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「小さなお葬式」擁護記事を裏読みしてみた




先日「小さなお葬式」が消費者庁に処分された件をとりあげました。
(参考記事:「小さなお葬式」が消費者庁の処分を受けた件 | 考える葬儀屋さんのブログ
この事件に対してちょっとひどい記事が出回っていたので、とりあげます。

むりやり擁護している

「お葬式のいろは」というサイトのこの記事。
「小さなお葬式」って大丈夫?消費者庁の追加料金に関する措置命令の真相 – お葬式のいろは

いきなり結論になりますが、「小さなお葬式」は健全なサービスです。
仮に健全でなく詐欺のようなサービスだったら、下記のように全国1位の葬儀受注件数の実績を取れないですし、NHKが紹介することもありません。

いやいや、こんな頭の悪い論理で擁護されてもねぇ・・・

「詐欺のようなサービスだったら、下記のように全国1位の葬儀受注件数の実績を取れない」というけど、この小さなお葬式の親会社である「アルファクラブ」という互助会は、葬儀施行件数だけみれば国内ベスト10に入ると言われている企業です。でも遺体の取り違えというありえない事故を複数回起こしておきながら、ウチはマニュアル作りません、すごいでしょ、って言っているちょっとアレな会社です。
(参考記事:大手互助会アルファクラブ武蔵野さんが運営する葬儀社さがみ典礼が「また」やらかした理由

つまり葬儀業界では全国ランキングが高いからといって、そのサービスが正しいなんてことはないのです。
ちなみに葬儀ブローカーが特定の葬儀社の子会社であることが知られてしまうと、公平性を疑われてしまうため、「小さなお葬式」も「アルファクラブ」も親子関係を公表していません。

「NHKが紹介することもありません。」というロジックもおかしいです。国営放送のお墨付きとでも言いたいのでしょうか。
脱税を指摘されたセレモアさんのように問題点が明るみになっている企業ならともかく、NHKも取材対象内部のコンプライアンスをきっちり精査してから取材申し込むなんてことはしないでしょう。そもそもNHK自体が、過去何度か不祥事を起こしていますし。(参考記事:NHKの不祥事 – Wikipedia

「小さなお葬式」擁護サイトを運営しているのは「小さなお葬式」自身ではないか

この「お葬式のいろは」というサイト、主に「小さなお葬式」を紹介しているアフィリエイトサイトです。
読者がこのサイトのバナーをクリックすると小さなお葬式のサイトに移動して、小さなお葬式にコンタクトを取ると、「お葬式のいろは」に紹介手数料が支払われる仕組みです。
そのため、飯の種である小さなお葬式を無理矢理擁護しようとするのも、ある意味理解できます。

ただこの「お葬式のいろは」は、「小さなお葬式」が運営している自作自演系サイトではないか、と私は疑っています。
「小さなお葬式 消費者庁」で検索をかけていただければ分かると思うのですが、ニュースがリリースされたのとほぼ同時にこの小さなお葬式を擁護する記事をアップしているのです。

ライターなら分かると思うのですが、この内容の記事をすぐに作成するのは不可能です。それ以前に葬儀業界内のベタ記事ですから、ニュースのリリースにすぐに気づくことすら大変でしょう。

しかし、このニュースがリリースされるのを知っていた「小さなお葬式」の中の人が、事前に記事を用意していたと考えればつじつまは合います。

要するにこの「追加料金一切不要」という記載は2017年4月〜10月までしか使われておらず、その後修正が完了して現在はもちろんのこと2018年を通じて一切使わていないのです。

こんな内容、「小さなお葬式」の中の人しか言えないでしょう。

もしこのサイトを運営しているのが「小さなお葬式」だとすると

要するに今回「小さなお葬式」が受けた消費者庁の注意は、実は多くの会社も受けておりそこまで珍しいことではありません。

という態度はちょっと問題あるでしょう。

あの奥山晶子が監修者

ちなみにこのサイト、管理者に関する表記はどこにもありません。
ただし監修者は、あの奥山晶子さんということになっています。
– お葬式のいろは当サイトの監修者

葬儀関係の本を何冊か書かれて、メディアにも登場していた御仁です。
お会いしたことはありませんが、彼女とはちょっと因縁があります。
書籍で間違ったことを言っていたので、それをこのブログで指摘したら、その記事がライブドアブログニュースで取り上げられてしまい、もの凄いアクセスに。
(参考記事:ライブドアブログニュースで取り上げられた件

結果「奥山晶子」で検索すると1位に。
さすがにちょっと彼女に悪いかなと思い、その記事を凍結(本文を全て削除し検索順位が下がるように)しました。

おそらく彼女はこのサイトに名前を貸しただけでしょう。
しかしながらそもそも彼女、個人運営のサイトに名前を貸すだろうか?
背後にちゃんとした企業がいたから、名前を貸したのではないだろうか?
もし本当に個人サイトに名前を貸していたとしたら、(失礼な言い方だと承知はしていますが)落ちぶれちゃったな、という印象です。
奥山さんに会う機会のある人は、本当のところを吐かせてみてはいかがでしょうか。

どちらにしろ、このサイトの監修者を名乗っている以上、今回の記事の内容をはじめとするサイトコンテンツに対する責任はあるでしょう。やはり彼女の考え方及びやり方を評価できません。
水に落ちた犬を叩くのは心が痛みますが、このような活動を続けるのであれば、消費者の方にアラートを出す必要があります。
件の記事を復活させることにしました。

がんばれ! 奥山晶子 | 考える葬儀屋さんのブログ

もし今後葬儀関係の仕事で食べていきたいのであれば、まだ若いのですからもう一度葬儀屋さんとして勉強し直すことをおすすめします。











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