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最安値の直葬専門葬儀社という究極のレッドオーシャンを考えてみる




先日この本を紹介しました。

レッドオーシャンとは
激しい競争が展開される従来型のマーケットのこと。
その競争市場が行き着く先として、
血の海のような低収益ビジネスとの業界がある。
これに対し、ブルーオーシャンは、自社が唯一の企業もしくは製品・サービスであるため、他社と比較検討ができず、ゆえに高収益なビジネスが実現できる市場
を指さします。

巷(ちまた)でも流行っているようなので
今後ブルーオーシャンに関する考察を行っていきたいと思います。

しかし、まずは葬儀業界の究極のレッドオーシャン、つまり
葬儀の簡素化、低下価格化の行き着く先、
低価格 直葬専門葬儀社
を想定してみました。
直葬という言葉が存在しなかったころはそうでもなかったと思うのですが、
最近はほとんどの葬儀社が施行しているレッドオーシャンになってしまいました。

(ここからは計算式が続きます。
ちょっとうっとうしいと思われる方は結論だけどどうぞ(^^;)

ビジネスモデルとしては
・直葬しか受け付けない
・原則病院搬送業務には立ち合わず、寝台業者に委託する
・病院から直接火葬場に安置する
・火葬時間は9時12時15時とする(火葬場待機者1名を有効に使うため)
・火葬後の自宅訪問(遺骨の安置の手伝いなど)は無し
・打合せスタッフは常時一人いるようにする。
・依頼が同時に入った場合、火葬日時が相手の希望に合わなかった場合は、やむを得ずチャンスロス(機会損失)とする。
レッドオーシャン

1ヶ月に必要な労働時間量は
<24時間(打合せ担当)+8時間(火葬場担当)>×30日
-8時間×5日間(火葬場の休日数)=920時間

大体4人のスタッフが月間230時間働くイメージですね。

ちなみにこのモデルの直葬の最大月間施行件数は
3件(1日の施行件数)×25日(火葬場の月間稼働日数)=75件

販売価格は目標値を決めて逆算するのではなく、
コストを積み上げて計算してみたいと思います。

スタッフの賃金を1時間2,000円(税引き前)とすると
スタッフの月給は2,000円×230時間=460,000円ということになります。
うーん、こんなもんかなという金額ですね。

この賃金水準だと月間の人件費総額は
2,000円×920時間=1,840,000円

人件費率(人件費÷売上げ)を50%とすると(恐らく、費用としては事務所兼倉庫代と車両と棺とドライアイス代ではないかと。 ちなみに人件費分配率はホテル30%、病院50%など。 詳しくはこちらのページ

月間最低売上げ目標は
1,840,000円÷50%=3,680,000円

施行件数で割って施行1件あたりの売上げ目標を立てると
3,680,000円÷75件≒49,000円
てことですか・・・

病院から火葬場までの寝台車を外注するとして(約2万円)
で、直葬最安値の理論値は
(49,000円+20,000円で)
総額7万円(火葬費用別)

んー、現状の直葬の最安値を下回ることはできてますね。
でもこれ、火葬の時間指定とか、
最安値で数をこなすために理論値上ギリギリの条件で計算していますからね。
利益の内部留保もできていないし。
人件比率の設定やコスト計算に関しても異論があるかも。
それから施行件数も理論上の最高値にしてますから、
依頼のタイミングが分散せず重複した結果、断ることを想定すると、
月100件くらい直葬施行依頼が来ないといけない。

7万円という金額の訴求力で、都市部なら100件の直葬を受注できるだろうか?

どうでしょうか?

どなたかやってみませんか?

私はやりませんけど(^^;)











2 件のコメント

  • 業界入ったばかりのころ、この記事の計算と意味するところが全く分からなかったんですが・・・ヽ(´Д`;)ノ

    今日久しぶりに読んで、スラスラ分かるワタシになってました(^^ゞ

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