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神田昌典 葬儀業界を語る




今回紹介するのはこちらの本
神田昌典氏の「口コミ伝染病」

いまどき神田昌典氏の書評を書くのもちょっと恥ずかしいのですが(^^;)

葬祭業に関して述べている部分があったので、
ちょっとからんで見たいと思います。

さてこの本で述べられているのは以下の内容。
・商品を売るには口コミが有効
・口コミを有効に機能させるには
「誰とでも話題にできる(しやすい)」 と 「(商品を)複数人数で利用できる」
ことが必要。

そして、口コミが機能しづらい業種のモデルケースに挙げられたのが、葬祭業。
で、対策として考えられたのが下の図。
神田昌典

葬祭業は左下のマス目にあり、これを右上のマス目に持って来れれば
口コミでブレイクできる。
(画像が粗く見づらい方は画像をクリックしてみてください)

ここで神田氏は
お葬式の勉強会をやると、マスコミ報道などで話題にのぼりやすい。
参列者に社名の入ったしおりを配ると複数人数に伝わりやすい。
という工夫(?)を提唱しています。

でも右上のマス目に持っていく方法については
結局触れずじまいなのが、残念。
ちなみにこの本が出版されたのは2001年
現在(2010年)の葬儀屋さんならお分かりですね。
正解は「お葬式勉強会とその他のイベントを組み合わせる」だと思います。
神田昌典2

例えば、集客イベントとして、お葬式勉強会以外にも
フラワーアレンジメントの教室などのカルチャースクールを開く
ノベルティを配る
地元の学校のブラスバンドの演奏会をやったり、
同じく地元の学校の絵画展をやったりする
(そうすると、家族や近所の人も足を運ぶので、集客効果倍増)

10年前ということを考慮すると
神田氏の着眼点は(不十分ながら)良かったと思います。
一方でこの10年間、葬儀業界もいろいろ集客に頭を使ってきて
そして世間の考え方や意識も変わってきた
ってことも言えるのではないでしょうか。

最近は「近所の人から評判を聞いて」という
口コミ経由のお客様も珍しくなくなりました
よね。











3 件のコメント

  • 学期が終わり帰国しました。(9月新学期ですので)
    「競合他社3」ではお騒がせをしました。

    国内葬祭関連業者の株価やIR情報、決算報告をまとめていて発見したデータですが、経済アナリストの2011年における葬祭業増益率予測がありました。
    葬祭業種としては-16.46%、市場全体としては-32.01%と予測されています。
    10年前のデータでは2035年には死亡者数がピークに達し、
    葬祭業は「右肩上がりの有望業」とされていましたが(近年でも死亡者数増加だけで予測する人やメディアも多い)、葬儀規模の縮小は予測や加味をしていません。

    一昔前までは「口コミ情報」が主流であった葬祭業ですが、今ではネットを含めた積極的アピールや、確実な方法としての医療施設や福祉施設、警察への営業活動が重点になっているのも確かです。
    葬祭業にとってイベントを組むことは非常に有効と思いますが、企画がつまらないせいもあるのでしょうが、イベント集客率が低いと感じています。
    愛知の互助会では、会館オープン時のイベントに数百万円を掛けますが(お土産、飲食)、なかなか専門業者では出来ない方法です。

  • prof 様、コメントありがとうございます。
    それからおかえりなさいませ(^_^)

    > 経済アナリストの2011年における葬祭業増益率予測
    経済アナリストの予測はいつも話半分というか
    余興程度に耳を傾けていますが(^^;)
    んー、ここまで下がるとはちょっと信じたくはないのですが・・・

    でも淘汰はいっそう進むんでしょうね。
    今は大歓迎なんですが、超ハードランディングが起こりそうですね。

  • 葬祭業及び墓石・霊園関係上場企業の決算書や報告書を見るとかなり厳しい状態であり、株価維持の材料に乏しいのが伺えます。
    投売りもしくは塩漬け状態で、業界全体としてもかなりのダメージを受けていることは明らかでしょう。
    私の予測では葬祭業種が-10%前後、市場全体としては-15%前後ではと考えていますが、少なくともマイナスである事は確実と思います。

    今までは、開業数と倒産数(廃業数)の均衡が保たれていましたが、本年あたりからは均衡が崩れ等算数の増加が目立ち、大小に関わらず変革が求められると思います。
    切磋琢磨してくれると良いのですが、資本力のある大手(半面に支出も多いが)ばかりや、その他の問題のある業者が残り、M&Aの様な大が小を飲み込むケースが増えるのかも知れません。
    SCI以外の海外資本が日本の市場を狙っているもの事実です。

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