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「葬儀」という作品




先月閉館したシネセゾン渋谷今 敏(こん さとし) 氏の作品が記念上映されていました。

氏は世界的に有名なアニメ監督であり
去年47才でお亡くなりになりました。

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亡くなった翌日、彼のブログにアップされた辞世の言葉がこれです。

少し長いけど必読。

http://megalodon.jp/2010-0826-0323-43/konstone.s-kon.net/modules/notebook/archives/565

葬儀は身内のみで執り行ったそうですが、もし自分がその葬儀担当者で
この辞世の言葉を読んだうえで葬儀にのぞまなければいけなかったとしたら・・・
って想像すると、何とも言えない気持ちになります。

恐怖ってわけではないはずですが・・・

葬儀屋のできることって結局1%くらいって言っておきながらなんですけど
(参照ページ:もうお葬式の担当を持ちたくない、と思ったときに 2

故人と遺族の人生に瞬間ながらとはいえ関わるということは
あらためて素晴らしくも怖いことだなと。

少し怯えました。

それから氏のここまで達観というのは
彼が天才であり傑作を残したということが関係しているかもしれませんね。
文中でもその点に言及していらっしゃいますし。

もし我々葬儀屋も担当した葬儀を、
スタッフで作り上げた一つの作品としてとらえたなら
ここまで達観することが可能なのだろうか?

強くそうありたいと願うけど、
まだ全然その境地ではないです。











4 件のコメント

  • お疲れ様です。
    今 敏さんの記事読みました。
    今 敏さんの人柄がよく出ていて少し涙しました。
    なんと言うか・・・・

    凄く、最後の瞬間まで煌いていた、まるで文章で
    最後の灯火を力強く書かれていた感じがしました。

    「運命」って言うと軽く響きますが、敏さんにとっては耐え難い(突然、宣告されたら、誰でもそうなるのでしょうが・・・・)事かと思います。

    物理教師さんは御存知ないかと思いますが・・・・
    今敏さんのケースとは違いますが、沖縄の女子中学生は未成年数人に強姦され、自ら命を絶った記事を見て先日胸を傷めたばかりです。

    人の亡くなり方も千差万別でしょうが・・・・・
    「運命」って言うと軽く聞こえそうですが・・・・

    僕に出来るなら、葬儀屋になれたらこんな話を沢山集めて本にしたり、中学高校に出向き話をしていきたいです。

    個人的には、やはり命をまっとうするのが
    「生きる」事に意味があるのかな?と思います。
    早い遅い別にして「運命」を静かに受け入れる境地でいたいです。

    今敏さんのコメントじゃないけど、やはり自分に関わった全てに感謝して、生きて行こうと改めて感じました。

    全ては、学ぶ事は自分を成長させてくれる存在だと
    確信していますから・・・・・・・

  • たけさん、コメントありがとうございます。

    > 全ては、学ぶ事は自分を成長させてくれる存在だと
    > 確信していますから・・・・・・・

    この考え方は素晴らしいと思います。
    早く葬儀屋さんになれるといいですね!

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