(PR)

葬儀業界におけるマスコミ報道とメディアリテラシー




メディアリテラシーとは
情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力のことです。(ウィキペディアより引用)

今回はなんか大げさなタイトルですけど、難しい内容ではありません。

マスコミ

先日お客様から問い合わせがあり、
直葬を考えているけど、お宅と外資系葬儀社のA社ではどちらが安いの?
と聞かれました。
(最近、このようなダイレクトな質問がちらほらあります。
むしろ比較対象がはっきりしているのでこちらとしては答えやすいんですが)

ということで、調べてみました。

A社のサイト見て、電話して。

それで結論として直葬は、私が勤めている葬儀社の方が4割ほど安かったです。
別に+αのサービスも無いようだし。
事前相談に来てもらえるか、試しに聞いてみたら、やんわりと断られました。
「安い仕事」にはあまり力を入れないのかもしれません。
このドライさが外資系?(^^;)

また一般葬に関しては、
高くもないし安くもないという感じです。
「感じ」っていう表現を使ったのは、個別の商品に関する画像などの情報をサイトに掲載していないから、細かくチェックしようがないのです。
金額も一式いくらのセット料金だし。

外資系ということ以外に、普通の国内業者と何が違うのか、私には分かりませんでした。

で、問題はこの外資系葬儀社が、よくマスコミで
「旧態依然とした不透明な価格体系の日本の葬儀業界に黒船!」
と報道されていることなんですよね。
いや別に報道されてもいいんですけど。
いや正直言うとちょっとくやしい(^^;)
(上記のお客さんもマスコミの報道でA社のことを知ったようだし)

国内の葬儀屋はダメだから、外資系だったらイイというように
「外資系」という付加価値?だけでマスコミが取り上げて持ち上げるのは
海外ブランドとのライセンス契約で販売されている国産の服を「舶来もの」とありがたがって買う、のと同じような
思考停止状態だと思うんですけどね。

確かに外資系だからっていう理由だけで、
余計にお金を払ってくれるお客さんがいるなら
商売としてはそれでいいのかもしれませんけど、
なんだかなー。

この話とは別に、数年前マスコミで葬儀業界を変える!と頻繁に取り上げられた、台湾出身の日本人の方がいらっしゃいましたね。
今、何をしてるんでしょうか。
会社起こしたばかりで、何もまだしていない段階で、雑誌に載っていたので(たしかBOSSっていう雑誌だったかな)、なんかヘンだなと思ってました。

情報が不十分な世界では
自分はすばらしいと言っている人をすばらしい人として扱う
のでしょうね。

いや、国内の葬儀業者に問題があるからこうなっているというのは分かるんですけどね。
でも、もうそろそろマスコミも次の段階へ行くべき時ではないでしょうか
と、言いたいところですが、それよりも
消費者がメディアリテラシーを身につける方が、早くて簡単
かな
と私は思っています。











4 件のコメント

  • 日本のマスメディアに成長は期待できないでしょうね。
    同じように、受け手の成長も難しいと思います。(というか、両者はワンセットです)

    先日のカンブリア宮殿(ティア社長が出演)以来、私のお客様数人から「半額ってすごいわね。東京には出店しないのかしら」と賞賛の声を拾いました。

    所詮ティアさんの自社比較での「半額」に過ぎないのに、他社提供価格の「半額」だと容易に思い込み、何の疑問も抱かないのです。

    テレビ世代(40代後半~70代前半くらいか)は基本的に蒙昧ですよ。

    どうしたらいいでしょうね。

  • 都内葬儀社員様、コメントありがとうございます。
    >どうしたらいいでしょうね
    本当にどうしたらいいんでしょうね(笑)
    ただ、そうは言っても最近「分かっている」お客様も増えてきたと感じています。教えられることも多いです。
    多分今は、過渡期なんだと思います。
    自分の言っていることが相手に伝わらない場合、原因の8割は自分の伝え方が悪いのだと思うようにしています。
    お客さんを信じて、こつこつと、ですね(^_^)

  • 地道に頑張っていることと思います。私も試行錯誤しながら、日々お客様と語り合っています。

    しかしそうこうしている間にもマスメディアのミスリードは続きます。

    勿論、業界が注目されること自体は大歓迎なんですけど。

    安い葬儀こそが正義のような風潮はどうなんでしょうか。

    メディアに取材協力する葬儀社は、業界全体のイメージアップに繋がる面を取り上げてもらう必要があると思います。

    例えば、ブライダルで20万円のスライドショーは許されているのに、葬儀社が同じようなものを半額で提供してもボッタクリと言われる等、イメージ的にかなりのハンディキャップがあると思います。

    ダメな葬儀社はどんどん潰れて結構なんですが、まともなところも食っていけなくなってしまいますよ。

    なんとか食っていけても、介護業界のようになってしまうといい人材が集まらなくなってしまい、また昔に戻ってしまう。

  • 都内葬儀社員様 度々書き込みありがとうございます。
    <(_ _)>

    > 安い葬儀こそが正義のような風潮はどうなんでしょうか。
    > メディアに取材協力する葬儀社は、業界全体のイメージアップに繋がる面を取り上げてもらう必要があると思います。

    これ同感です。

    > なんとか食っていけても、介護業界のようになってしまうといい人材が集まらなくなってしまい、また昔に戻ってしまう。

    これも同感です。
    http://kangaerusougiyasan.com/archives/859531.html

    んー難しいところなんですけど、
    「信用が無い」という昔からの負の遺産を我々とそれより若い世代が
    どこまで払拭していけるかだと思っています。

  • コメントを残す