壇蜜の経歴からエンバ-マーの就職について考える




今回紹介するのはこのムック。

終活読本 ソナエ

季刊、ということは次も出るんでしょうか。

過去この手の雑誌で次が出た試しがないのでがんばっていただきたいのですが・・・
(参考記事: 「やすらぎセレモニー 2011年 03月号」を読んで

島田裕巳に、ライターの市川愛って
なんか編集のやっつけ仕事感がハンパないなぁ。
何か新しいことをする気ゼロな感じです。

巻頭が壇蜜って、ねぇ・・・

中学校のときのあだ名が「愛人」というのには笑いましたが・・・

壇蜜が葬儀専門学校でエンバ-マー養成コースだったことが語られていますが
これって既にカミングアウトしてたんでしたっけ?
いままで元葬儀屋くらいのにごし方だったような気がするんですが

名前が売れ出した頃、葬儀業界では公然の秘密だったんですが
エンバーミング業界にとっては壇蜜のカミングアウトがプラスなのかマイナスなのか
判断付けかねていたのではないかと思います。
いまでも恐らくそうでしょう。

このインタビューによると
彼女は専門学校卒業後結局エンバ-マーとしての働き口がなくて
そうこうしているうちになんとなくタレントになってしまったとのこと。

とはいっても専門学校時代は今ほど胸がなかったとの噂なので
ある程度グラビア用に「準備」をしたのではないか、と思うのですが・・・

エンバ-マー

さてエンバ-マーの就職口が無いという話は良く聞きます。
現在の弁護士と一緒で、その職業に一定の需要はあると言っても
資格者を十分受け入れるだけの需要は無い、
というところでしょうか。

以前、「エンバーミングは日本に定着するか?」 という記事を書きましたが、
エンバーミングを始める際の施設などのイニシャルコスト(初期投資)の大きさと
エンバ-マーを遊ばせない稼働率
を考えると大手葬儀社しかエンバ-マーを採用できないはずです。
そのエンバ-マーのポストが飽和状態なら、
空くまでずっと待つしかありません。
単純計算でエンバ-マー1人当たり年間400体の処理能力があるとして
葬儀依頼者の半数がエンバーミング依頼をすると仮定したら
その葬儀社内で800件近く施行件数が伸びないと
エンバ-マー1人を採用できないってことになりますよね。
実際は既存のメンバーで増加分をシェアするにも限界があるから
前倒し採用すると思いますが、
それでも500件以上施行件数が増えないとエンバ-マー採用枠って
増やせないってことになる。

そうなるとなかなかエンバ-マーの新規採用は難しい。

エンバーミングコースを持つ専門学校はこの状況に気づいていると思うのですが
エンバ-マー志望者を対象としたリーバイスモデルを実行しているのだと思います。
専門学校もエンバーミングコース設立に先行投資をしているわけで、
入校者数が損益分岐点を割るレベルになるまでは
募集を続けざるを得ないということなのではないでしょうか。

となるとエンバ-マーとして正社員になる確率を上げるせめてもの方法は
エンバーミング設備を持っている大手葬儀社に
なんの職種でもいいから一度就職して、エンバ-マーの転職を申し出る
ハナから国内で就職できなかったら海外でエンバ-マーやるつもりで
留学して海外でエンバ-マー資格を取得する
くらいしか、確実にエンバ-マーになる方法は無いんじゃないでしょうか。

いや、以上単なる部外者が思いつきでしゃべっている話なんで
本当にエンバ-マー目指している人は裏を取ってから行動に起こして欲しいと思うんですが。




12 件のコメント

  • 私の所に来れば採用したのに。
    とりあえず、隣の校舎の日本語学科講師。
    彼女のキャリア(英文科で英語教師資格、調理学校で調理師、葬式学校)を考えると教師向きです。

    20~30歳代の未婚・非経産婦は薬剤リスクが高いので基本的にはNGであり、35歳を過ぎると自然と催奇形率や催流産率、不妊率が高まるのでそれまでは基本的にはメイクと着付けだけ。(暴露量管理が大変)
    自家製剤をしていない所は、MSDS記載以外の薬剤を把握しないために(正確な処方や成分を知らない)、壇蜜さんにはお奨めできません。

    輸入品のために高いコストが掛かっていますが、頭を使えば「50%以下のコストで可能です」。
    国産の医療機器の方が安い物も多く、薬剤も自家製剤をすると70%はコスト・カットできます。
    ティシュ・ビルダー(フィチャー・ビルダー)等は誰でも簡単で作れて(ビーカーと撹拌は必要)、2ℓで1,000円少々。(買えば15,000~20,000円位)

    初期投資とランニング・コストも見直せば、年間300件程度の葬儀社でも持てますが、問題は部屋から出ないエンバーマー。
    これらも海外や国内の専門医と同じで請負や委託にすれば(1体○万円)、企業リスクは最小限です。
    これは専門医が色々な病院のOp室で手術をする様な物。(ディューク大学の福島教授しかり)
    3~5社が金を出し合い「共用施設」を造れば更に割安です。(日本の葬儀業界はガバナンスが難しいが)

  • 壇蜜さんのときはエンバーマーが余っていた、つまり施設が増加しない、という問題を抱えていました。それゆえ定員を10名にしぼり、葬儀社の他の仕事もできるように、との教育へ転換しました。
    壇蜜さんはそれでも大学の法医学教室で司法解剖後の遺体のエンバーミングをしながら芸能の仕事を併行してやったと思います。

