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週刊 ダイヤモンド 2011年 2/19号「第2回目の葬儀社ランキング」の批評




これまでこのブログでは週刊ダイヤモンドの葬儀記事の偏向ぶりを指摘してきました。

さて予告通り週刊 ダイヤモンド 2011年 2/19号
にて第2回目の葬儀社ランキングを含む記事が発表されましたが、
内容はどうだったでしょうか。

相変わらず「祭壇使い回しでボロ儲け」って言ってますね。(P40)
こちらをどうぞ(参照ページ:お葬式では大きい祭壇を買え?!

さて葬儀社ランキングの内容についてです。

アンケートの郵送に応じないと0点なのはそのまま。
ただし前回の「マスコミの横暴」ぶりに葬儀屋が恐れをなしたのでしょう。
返送率がかなり高くなっており、
前回のように過半数が0点ということはなくなっています。

また前回はホームページの採点が20点分ありましたが今回無くなっています。
前回はホームページの採点基準がぼんやりしていたので
無くしたのは正解でしょう。

事前相談のポイントを葬儀屋の企画力に置いたのは正解。
・・・って以前から私が言っていることじゃないか。
(参照ページ:事前相談力

我が意を得たりというか、マネされたというか(^_^;)

あと、チェック項目ごとの細かいツッコミどころはたくさんありますが、
とりあえずこれ
「解約で損する前払い制度の有無」
っていうチェック項目。
互助会は有無を言わさずマイナススタートってひどくないか。

前回の葬儀社ランキング以降
「監修した二村祐輔を許さない!」
と公言している葬儀社の人は
私が間接的に確認したのもカウントすると7人。
気の荒い人がまだ多い業界なので、
二村さん、ご注意を!

総括としては前回よりはマシになっているけど
実際のランクを見ると(特に自分の地元に関しては)
実態を知っているだけにちょっと?かな。

なぜなら
地元の葬儀屋さんて、料理屋さんや寝台業者さんを
同じ所に頼むケースが多いので、そこから情報が漏れ
他社のレベルや社風は筒抜けなのです。
(他社が月何件施行しているかすらも分かる)

その情報と照らし合わせると、
実態が十分にシンクロしていないという印象です。

ということで今回も
読者の方にはこのランキングを参考程度にとどめておくことを
おすすめします。

それから葬儀見積り番付の作成に協力した4人の「識者」の方の紹介
(引用開始)
下4人の識者で葬儀見積もり番付を決定した。識者は、
経営者で女性の視点を持つ小池いづみ・アクティエンタープライズ代表
結婚式場の見積もりに関するノウハウを持つ中村義之.みんなのウェディング取締役
葬儀業界に詳しい二村祐輔・日本葬祭アカデミー教務研究室代表
葬儀場の設計に詳しい山口郁生・フクイク建築ジムショ代表
(引用終わり)
二村祐輔氏以外はあまり存じ上げませんが
紹介文やサイトから判断すると、ちょっとなぁ。
これが「葬儀業界の識者」の実態。

それから番付で「清香苑」と「安宅」という葬儀社さんが選ばれていますが
以前の週刊ダイヤモンドの記事をどうぞ
http://www.jfaa.org/img/diamond20100429.pdf
二村さんの息のかかったところが上位にきています。
なんか、臭うな(^_^;)











8 件のコメント

  • そういえばこんなの予告いただいていましたね。すっかり忘れていました(汗

    「解約で損する前払い制度の有無」っていうのは確かによくわかりませんね。実質的な事務手数料負担分については引かれてもある意味当然で、それを「損」と言っていいのかどうか……消費者の選択責任をどこまで認めるかは難しい問題です。ほかにも互助会以外の掛け捨ての入会金とかはそもそも解約すらできませんが、そこらへんどう考えているんでしょうね。
     識者らしい人たちは私も誰も知りませんね。まあ私の勉強不足なんですよ、うん。それと…PIP?いやぁ、知らないなぁ…(汗

  • 結果は予測通りであり、「やっぱり」と感じます。
    選ばれた葬儀社も予測通りの「グループ」で、二村氏は本当に分かりやすい人です。

    最近のマスコミで推奨されている業者と出版社、企画・監修者の間は、自画自賛型、私利私欲型、我田引水型、羊頭狗肉型ばかりと感じてしまいます。
    広告を依頼する、講習会に参加する・資格を取る、研究会や組織に所属する、金を渡すのが「良い評価への道」でしょう。
    学識経験者は、「特定の業者を推奨してはいけない、特定の業者を否定してはいけない」とのルールがあるのですが。

  • とても解りやすくていいじゃないですか
    業界内のグループが!

    まあ様々な表現や考え方があると思いますが
    最初から互助会=×はいかがでしょうね?

    消費者は移ろいやすいものです。様々な冊子が発刊され様々な葬儀社が発言し数少ない?コンサルタント先生達が発言され葬儀そのものが解りやすくなって行けばいいのでしょう。ただ方向性さえ間違っていなければ。

  • はるさん、
    > PIP?いやぁ、知らないなぁ
    これからはPIPの時代ですよ、
    週刊ダイヤモンドで下駄履かしてもらいたければ(^_^)

  • prof 様、
    > 自画自賛型、私利私欲型、我田引水型、羊頭狗肉型
    一度週刊誌とライターと「識者」をこの分類で振り分けてみたいですね
    (^_^)

  • 冠婚葬祭森羅万象 様、お久しぶりです。
    >解りやすくなって行けばいいのでしょう。
    そうなんですよね。
    良い葬儀社がポジションを明確にして
    ポジショントークをするのはいいけれど
    識者?が中立を装ってミスリードっていうのが、一番たちが悪いですね。

  • なんだか寂しい記事が多かったですね
    判断をされた皆様はグループで動いておられるのでしょね。価値観が同じように思えました。
    皆様グループですから!解りやすいですよね(笑)
    葬儀社というワンフレーズで全てを判断するのは困難かと思います。ダイアモンドさんも宿泊施設等の特集もされているのにワンカテゴリーでランキングするのはいかがなものかと。
    民宿もビジネスホテルも都市ホテルもレシャーホテルも同じで、ランキングみないな
    業界も変わらなければなりませんが周囲も変わらないと良くなりませんよね!

  • 冠婚葬祭森羅万象 様
    マスコミの報道で葬儀業界がよい方向に変わってきた部分もあるのですが、週刊ダイヤモンドの記事の場合は
    「世の中結局、こんな仕組みなのね」
    という脱力感が先行してしまいますよね。

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