日本の仏教は正しいのか 2/2




日本の仏教は正しいのか 1/2からの続きです。

さて日本の仏教ってちょっと特殊ですよね。

いわゆるミクスチャー宗教。
日本教と言ってもいいかもしれない。

この経緯を振り返ってみると・・・ 

インドで生まれた仏教は中国に伝わった段階で
儒教と混じり始めます。
儒教には倫理的な側面と礼(儀式)的な側面があったから
儀式的な領域でどんどん儒教が混じっていったのは理解できます。
(土着宗教である道教の影響もあったみたいですが、ここでは省きます)

そして日本に伝わった段階で今度は神道と混ざり始めます。
正確に言うと日本に伝わった仏教には儒教が「混じって」いたが
本地垂迹説からも分かるように
日本では神道と交わったというより共存していたというべきでしょうか。
完全に混じってなかったから、
明治時代の廃仏毀釈がやれちゃった、とも言える。

日本以外の地域だと新しい宗教が入ってくると既存宗教を排除していくのだけど
日本の特殊なところは 共存させて積み重ねていったところ。

この奇妙な宗教形態のきっかけを作ったキーパーソンは聖徳太子。
彼のやったことは日本人の宗教に対する特殊性を語るうえで欠かせない。
彼は天皇の甥っ子だから本来は神道のはず。
でも歴史の教科書で習ったように、
仏教推進派の蘇我氏と組んで、
お寺を建立したことからもわかるように
仏教推進派でした。
でも別に神道を捨てたわけでは全然なくて、
「敬神の詔(みことのり)」という宣言も出している。
そして十七条の憲法は儒教の影響を受けている。 

つまり聖徳太子は仏教を儒教や神道と共存させたわけです。

ここで聖徳太子は実在しない説や、
伝説が多い説の反論が存在するのだけれど
重要なのは後世において聖徳太子が崇拝の対象となったこと。
つまり聖徳太子の思想が日本人にとって受け入れOKだったってこと。

聖徳太子に始まった、この仏教・儒教・神道と等距離に立ち続ける日本人の信仰形態は
後世に引き継がれていきます。

江戸時代に広まった石田心学も仏教・儒教・神道の各思想の影響下にあることを考えると
この思想はずっと「無意識に」続いていたようです。
象徴的なのは七福神かな。

聖徳太子

こんな経緯のせいで
現在の仏式のお葬式は仏教・儒教・神道が混じり合っています。
一見仏式に見えて実は
位牌・・・儒教
遺体崇拝(本尊よりも故人を拝む)・・・儒教
先祖供養・・・儒教と神道
清め塩・・・神道
お経・・・ごく一部儒教(盂蘭盆経のようにインドの翻訳物ではなく中国で創作されたもの有り)
こんな具合。

そしてここからが重要。

日本の仏教を否定する人の多くはこの現状から
本来の釈迦の教えから遠く離れてしまった、だからダメ
と言います。
正統性を問題にしている、とも言えるかな。

でも宗教って多かれ少なかれそういうもんじゃないかと思うんですね。

たとえば自分の言ったことが3日後には、
違う解釈をされて伝わってしまうことってたまにあるじゃないですか。
だったらインドで2500年前に言われたことが
ちゃんと伝わるかって言われたら難しいですよね。
他の宗教見ても発祥地から離れれば離れるほど
やっぱりいろいろな変化をしていっていますよね。
キリスト教がロシア正教になっていったり、とか。
ただデタラメな変化をしていっているかっていうとそうじゃないと思います。
伝来した宗教は土着信仰とくっついて変化することが多いと思うのですが
土着信仰ってその土地の文化や習慣にもとづいて
その土地の人がそうあってほしいと願う
形で作られているわけですよね。

逆にそうじゃない教え、例えばそこの住民には到底受入れられないような価値観の宗教は
あったとしても結局消えていってしまうので、そもそもこの世に残っていないわけですよね。

