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エセ「葬儀のプロ」がのさばる理由




前回佐々木悦子はもうウソしか言わないつもりか
という記事を書きました。

葬儀の専門家を名乗る葬儀をよく知らない人間(以下、エセ葬儀のプロ )が
マスメディアで好き勝手なことをしゃべることができるのはなぜなのかを、考察してみました。
まず

○葬儀業界の中の人は信用できないとマスコミは思っている
という問題があります。
原発問題の時も、ちゃんと科学的根拠に基づいた発言をする専門家はたくさんいたのですが
「原子力ムラ」とひとくくりにして、専門家のいうことは全く信じない、という状況に陥ってしまいました。
葬儀業界に対してもその傾向があると思います。
あいつらダーティなんだろ、という論調です。
そのため葬儀業界の中にいる専門家は取り上げらてもらいづらい状況です。

そんななか
○エセ葬儀のプロは売名のために露出に熱心なのでマスコミのリクエストを何でも聞く
ので重宝されます。
某ライターがやらかしたときも恐らく編集部の意向があったのではないか、と想像します。
そもそもオファーを二つ返事で受けて、安い金で拘束されてもいいという段階で本業がヒマな連中だということなのですが・・・

それに対して葬儀業界として反論しようにも
○本当のプロは発言できる機会を与えられない
という問題があります。

現在の築地市場移転問題を例に挙げてみます。
情報を総合すると築地より豊洲の方が安全のようですが
図面もろくに読めない建築エコノミストにあおられる形で迷走しているようです。

先日の文化放送のラジオ番組「ザ・ボイス そこまで言うか!」で宮崎哲弥氏と京都大学教授藤井聡氏(建築の専門家)が築地市場移転問題に言及していました。

ちゃんと専門家が説明すれば沈静化するはずのになぜ反論しないのか、という理由として
・都庁の専門家は組織の人間なので都の許可が下りなければ勝手に発言できない、
・建築会社の専門家も、クライアントの都の許可が下りなければ勝手に発言できない
・なおかつマスコミの論調が吊し上げ状態なので、専門家がビビってしまっている
・そして都は広報戦略がヘタクソ
という理由を挙げていました。

確かに私はブログという手段があるので、影響力はともかく、おかしい意見に対してダイレクトに発言することが可能です。
しかしもし私がブログを運営しておらず
これを所属葬儀社の一従業員として発言しようと思うと、周りの許可を得るために葬儀担当10件分のエネルギーを使わねばならないでしょう。

となると代わりに企業や業界団体に責任を持って対応してもらわなければいけないのですが
葬儀業界はメディア戦略に無関心なため、何のアクションも起こさないか、
広報オンチのため、 やらない方がマシなことをやってしまうわけですね。
↓こんな感じです。
全葬連さん、そのやり方では勝てません!
全葬蓮よ、覚悟はあるのか?
全葬蓮の作る宣伝動画がひどい件
ネット

残るはブログなどネットメディアを使って葬儀現場のプロが個人で次々に声をあげるしかない、ということになるのですが
○葬儀現場のプロは情報を発信する余裕が無い
状況です。

基本的にコンスタントにブログで情報を発信している葬儀屋さんはちょっと特殊な存在(≒イカれている)なのです。
以前葬儀の担当をいかだ下りに例えたことがありましたが、葬儀屋さんは日々の仕事をこなすことで精一杯な人がほとんどです。
だからそもそもマスコミの葬儀に関する報道を追ったりしません。

ちなみに私のキャリアで最も忙しかった年は「あれ、今年って高校野球あったっけ?」って秋頃にふと思ったくらいです。
そんな風にインプットがないものですから、間違った情報を撒き散らかしているエセ葬儀のプロの存在に気づきません。

そして今日もエセ葬儀のプロがのさばっているのです。











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