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テレビ東京「なないろ日和!」の終活特集を観て




テレビ東京「なないろ日和!」の終活特集について解説します。

第1回目

3月9日、テレビ東京の「なないろ日和!」という番組で終活特集が放送されました。
そのお葬式に関する部分についてつらつらと思ったところを述べていきます。
(余談だが司会の薬丸氏は、はなまるマーケット時代に何度か特集で葬儀を取り上げているので
結構葬儀特集慣れしてるはず)

今回番組内で「専門家」の立場で終活を語るのは
終活読本ソナエ」編集長・赤堀正卓氏。

経歴はこんな感じ。

あかほり・まさたか 1991年、産経新聞入社。主に社会部で、夕刊宗教面、オウム裁判、厚生労働省などの取材を経験。2009年から社会部デスクとして震災報道などを経験。2013年から季刊誌「終活読本ソナエ」(2013年7月創刊)編集長。

放送中ずっとオドオドしているので
「好感」が持てます。
おそらく社命で出演したんでしょうけど、
2年前から何冊か終活関係の雑誌を編集しただけで、詳しいことなんてよく知らないしどうしよう
っていう内なる叫びが聞こえてきそうです。
そりゃ私だってお葬式の事聞かれて答えるんなら問題なくできますが(実際やったし)
お墓のこと聞かれたらやっぱりキョッドってしまうと思います。
これが普通の人の反応。

佐々木悦子女史をはじめとして
よく知らないのにテレビで平然と終活全般のことを語る人の
のメンタルが常人離れしてんだよね。
そして視聴者はそういう人の言うことを信じてしまう。

ちなみに赤堀氏の限界が如実に出たのがここ
見学会

葬儀社の「セミナー行け」「見積もり取れ」
って葬儀社の選び方の説明になってないよ。

セミナー行ってどこを見るのか
見積もり取ってどこをチェックするのか
を言わないと 全く意味がない。

一例を挙げるとこの記事(葬儀セミナーで葬儀社を選びましょう)を参照のこと。

細かいツッコミどころとしてはイオンのことを
革命児

「葬儀業界の革命児」 と言わされてるけど、
この名称ってティアの冨安社長で打ち止めだと思ったんだけどな。

 

あとイオンの葬儀が安い理由。
イオン3

いや果物や線香をイオンから買ったとしてどれだけ安くなるのかと・・・

最後にこの番組がすごいところはここ。
葬儀の服装の解説が終わったとたんに
葬儀用のバッグのテレビショッピングになだれ込むところ。
ショッピング

これは新しい。
脱帽(^^;)

第2回目

TV東京系「なないろ日和」の2月16日の放送は
「今さら聞けない葬儀のギモン」ということで終活の特集でした。
この奥様情報番組は過去何度か終活特集を行っていて
都度記事にしています。

まず解説は墓石大手(葬祭部門もある)
大野屋テレフォンセンター所長 仏事アドバイザー川瀬由紀さん。
そこで葬儀の「全国平均費用は189万円」と発言。
まぁこう言わなきゃいけない事情は分かりますが
大野屋さんが施行している葬儀も絶対この金額いってないでしょ?
(参考記事:日本消費者協会の「第10回葬儀のアンケート調査」が相変わらずいい加減な件
そもそも大野屋さんは葬儀の平均費用の掲載で一度ヘマを犯しているんですが・・・

次にAmazonお坊さん派遣問題で今話題の葬儀社紹介機関「みんれび」の秋田剛史氏が登場。

それにしても秋田氏、VTRにも関わらずずっと落ち着きがない。
発言も噛みまくったらしくかなり編集が入っている。
うんまぁ、気持ちは分かります。
おそらく彼は葬儀の現場に行ったことさえないのに
テレビでしゃべらされることになって極度に緊張しているのでしょう。
例の件(Amazonでお坊さんを呼ぶ方法)がらみの
お坊さん紹介ネタを振られた段階で
かなり目が泳いでおり今にも倒れそう。

特に気になったのが
火葬場で組まれるキャプチャ編集

↑「火葬場で組まれる祭壇」というテロップが出ていて
会話でもそう言っているんだけど、
いくらなんでもこの机は火葬場には持ち込まないでしょ。
消費者をミスリードしていない?