一方で変化するとは言っても原理主義的じゃなきゃね、的な力も働きますから
まったく原始宗教と違うものにもならないと思うんですよね。

墓2016年1月24日

そこでここからは私の意見なんですけど
宗教の「正しさ」って大体親子三代にわたって共通認識があればいい
って思っているんです。
たとえばおじいちゃんが信じていた
その土地の若干ローカル的な作法を含むある宗派の教えがあったとします。
そしてそれを孫が信じていれば
宗教としてOKだと思うんですよ。

なんで私がこう考えるのかと言うことなんですけど
私は実家に帰ったときはちゃんと墓参りをします。
菩提寺の宗派の形式でお経もあげてもらう。

その宗派の教えが「そもそも正しい」かどうかっていうのはあんまり考えない。
なぜかっていうと私の父はお仏壇やお墓の手入れをいつも丁寧にしてたんですね。
それって父の両親、つまり私の祖父母を供養するためですよね。
父がその宗派の今現在の教義に則って両親を弔っていたのなら、
父は自分が死んだ後も、子供達に自分と同じことをしてもらいたいと思うんですよ。

そう信じているから私も
今の教義に合わせてお参りをちゃんとやるんです。

だから多分宗教の中身って
100年200年レベルで徐々に変わって別のものになってしまうかもしれないけど
三代に渡って共通の認識があればいい、って私は思うんです。
それで「弔う」には十分役に立つ。 
結論はみなさんそれぞれだと思うんですが
これが私の仏教に関する考え方です。  

(参考記事:お墓の思い出

だから日本の仏教は正しい
 

(追記:上記の文章で使用した参考文献は今度
 別の記事にまとめます)




24 件のコメント

  • こんにちは。うちは日蓮正宗ですが・・・
    母は父が気管支拡張症という病気で休職した時に創価学会を通じて日蓮正宗信者になりました。
    あまり信じてもらえないでしょうが、我々は「罪障消滅」といって、何らかの障りや罪、いわば穢れのようなものを本門戒壇の大御本尊様に直接乃至間接に南無妙法蓮華経の御題目を差し上げることにより消滅させます。その功徳で成仏できると信じています。
    この業界におられれば日蓮正宗の厳格さは御存じではないかと思います。

    正法が日蓮正宗、その他は総て邪法ということになっております。
    成仏の相(臨終の顔)というのがございまして、すごいときには肌がプルンプルンです。

    私が日蓮正宗の葬儀に出るときは、御本尊様を拝んでから、御遺体を拝みます。
    日蓮正宗以外では御遺体のみに本門の御題目を浴びせます。

    先日も神奈川県横浜市妙蓮寺に例の軽井沢バス事故で亡くなられたH君を弔うために出かけましたが、最近流行りの無宗教葬でした。会場は妙蓮寺という日蓮宗のお寺でした。

    テレビに映っておりましたが、涙で前が見えなくなりました。

    私は涙もろいのですが、ひとたび宗教論争になると・・・実は折伏大魔王になるのです。
    今は240人に一人しかいませんが、創価の顕正も元のさやに収める体制はできております。

  • 「成仏」絡みで、ネタを。(予想通り、12月以降は涅槃も忙しい)

    公益財団法人 日本ライフ協会が大阪地裁に「民事再生申請」をしました。
    使い込みは約2億7,000万円ですが、「負債額が約12億円?」。
    斉藤家や神田家(忠さん)、神田家(和田家)あたりが受ければ別ですが
    12億は巨費であり、「年寄が騙された」となりそうです。

    近場では、玉川区民会館前の葬儀屋さん。
    事件番号は、「平成27年(フ)第10877号。

    少し大きめで、福岡県直方市の「きりん堂仏壇店」。
    葬儀屋の屋号は「総合葬祭すみれ会館」。
    破産手続き開始時の負債額は約13億6,900万円。(恐らく増える)
    破産手続きが出たので公表しますが、「ある首長との親密すぎる関係」があり、
    報道はされていませんが「限りなく黒い関係」がありました。
    この状況では「威力業務妨害」もなさそうなので、少しだけ情報を公表します。