    いまは施設も増え、件数も増え、一転エンバーマー不足になっています。
    エンバーマー志望する人たちもエンバーマー専門職としてではなく、葬祭ディレクターでかつエンバーマーを志す人もいますし、エンバーマーも日本人が主体となったことから葬儀現場との交流が盛んになっていて、センターに閉じこもるだけではなくなっています。

    エンバーマー不足を招いたもう一つの要因は女性のエンバーマーが多いことから結婚、妊娠、子育て…という看護師さんと同じ問題を抱えていることです。離職者には看護師さん同様、一定の講習を経ての復職も制度的に予め定めていますが、これを理由とした離職もあります。

    エンバーマーの質の確保、実習先での訓練を考えると、不足しているからといって急には増やせません。
    すでに一つの企業によらない、また共用のセンター化も検討していますが、具体的な話となると難しい問題がでてきます。
    共用センターが今後増えていくのは理想ですね。

  • 日本のエンバーミングは「成り立ち」が問題であり、差別化や独占化による弊害がありました。
    排水処理薬剤は法令で定められた物であれば数千円でしたが、法令で指定されていない数万円の薬剤を使用するシステム、1,000万円も掛からない排水処理システムも6,000万円、メンテナンス費用も月数十万円。
    これらは、他業者の参入を防ぐ目的、薬剤、機材、人材の独占を行う目的もありましたが、普及という観点からは明らかな足かせでした。(廉価な方法や効率的な方法、法令に沿った方法は認めなかった)

    15年ほど前に「オープン・サテライト方式(共用)」の考えもありましたが、独占商品と考える業界からは受け入れられませんでした。
    解剖台2台であれば1社当たり300~500万(5社で建物がある場合)で充実した施設が造れ、各葬儀社が遺体を持ち込み処置を行い(原価消極込みで4万もあれば十分、100~200体/月)、遺体を連れ帰り葬儀を行う。
    そして、遺体処置も葬儀も同じ者が行う事が葬儀におけるエンバーミングの理想でしょう。

  • クオリティーとは卒後教育や現場での教育・指導によるものであり(医学や看護。法曹も同様)、ある一定レベルの者を育てて現場に投入して教育、不適格者やレベル未達成者を「削り落とす」事が重要です。
    医師や看護師の国家資格も「従事してもよい」との資格であり、学卒で国試合格後の環境や教育・指導、経験でスキルが大きく変わります。
    そのために、学校の成績や教育内容は「従事者スキルに反映しない」場合も多く、教育システムが確立しており優秀な指導者がいる職場に付くことが人材育成の基本です。(その意味ではオープン・サテライト方式は教育の意味がないので10年以上向き)

    女性問題は私立医科大学でもあります。
    試験の成績だけで合格をさせると「合格者の60~70%が女子学生」となり、女子学生の合格点を20点ほど高くして「男子学生比率を60~70%に維持」している大学もあります。(都内の有名私立医科大学も)
    結婚、出産で医師をやめる女性も多く、私立医科大学としては「持続する医師(OBやOG)がいてこそ価値がある」ために、女性医師の産出調整をしています。(別の意味では歯科技工士も同じ)

  • prof様、
    おそらく「濃い」レスポンスをいただけると思っていましたが
    予想以上でした(^^;)
    ちょっと私には専門的すぎてよく分からないところもありましたが
    エンバ-ミング業界の方はうなずきながら
    読んでいらっしゃるんでしょうね。
    女性の職場環境問題に関しては
    葬儀業界も共通するところがあるように思います。

  • ha様、
    コメントありがとうございます。
    業界内の情報提供ありがとうございます。
    エンバ-マーは不足しているのですね。
    ということは、あふれているという噂は
    適性というかレベルに問題がある人材があるということなのでしょうか。
    そうだとすると業界としては
    人材にクオリティコントロールがちゃんと効いていると言えるのかもしれません。

  • エンバーミング絡みで

    実は先月10日、裁判所において破産手続き開始がされた会社があります。
    負債額は6億円。(増える可能性もあり)
    日本におけるエンバーミング創世記に大きな役割をした会社で、この社の社長も影響力がありました。

    昨年の○○社に続いての創世記メンバー。
    今さらですが、「本当のことを話すべき」と思います。

  • NSAやCSSの様な力がないので債権者リストを見ていませんが、「15年以上はエンバーミングに関与していない」と考えていますので、考えられる事は「葬儀価格下落に関連する資金ショート」。
    ただし、昨年破産した○○社の社長との関連(15年以上前は関係あり)が不明なために、連鎖は否定できませんが、「恐らく連鎖倒産はない」と思います。

    今回の会社や社長の事を知る人は、エンバーミング関連者でも3~5人程度であり、「過去の人」です。
    本当の事を知っている数少ない人でした。
    日本におけるエンバーミングの始まり(SIMを除く)を知る2人(私も真実を知らない)の1人であり、「裏と表」を知っていますが話せない状態でした。

    現業界は創生期ではなく拡張と分裂期であり、ガバナンス問題でしょう。

  • 現役として耳に入ってくる情報は

    一部の零細を除き
    大手は軒並みエンバーマー不足
    (現状でも回せるが労務管理が厳しいことや、事故腐敗ケースが入ると後のケースに取りかかれないなど)

    共用とまでは行かないが
    人材と技術の提供は北陸や東海、関東で昨年あたりから始まってます。

    人件費と運営費は施設を持っている企業の払いだったり、そうでなかったり。

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