それから「みんれび」が安い理由について説明していたのですが
自社会館が空いている葬儀屋(稼働率平均3割)を紹介するから安いというロジックでした。
しかし
①そもそもみんれびのサイトでも↓こう言っているように

火葬式は直葬とも呼ばれていて、シンプルなお葬式の中でも最安値のプランであり、最も人気があるプランです。(中略)50%のお客様からお選び頂いており、

みんれびの申込者の半数が直葬(火葬のみ)つまり葬儀を行わないんだから
式場が空いているどうこうってあんまり関係ないのでは?
②稼働率3割の葬儀屋って人気のないダメな葬儀屋なのでは?
③顧客の都合を考えず自社会館で施行するように仕向けようとするのでは?
というようなことを考えてしまうのですが・・・

本当の安い理由が
安い値段の仕事でも引き受けざるを得ないレベルの葬儀屋を紹介するから・・・
ではないことを祈ります。

それに最近値上げしましたよね。
いろいろ大変なのでしょう。

またコーナーの最後で葬儀の服装の解説を行った後に
喪服のテレビショッピングを始めるこの番組のいつもの手法は健在でした。

第3回目

今週はなぜか終活番組が立て続けに流されています。
本日テレビ東京の番組「なないろ日和!」は「葬儀・相続・遺言 ~初めての終活~」というテーマでした。

振り返ってみると毎回なないろ日和で葬儀系の特集が組まれる度に取り上げていますが
2月16日放送TV東京系「なないろ日和」の終活特集へのツッコミ
今回はどうだったでしょうか。

一番心配だったのは「葬儀の素人」こと佐々木悦子が使われていないか、だったのですが
これは大丈夫だったようです。
ゲストは税理士の福田真弓さんでした。
以前著作を紹介したときコメント欄でご意見をいただいたことがあります。
(おそらく御本人)
当然プロなんで
銀行口座キャプチャ
故人の口座が凍結されるのは、銀行が死亡を知ったとき、とおっしゃっています。
↓佐々木悦子みたいに間違ったことは言いません。
佐々木悦子がテレビでまき散らすウソを淡々と指摘する
しかしテレ東も同じ事象を連日放送して説明が異なるというのはいかがなものでしょう。

さて今回一番の問題なのは登場した葬儀屋さん。
キャプチャ近藤俊彦
総会屋じゃないよ、葬儀屋だよ。
300年近く続く都内の葬儀屋さんらしいんだけど、ビジュアル9割のテレビにおいてこの人選は悪意がないですか?
いや、他人の容姿をとやかく言うのは失礼なのは良く分かっています。
でもシャツのボタンは全部閉めていないし、スーツのボタンも閉めずにずっとはだけっぱなし。
スーツにシワが多いのは別にナポリ製ってわけじゃなくて、サイジングが合っていないのでしょう。
この歳になってテレビ出るっていうのにスーツひとつちゃんと着こなせないというのはねぇ。
最近の葬儀屋の○代目ってスマートな人が多いんだけど、間違ったバイアスを視聴者に与えちゃいましたね。
葬儀費用を抑えるには家族葬っていうのも粗い説明だったなぁ。

そして番組の最後はやっぱり
ショッピングキャプチャ
↑フォーマルウェアのテレビショッピング!
もうこれは様式美ですね。











17 件のコメント

  • 「ソナエ」は産経ですのでCX系なのにテレ東は気にせず出すのですね。
    「ソナエ」は葬儀分野、葬儀社と距離を置くスタンスの様であり、いつ葬儀分野にも
    手を突っ込むかと見ていますが、電波や紙のCM問題から特定の葬儀社と組めない
    ために、葬儀分野には出ないのでしょうか?
    来週のイベントも然り。
    http://www.esankei.com/sonae/

