(PR)

食品添加物のせいで遺体が腐りにくくなっているというデマに再度反論しておく




以前、化学調味料のせいで遺体が腐りにくくなっているというデマを吐く葬儀屋さんを紹介したことがあります。
「葬儀秘録」を読むと名古屋でティアさんが躍進する理由が分かる

ネット上では、
「2004年のスマトラ島沖地震のとき日本人だけ腐敗するスピードが遅かった。食品添加物や防腐剤が体内に蓄積されていたせいだ」
というデマが流れているようです。

最近似たようなデマをネット上で見かけたのでご紹介します。
わが人生と味の道(68)エデンの園の食卓・その7 添加物と遺伝子組み換え食品 荘明義 : 論説・コラム : クリスチャントゥデイ

次に、添加物。ほとんどの物には添加物が入っています。添加物というのは、物を保存させるために入れる薬品です。ベトナムだったでしょうか。災害があって、多くの方が亡くなりました。日本の方も随分亡くなりました。その時に、当然向こうは気候が暑いですから、死体の処理を早くしないと、腐敗してしまう。ところが、日本人の体はいつまでも腐らないのです。どうしてでしょうか。防腐剤をたくさん食べているからなのです。
葬儀屋さんの友人がこういうことを言いました。うちも教会ですから、葬儀屋さんをよく利用します。昔の人が亡くなったときは、体がしっかりしていて、やはり腐るのが早い。最近の人は軽い。しかもなかなか腐らない。ですから、ドライアイスが昔に比べて半分ですよと。笑い事ではない。知らない間に、私たちは添加物を摂取しているのです。

著者は料理人であり横浜華僑基督教会長老という肩書き。
本もお出しになっていらっしゃいます。

トンデモ系ってやつでしょうか。
そりゃ添加物は無いにこしたことはないですけど。

程度の差はあれ誰しも物事を自分の信じたいようにしか見ない傾向はあります。
しかしこの方の場合、思い込みの激しい性格なのか、頭が悪いのか、度が過ぎて噴飯物のレベルです。
(料理人だけに「噴飯物」とは我ながらうまいなと・・・   すまん)

「遺体が軽い」って各人の体重の問題であって、添加物関係無いから(^^;)

添加物と遺体の腐敗の因果関係を示すエビデンスは存在しないということを
ちゃんと説明しておくと

・昔と比べて、遺体が腐敗するまでの期間が伸びたことを示すデータは存在しない
・仮に遺体の腐敗までの期間が伸びたことを示すデータがあったとしても、それをもって添加物との因果関係があるとは言えない
・遺体の状態は、室温・体温・病状の影響が占める割合が大きいので、それらの条件を同一にして添加物の影響を科学的に測定するのは現実問題として不可能

以上、反論終わり。

昔ならこういう人は少数派のお馬鹿さんという扱いで済みました。
ネット時代になるとこの手の人達が集まって、相互に影響し合って、
挙げ句の果てにだれかに迷惑をかけてしまいます。

多分この人、福島の農産物は食べてはいけないと思っているのではないかな?

運営側も今後原稿チェックをした方がよいのではないでしょうか。

料理人











9 件のコメント

  • デマを吐く葬儀社さんは、それをデマ(たぶんデマだとわかっていない)だとわかっていても高額な祭壇料を取るために平気な顔で遺族に話す。そんな葬儀社は潰れてください。

  • 名前 様
    コメントありがとうございます。
    もう少し詳しくご指摘いただければ、より適切にご説明できるのですが。

  • この記事から「葬儀秘録」知りましたがブラックと評判の私たちべ○コでも無いわあと引きましたよ
    うちは大体3か月以上で初めてサブ的に葬儀にかかわり始めます
    狭くてタンカ入らないけど自宅に帰りたいって希望で背負って団地の階段登ったりはありましたが持てなくて引きずるって衝撃ですね

    直葬に関しては私個人の仕事で言えば直送のご遺族は感謝していただいてなおかつ互助会に入会していただくことが多のですが・・

    でも自分自身も気が付かないうちに似たような言動や行動をとっているかもしれませんから再度見直していくように心がけます

  • NNN 様
    内容もひどいんですが、これを本で公開するという神経がちょっと・・・

    >再度見直していくように心がけます
    素晴らしい心掛けだと思います。

  • コメントを残す