  • セルフ葬儀研究所LAW 様
    >創価の顕正も元のさやに収める体制はできております。
    あ、実はそうなんですね。

  • 実は、更なる「話し」があります。

    この市長さんは昨年、3期目在職中に病死をしました。
    当然ながら、「在職中市長の葬儀は、すみれ会館」で行いました。
    しかし、「後ろ盾を失った」ので、私としては終焉近しと見ていました。
    また、このエリアは「JA葬祭の再編が進んでおり」、客離れが加速しました。

  • 全国各地の「この手の情報」が、かなり集まっています。
    しかし、手続き開始・事件番号確定前では、業者からは「威力業務妨害」、
    首長や議員、公務員からは「名誉棄損」と反撃されるので、「泥が溶けて
    沈む」まで待っています。

    今回も約14億円で多くは金融機関と思われますが、納入や取引業者も
    「引っ掛った可能性」はあり(社員数が少ない会社なので)、「評価格下げ通知」を
    出せば良かったとの部分はあります。(数年前に四国の仏壇メーカーが飛んだ)
    特に、数年前からは仏壇、石材、墓苑系の「破産手続き申請」が急激に増加して
    おり、「縮小や直葬でも小銭が入る葬儀社」と比べ、墓(墓石)や仏壇要らないと
    なると「小銭も入らない」ので、葬儀以上にキビシイ状態なのかも知れません。

  • 納得できる価値観でした。私も葬儀社の立ち居地だと広く浅く(?)でよいと思います。
    仏を大事にしてるご家庭は栄えている所が多く、その孫までがきちんと仏壇のお参りの仕方が徹底されていますね。これは宗教と言うより教育でしょうか。
     
    恋も宗教も盲目になったらあかんですな。

  • かかし 様
    ありがとうございます。
    >恋も宗教も盲目になったらあかんですな。
    恋は盲目にならないと、なかなか結婚に踏み切れないと思いますが(^^;)

  • 福岡県、特に福岡市や北九州市は「国内で最も、斎場過多エリア」であり、激戦の
    一言に尽きる場所です。(互助会に加えて、JAも業態変更で攻めてくる)
    その中において、「国内屈指の大箱斎場」を造った「すみれ会館」は時代の変化に
    乗り損ねてしまったと言わざる得ません。
    ストリート・ビューで確認してもらいたいのですが、すみれ会館の大きさ、
    更に「1分ほど離れた場所に造られた、互助会(物理教師さんの天敵の人の)が
    造った斎場と比較して下さい。

    確かに、参列者が数百人規模の時代であれば「大箱斎場で収支は取れました」が、
    ここ5年、特にここ数年や今後の展望を考えると、「大箱斎場は頸を締める材料」で
    あり、時代に即した小規模斎場や多目的・多用途的会場が適している事は
    明らかであり、「時代やニーズの変化を読めない、予測ができなかった」と言えます。
    その点では、全互助会の30~45%程度は「見事な予測」を建てており、優秀な
    社員の存在(優秀なオーナーも僅かにはいるが)が伺えます。
    JAはこの部分が「全くダメ」ですが、土地や資金、会員組織との「最強の強み」が
    あり、組織統廃合を繰り返して基礎力を付けてきています。

    今であれば、「大箱斎場」は造らなかったと思いますが、これが「命取り」でした。
    1キロ離れた上記の斎場前の「大箱パチンコ店も潰れており」(パチンコ業界は
    葬儀以上の衰退産業で、大手だけが勝ち組)、「ロードサイド斎場の問題」も
    出ています。(昨秋にも、国道のロードサイド斎場の売り買いがあった)
    今も、福岡県内で「1斎場が売りに出ています」が、お奨めは出来ません。

  • >業者からは「威力業務妨害」、
    ↓こ、これは・・・
    http://www.miyabi-en.jp/blog/sougi-blog/20160209.html

    上記は「完全にアウト」です。
    同じ商圏(営業エリア)であり、商敵関係にあると考えられる事もあり、
    「威力業務妨害(偽計業務妨害は難しい)、及び名誉棄損」に持ち込めそうな
    内容です。
    帝国データバンク情報や、テレビや新聞で報道された「公然として事実」であっても、
    「名誉棄損」は成立しますので、ブログとは言え「これはアウト」です。
    ただし、これも「被害届や訴状」を出しての話であり、名指しされた葬儀屋さんが
    「相手にしなければ、それまで」です。
    書かれた葬儀屋さん(オーナー)は「新規参入」であり、既存の葬儀業態や葬儀屋を
    「否定」との観が強いために、この様な事を書いたのでしょうが。

