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実際に両親を見送って分かった身内が亡くなったらすぐにやるべき3つのポイント 3葬儀社選び編




実際に両親を見送って分かった身内が亡くなったらすぐにやるべき3つのポイント 1安置場所編
実際に両親を見送って分かった身内が亡くなったらすぐにやるべき3つのポイント 2お墓編
のつづきです。

Ⅲ葬儀社のことを考える

I安置場所 ,Ⅱお墓が決まったらⅢの葬儀社のことを考えましょう。
良い葬儀を行うために一番重要なことは良い葬儀屋さんを選ぶことです。

最近本屋に行けば、葬儀に関する実用書がたくさん置いています。
私は葬儀屋さんという仕事柄、ほとんどの葬儀実用書に目を通していますが
役に立たないものが多いのです。
理由は下記の通り。

・総括的な情報の羅列に終始しており読者各人が必要な情報にアクセスしづらい
・葬儀を成功させるために一番重要であるはずの葬儀社の選び方が載っていない

つまり急病の人に医者の選び方を示さず、分厚い医学書を渡している状態なのです。
さらに

・葬儀屋が書いた物はポジショントーク(葬儀屋側に都合のいい記述)の傾向が強く
葬儀屋以外のライターが書いた物は実務的に間違った記述が多い

という問題もあります。
スーツ
そこでこれから実践的な葬儀屋さんの選び方をお伝えします。

最初に断っておきますが、
これから申し上げる葬儀屋さんの選び方はベストではなくベターな方法です。

ベストな葬儀屋さんを選ぶには、
亡くなる前からある程度時間と手間をかけて事前相談をしないと難しいです。
(参考記事:事前相談力

とはいえ、病院に居らっしゃるか、どちらかに故人を御安置したばかり、という状況の方もいらっしゃるでしょう。
そんな状況下での最善の方法をお伝えします。

①まずインターネットなどを使って近所の葬儀屋さんを3社選んで下さい。

②そしてそれぞれの葬儀社に電話してください。
その際伝えることは下記の通り。
「葬儀の見積もりを作成してメールかファックスで送ってください。」
「場所は○○、人数は○○人、(どうしても外せない日程の希望があるなら)○○日に葬儀を行う、
という条件で見積もりを作成してください」
「見積もりには火葬場など必要な金額を全てふくめてください。もし追加費用が発生したら、一銭も払いません。」

人数に関してこの段階では、ざっくりとした数字で結構です。
ただし三社とも同じ人数を伝えてください。
条件を固定して、見積もりの比較検討をやりやすくするためです。

できないと言われたり、対応が誠実ではないと感じた場合
その葬儀屋さんはアウトです。

①にもどってまた別の葬儀屋さんを候補に加えて下さい。

③三社の見積もりが手元にそろったら葬儀の総額が安い順に並べてください。

④そして安い葬儀社から順番に自宅に呼んでください。
自宅がイヤなら近所の喫茶店やファミリーレストランでもいいです。
意外とこういう場所で葬儀の打ち合わせをすることが多いです。
多少声のトーンは落としますが。

葬儀社を呼び出す時間は 1時間ずつずらすといいでしょう。
(例)総額 70万円の見積もりを作成したA 社を 13時に
総額80 万円の B社を14 時に
総額 90万円のC 社を 15時に
といった具合です。

1時間ごとに設定するのは
・簡潔で的確な説明ができる担当なら 1時間で十分。
それで時間が足らなくなるならレベルに問題有りです。
・遺族の集中力の限界がそれくらい。
という理由です。

1時間ずつだと葬儀屋さん同士が鉢合わせする可能性があるのでは?
と思うかもしれませんが、そうなったらそれで構いません。
・結果的に鉢合わせしたら、相見積もり状態であるというプレッシャーを各社にかけられる
・居座って「押し売り」営業をやり始めることを防ぐ効果がある。
というメリットがあります。

葬儀社からの説明の受け方ですが
(例)のケースをサンプルとすると
⑤まず A社から見積もりの内容の説明を受けて下さい。
⑥その後 B社が来たら「A社よりも B社の値段が高い理由」を説明させて下さい。
納得のいく説明が受けられたら B社>A 社、
(ただしクオリティよりも価格重視の場合で
A社とB社にそれほど差がなければ A社>B 社 という評価)
B社がしどろもどろだったり、うまく説明できなければ  A社>B 社
と判断して下さい。
最後に C社が来たら同様に
「 A社とB 社よりも C社の値段が高い理由」を説明させて下さい。
このあたりになると葬儀や葬儀費用の仕組みが理解できているはずです。
三社の中から高評価の葬儀社を選んで下さい。
迷ったら最安値のA社で良いでしょう。

これは医療でいうところのセカンドオピニオンを
葬儀社選びにも使っているわけです。

そしてこれが重要ですが、各社の担当者に対し話の最後に
「見積もりの予定通りの人数で葬儀を行ったら、追加費用は一切払わないけどいいですね?」
と念を押して下さい。
これはお葬式が終わってから
「料理屋さんの費用を追加請求させて頂きます」

「火葬場の費用を追加請求させて頂きます」
と言い出す葬儀屋さんが多いからです。
見かけの見積もり費用を少なく見せかけて、
葬儀を受注できたとたんに追加請求する悪質な葬儀屋さんも(一部ですが)いますので。
この質問をされてから、あわてて「いや、実は~」と言い始める葬儀社はアウトです。
候補から外して下さい。
スーツ
いかがでしたでしょうか?
ここで述べてきた方法が皆様の葬儀選びの一助になれば幸いです。
また繰り返しになりますが、本来はお亡くなりになる前に行動を起こすのがベストと申し上げて
終わりとさせていただきます。











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