FPが葬儀のために少額短期保険を勧めるのはいかがなものか(日経新聞から)




先日(2014年1月8日)の日経新聞のマネー相談記事から 
「葬儀や死後の整理資金は意外にかさむと聞きました。
相続手続きが完了するまで被相続人の預金口座も凍結される
と聞いたので、子どもに費用の面で迷惑をかけるかもしれ
ません。葬儀費用に備えた保険があるそうですが、
どんな仕組みでしょうか。」
(東京都、女性、84歳)

この質問に回答者であるFP(ファイナンシャルプランナー)
少額短期保険を勧めています。
しかしこれ、家計のアドバイスとしては筋(すじ)が悪いのではないでしょうか。

保険

以前少額短期保険に関する記事を書いたことがあります。
まずこれをお読み頂いた上で、

そもそも保険をかけるのが有効な条件というのは

Ⅰその事象が起こったら人生ゲームオーバーになりかねないケースを避けるために
付加保険料(支払保険料の原資を除いた分。スタッフの人件費とか)が極力低い保険に入る

場合だと思うのです。

Ⅰが当てはまるケースというのは
例えば自営業をやっていてる一家の大黒柱に生命保険をかける場合でしょう。
なにかあれば本人と家族の衣食住が維持できなくなりますので
保険に入るのは合理的です。
 
しかし葬式のために保険を使わないといけないくらい
葬式代が大金だと思っているような経済状態の人は
そもそもそうまでしてお葬式を行なう必要があるのでしょうか。
もちろん各人の価値観もあるでしょうが
少なくとも「合理的」な選択ではありません。

一方葬式代に回せるくらいの貯金(100~200万円くらい)がある場合は
掛け金の半分近くをわざわざ保険会社にくれてやる必要はないと思います。

それから質問者は亡くなったときの口座凍結を心配されているのですが
少なくとも複数の都市銀行は、葬儀代なら引き出すことを認めてくれます。
事前に確認して、引き出しを認めている銀行に必要額を移せばいいだけです。

まぁ日経新聞に特定の金融商品批判は書けないとは思いますが、
ちょっとこれはどうでしょうか。











4 件のコメント

  • 互助会保証株式会社の第41期有価証券報告書には下記の様な記載があります。(以下転載)

    これによる当社の受託限度は当社の自己資本及び受託事業基金の合計額の25倍以内で、かつ、一供託委託者に対する受託限度は原則として当社の自己資本と、受託事業基金に50パーセント以下の率を乗じた額の合計額に相当する額となっています。
    また、委託者が割賦販売法の定める一定の事由に該当することになった場合で経済産業大臣から指示があった時は、当社は委託者のために委託額に相当する額の前受業務保証金を供託することとなります。

    少額短期保険業者は財務局登録制(拒否例は?)であり、保険会社の金融庁長官による免許制と異なり、入口は広いのですが最低資本金 1,000万円円以上(保険は10億円以上)であることから、自社内別会社で実施していますが、300万円(病死最大額)で葬儀はまかなえるでしょうが、寺や墓は疑問であり、葬儀価格高騰策の一環とも取れない部分もあります。

    また、営業保証供託金が前事業年度の正味収入保険料×5%+1000万円であり、「保険料の5%+1,000万円で
    大丈夫なの?」と感じています。

    FPは有価証券報告書位は読んでいる筈ですが。

  • prof様、
    ウィキペディアのFPの項目には以下のように掲載されていますが
    「ファイナンシャル・プランナーは「顧客の利益を最優先することにより顧客より報酬を得る者」と定義されており、」
    なかなか現実はそうではない、ってことを
    山崎元氏も言ってました。

  • FPの仕事としては「葬儀費用は高い方が良い」のでしょう。
    「死ぬとこんなにお金が掛かり大変」⇒「だから、ちゃんとした設計が大事」⇒「FPに相談、依頼」となるのでしょう。(消費者向けコンサルと同じ)
    その意味では、消費者協会の調査結果が大きな意味を持ちます。(ポジティブ材料)

    第9回の関東Bが222万円ですので、互助会会員になり積立金を納める、これだけでは不足なので互助会の少額保険に加入すると「350万円程は確保できるので安心」となるのでしょうが、これは対処法であり根本的解決法ではありません。
    「高いから金を用意しておく」は安直な考えです。
    少額保険は、互助会等が自社葬儀囲い込みのために子会社で行っており、「利幅が低い商品」であり「葬儀での利益を想定している」ために、このシステムを理解していれば「利用価値が高い」のですが。

  • prof様、
    少額短期保険もあんまりうまくいっていない、という話も聞こえてきますが
    実際どうなんでしょうね。

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