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ゆとり世代は葬儀屋に向いている?




ここ数年葬儀業界でもいわゆるゆとり世代を、
ちらほら見かけるようになりました。

否定的に語られがちなゆとり世代ですが、
能力に関して個人的には、
高評価ですね。

(以下、十分なサンプルデータはないため、
多少おおざっぱな世代論になりますがご勘弁を(^_^;))
ゆとり世代
高評価の
理由は以下の3つ。

まず一つ目は真摯な姿勢で、葬祭業に就職している点。

バブル世代には、
葬儀屋って楽に金儲けできるんだろう、
って考えていた人も結構いました。
そういう人は結局「淘汰」されていったんですが。

一方でゆとり世代は
1.不況しか体験していないので
25才から35才までの独身男性で年収六百万円以上の人は4%以下
(ネタもと:勝間和代)
という厳しい現実を知っている
2.また葬儀業界は良くも悪くも規制がない。
つまり、競争原理がまともに作用する(買い手の情報の非対称性の問題は置いときます)厳しい環境である
3.学歴を問われずに就職できるという、エントリーは簡単な業界である

以上3点を考えたら、
葬儀屋の仕事がハードなのは当たり前だよね
っていうことがちゃんと分かっている人が多いと感じます。

上の世代が持つ「えーっ、葬儀屋に就職?!」という感覚も
(ちなみにこれは、私が大学生時代(15年前ほど)、
ゼミ仲間に就職先の話をしたときのリアクション)
薄いようですし。

二つ目は教えやすい点。
なぜならデジタルネイティブなので情報処理能力が高いから。

かつての職人の無法無秩序状態(^^;)を嫌悪し、
ちゃんと体系化されたナレッジマネジメントを行うことを望んできた私にとっては、
ゆとり世代はとても教えやすいです。

葬儀概論自炊して、OCRかけて、持ち歩いた方が便利だよ」
っていう程度の指示を普通に出せるのはありがたい。

バブル世代はネット検索すらしないで、
全部聞いてくる人が多いのでちょっと大変。
(バブル世代の方、すいません<(_ _)>)

3つ目。ゆとり世代は、
控えめで
過剰に相手を慮(おもんばか)るコミュニケーション能力を持っていると言われます。
(要因としては、携帯電話・ツィッターなどを普通に使ってきた結果、
他の世代に比べ繋がる人が多くなり、処世術として
このようなコミュニケーション能力を身につけたとも)

この能力は遺族相手の対応に向いているのではないでしょうか。

「感動葬儀!」などといいいながら過剰に出しゃばることもなく、
そっと寄り添う感覚のスタッフが多いように思います。
(この点に関しては意見が分かれるかもしれません。
多少私の好みも入ってます。)

以上の理由で
ゆとり世代は優秀なので、どんどんこの葬儀業界に入って欲しい
って思っています。

最後に葬儀屋志望の
ゆとり世代の方にアドバイス。

社風が職人気質の葬儀屋に就職することは正直お勧めしません。
職人気質が全部悪いっていうわけではないですけど、
ゆとり世代とはかみ合わないことが多いと思います。
社員10名以下で、全員10才以上年の離れた職人さん、
ていう職場はちょっとリスクが高いのではないでしょうか。

他の記事にも書いていますが、ある程度規模が大きくて、
継続して採用を行っていて、
まんべんなく各世代がいる、
もしくは同世代が複数名いる環境の葬儀社に勤めることを
おすすめします。











8 件のコメント

  • 確かに「ゆとり世代」は優秀な葬儀社社員になるとは思いますが、これは画一化され使いやすい社員との懸念もあります。
    日本にはMeister制度がないために、職務教育は現場での先輩(親方)からの指導であり、当たり外れが大きい状態が続いて来ました。
    その意味では、ゆとり世代はマニュアル教育には向いており、個人のレベル差も少なく知識・思想や技術も規格化されており、外れが少ないことから教えやすく使いやすい人達です。