  • 13日の金曜日
    予定通り「パブリックコメント結果公開」
    来週には葬祭業組合の支部に通知
    4月1日交付、施行
    228通、2,601件の意見です(業界関係者の意見も多い)
    午前中には見れるようにしておきます

  • 胎児専門の葬祭業者というのがあるんですね。

    …火葬許可証が必要であるため、女は届け出のない胎児はガーゼなどにくるんで小型の冷凍庫で保存していた。~読売新聞20150310の記事より一部引用

    長年の慣例だったともあり、どれくらいやってきたものか。冷凍庫の子たちはその後どうしていたのか。いろいろ気になります。

  • あ 様、
    火葬できないから冷蔵庫・・・
    報道できないその先がありそうですね。知りたくもありませんが。

  • イオンって確かネットでお布施公表して仏教会に…。畑違いにきてたくさん恥をかいて楽しいんですかね

  • 火葬場では「汚物」(切断肢ではなく摘出や切除臓器や組織と無理やり解釈)
    焼却場では「廃棄物」(一般産廃と無理やり解釈)
    燃えるゴミの日に出す(以前、神奈川県警で逮捕事例あり)

    超ブラックですが昔から「この分野」は専属の葬儀社、専属の廃棄物業者、
    専門の寺があります。(この部分には一切関わらない方が身のためです)
    何故、川崎市が火葬日本第一位で、横浜市が日本第二位かを考えて下さい。
    そして、埼玉県H市に新たな「〇〇」が出来ました。(ムスリム用以外で)
    「この分野」は闇が広く限りなく深く、実態は掴めない(自由診療が殆どであり、
    堕胎実態と対応は把握できない)としか言えません。
    この件に関しては、私でも「触れたくないし書けない部分」です。

    今回のパブリックコメントは「予想外の反響」であり、その結果として「要綱が少々
    強化」(住民寄り)となっています。
    しかし「穴が多くあり」、葬儀業界側にも抜け道が残されています。
    既にC市では「要綱は完成」しており、統一地方選挙で選出された市議達による
    議会承認待ちであり、パブリックコメント経由であれば6月公募の9月1日または
    10月1日交付と施行、パブリックコメントなしであれば7月1日交付と施行が妥当です。
    C市の場合は「パブリックコメントなし」でも正当性が有り、出来なくはありません。
    そのために、C市に施設を造りたい場合は「5月中の建築申請を提出」がリミット
    でしょう。(書類不備がなければ確認は問題なし)

    今回は、「居住実態だけではなく地権者」も具備されました。

  • prof様がさらっと怖いことが書かれています(涙)
    そのようなものがやっぱりあるんですね・・・。
     物理教師さんを信頼すべき人として「何時もの場所に」等々のコメントがあるのだと思いますが、そのコメントはここで見えていても問題ないのでしょうか?と、素朴な疑問です。

  • prof様
    >そのために、C市に施設を造りたい場合は「5月中の建築申請を提出」がリミット
    そろそろ式場も飽和気味ですし、今後は買収の方が活発になりそう、とふんでいるんですが。

  • 関連で少々ショックな話を。

    25歳を過ぎた女性の救世主である「プラセンタ」。
    英語で書くと「placenta 」、漢字で書くと「 胎盤 」。
    安いサプリや化粧品は「ブタの胎盤」を使用。(昔はヒトだった)
    医薬品や美容整形で打つ注射薬は「ヒトの胎盤」を使用。

    「胎盤」はどうやって集めているのでしょう?

    日本では「胎盤食がほとんどなくなりました」が、海外では今でも「胎盤食習慣」が
    ある国が多く存在します。(産後や更年期、美容や豊胸に効果的)
    ホルモンが非常に豊富であり、加熱食では焼きすぎや茹ですぎは厳禁です。

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