    「ひらおの天ぷら」(隣の牧野うどんよりもウエスト派)をこよなく愛する私としては、
    博多や空港近くでのイザコザは勘弁。(博多の人には分かると思うネタ)

  • prof様
    >「大箱斎場は頸を締める材料」
    積善社と同じパターンですね。
    たまに複数の小規模式場を内蔵する会館で
    動線メチャクチャなところってありますけど
    これもあんまり考えていないんだなぁと。

  • ある意味では、「当然なる現社会の対応」と言えます。
    「公共の利害に関する、公益性」があり事実公表であれば免責でしょうが、
    「1葬儀社の経営が危ない」(官報等の公表があり、官報内容の公示はOK)等は
    公共の利害や公益性は乏しいでしょう。

    ブログ主は「ニューカマー」であり亜型、「劇場型」と分類が出来るタイプであり、
    「確信行動」でしょう。
    刑事なのか民事なのかは「内容証明が不明確」なので分かりませんが、
    これを公開した以上は「裁判は確実」でしょう。
    刑事では「罰金数十万」、民事でも「賠償金100万以下」でしょうから、
    大した痛手にはなりません。(むしろ、弁護士費用や印紙代が高くつきそう)

  • 2月9日のブログに対して、2月10日付けの内容証明、2月11日に送達との対応に
    対して、「いささか不自然な部分」を感じていましたが、不鮮明な通知文を見ると
    訴状案件は「1月11日付け部分」の様です。
    http://www.miyabi-en.jp/blog/page/4
    加えて2月9日分ですので、「法廷」は確実でしょう。

    この葬儀屋さんのHPをよく見ると、「実に面白い」。
    http://www.miyabi-en.jp/independence
    「葬儀にノウハウは存在しません」、「資格も経験もいりません」、
    「葬儀のノウハウは必要ありません」等。(分類としては亜型、群馬系?)
    恐らく、今回の件も出版やマスコミへの「ネタ」となりそう。

  • 少しだけ鮮明な「通知文」を追加掲載していますね。

    これを見る限りは、1月11日分に加えて2月9日分が出たために、代理人が
    通知文(警告文の類)を急遽、送達した様です。
    通知文等の「黒塗りなし掲載」は、厄介な事態を招きます。

  • prof様
    私としては拡散して差し上げたいところなんですが
    転載も共犯と見なされるようなので静かに見守りたいと思います。

  • 当該HPでは「互助会無料解約サービス」において、目的を「SEO対策」と明記して
    おり、これ以上は「当該HP」を喜ばすだけですので「静観」ですね。
    裁判になりそうなので、「君子不近刑人」。

  • 日本ライフ協会の「民事再生申請」の件です。
    http://mainichi.jp/articles/20160212/k00/00m/040/101000c

    2月9日に大阪で「債権者説明会」(会員の多くは在東京地区だが)が行われ、
    その内容の報告はありませんが、会員退会時の「返済は厳しそう」です。
    互助会ではないので「50%保全もなく」、支援企業や団体がなければ
    「互助会解約金問題以上」となりそうです。

    再建担当弁護士は「組織分割」を考えている様であり、関東が7億、大阪が2億、
    中部が3億程度が妥当戦でしょうか。
    単純な計算では、互助会が受け入れても「元は取れそうにない」。
    可能性としては「社福持ちの互助会」ですが、これらのほとんどが「特養」なので
    「入居による回収は難しい」。(老健や介護付きホームならOK)

    日本ライフ協会のHPは、1月17日から動きはありません。(職員は3月で解雇)

  • お願いします。
    私の計算では、「解約返還金は32~38%程度」とかなり酷な数値なので。
    社員は、「3月2日付けで解雇」ですので、業務維持が?
    2月11日の東京、2月13日の名古屋の情報は来ていません。

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