    これからの日本の葬儀業界は、規格化された大手葬儀社(どの社員が担当しても70%の達成率は確保できる)と当たり外れの大きい中小葬儀社(良い職員に当たれば90%の達成率はあるが、外れの職員や葬儀社に当たれば30%以下の達成率)が混在するのでしょうが、最終的には当たり外れのない安定した業務を行える葬儀社が生き残ります。
    中小も大幅な改革と再教育ができれば良いのですが、これは至難の業でしょう。

  • prof様、
    職人度数が高い人ほど、教えるのが下手という法則(^_^;)
    私も若い頃(文字通り)良く殴られました。
    そのルサンチマンが現在の方向性を決定したといっても過言ではありません。

  • 日本の高等教育は2007年で致命的になりました。
    2007年以降は大学募集人数よりも希望者数が少なくなり、多くの私立大学が定員割れ状態となりました。
    すなわち、受験者全入学時代となり入試試験の意味が失われました。(受験者=合格者)
    定員割れの大学は名称を変えたり(CI)、特異的な学部や学科の新設、キャンパスの充実や校舎の新設を行い、学生の呼び込みに努めていますが、これは葬儀業界と似た部分があります。

    アメリカの大学は入学は緩く卒業までは厳しくしていますが、日本は入学は厳しく卒業までは緩い(バイトや遊びに耽れる)状態で均衡を取っていましたが、今では入学は極めて緩く卒業までも緩くなってしまいました。
    少子化によりこれらの事態は予測されていたのですが、教育ビジネスが先行したために「質の悪い教育」が増加しました。(これも葬儀業界に似ている)
    葬儀に関する研究や高等教育がないために、企業によるレベル格差が開くでしょう。

  • prof 様、
    大学も葬儀屋も淘汰の時代ですね。
    葬儀屋さんは国から補助金が出ないですけど。
    あっ、駄目な大学にもでないから結局一緒ですね(^^;)

  • 2009年の私立大学(短大や高専も含む)に対する補助金総額は、3,217億円でした。
    全ての私立大学が対象ですが、何故か補助金の申請をしない私立大学も多くあります。
    申請をすると財務状況や経営状態、学生の実態に関する資料を提出しなければならないために、これらを嫌がり補助金交付を申請しないのかも知れません。
    私立大学の場合は、募集人員の70~130%であれば減額もなく交付されると思うのですが。(ダメ大学も条件が合えば交付金が貰えます)

    ちなみに、2011年の国公立大学運営交付金は1兆630億円(東大850億、京大570億、etc)です。
    葬儀も行政管掌と引き換えに、交付金支給となれば良いのですが書類提出を嫌がる葬儀社も多いでしょう。

  • prof様、
    > 葬儀も行政管掌と引き換えに、交付金支給となれば良いのですが
    直葬率が50%超えたらあながち冗談ではなくなるかもしれませんね(^^;)

  • スレ違いですがお金絡みで

    以前話ました600基の墓地が、T市のお寺(墓地関係では有名)の名義で申請、認可となる様です。
    私は関与していませんが、ウルトラCも使った様で反対運動も無かったとの話でした。
    これとは別に、港区の墓地が20億円で売り出されており(納骨堂で4,200骨収容)、書類を見て来ました。(TBSも驚く超一等地にある)

    霊園墓石学科は担当外ですが、葬儀アフターの問題も大きくなり出しており、葬儀と異なり行政、財団法人、宗教法人限定のために「暗躍あり」の気配が強くあります。
    実体にそぐわない規制があるのも問題です。

  • prof様、
    > 葬儀と異なり行政、財団法人、宗教法人限定のために「暗躍あり」
    そうなんですよね。
    何でもありで野放しの葬儀業界も、良く言えば市場原理がはたらいているだけマシとも言えるのですが、
    墓石業界は私から見てもよく分からない部分があります。
    そういえば「カバチタレ」って言う漫画でもこのあたりのことが取り上げられていましたね。

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