葬儀屋さんが主人公の漫画「おわるうございます」




最近出版された葬儀をテーマにした漫画の書評です。

「おわるうございます」

おわるうございます~葬儀社人情物語~(1)(A.L.C.DX)

小塚敦子 秋田書店 2015-11-16
売り上げランキング : 86061

by ヨメレバ

掲載誌から判断するとレディースコミックの部類になるのかな。
ちなみにタイトルの「お悪うございます」は
静岡地方で「ご愁傷様でございます」を意味するらしいです。
私は全然知らなくて、裏は取っていないのですが、
いくらなんでもウソは書かないだろう、ということで。

定期的に職業ものの一ジャンルとして葬儀屋ネタって出てきますよね。
レディースコミックのジャンルでも
かつては
「モーニン!」 
モーニン! (クイーンズコミックス―ユー)

川富士 立夏,黒沢 明世 集英社 2004-12
売り上げランキング : 191893

by ヨメレバ

というのがありましたし
最近では

Kissで六多いくみが描く葬儀屋ストーリー開幕

という連載がはじまったみたいです。

物語のフォーマットは大体いつもと同じ。
新米の女の子が、不本意ながら就職した葬儀屋で
いろんな人に出会って成長していくという話。
同僚が厳しい年上の女先輩と2枚目男性っていうのも
「モーニン」 といっしょ。

職業ものとしては良く書けていると思います。
もし仮に私が編集者だったとしても、 一般読者向けを前提としたら
こんな話にすると思いますし。
(一般論として葬儀ものって、
小説よりも漫画の方がちゃんと調べられていて、あくまで相対的な話ですが、
リアリティがあると感じます。
一般的なリアリティラインを考えると本当は逆のはずなんですが・・・
そうなる理由としてはおそらくヴィジュアル化せねばならず、
小説のように読者イメージに逃げることができないため取材が丹念になるからかもしれません)

ただ私が葬儀屋さんであることを断った上での感想としては、
やっぱりノれない。
これはこの漫画に限らず、葬儀を扱ったあらゆる 創作媒体がそうなんだけど。
理由は
この記事に書いたとおり。
        葬儀屋さんの現実 )

要約すると
・人が死ぬシチュエーションは表現を安易にしてしまう
・創作された物語よりも葬儀屋さんの日常の方が劇的
だから、ということになります。

さらに漫画の場合は(仕方ないんだけど)
分かりやすく単純化した構成のためどうしても上っ面感
が出てきてしまうというのも、ノれない理由かも。

とはいえ、もちろんこれは特殊な立場の私の意見。

葬儀漫画のなかでは上質な部類に入ると思いますので
葬儀業界の外の方はお読みになってはいかがでしょうか。
おわるうございます
 











2 件のコメント

  • はじめまして。

    葬祭アシスタントとして、働いています。
    「おわるうございます」を読んだ、私の思い…違和感が残りました。
    正直、漫画としてですから、あのようになるのでしょうけど、裏方として現場にいると、あんなもんじゃない!と言う思いが、沸いてきたから。
    1つの漫画としては、面白いと思いますが、業界で働く者としては、こんなに、楽じゃねえぞ!と、思いながら読みました。

    上手く表現出来なくてすみません。

    これからも、ブログ読ませていただきます。

  • 葬祭業6年目 様
    コメントありがとうございます。
    >こんなに、楽じゃねえぞ!
    確かにそうですね。主人公がなんとなく一人前になってしまっているという・・・
    >これからも、ブログ読ませていただきます。
    ありがとうございます!

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