二村祐輔氏を叱る




もうそろそろキツく叱っておいた方が良いでしょう。

最近発売されたこの葬儀関係の書籍。

はじめての遺言・葬式・お墓 (週刊朝日ムック)

朝日新聞出版 2016-03-29
売り上げランキング : 254049

by ヨメレバ

 

この本で葬儀部門の監修をしているのは
二村祐輔(ふたむらゆうすけ)なる葬祭コンサルタント。

ちなみに私の考える葬儀関係の書籍の良し悪しをを見分けるポイントは
「ちゃんとした葬儀社の選び方が載っているかどうか」
ですが、この本はどうでしょうか。

「いい葬儀社の7つの条件」というタイトルのページを見つけました。
その1番目の条件というのが
個人情報の管理をちゃんとやっているという理由で
PIP認証を取ってる葬儀社」を推しています。

確かに葬儀屋さんて遺族の家族構成やら個人情報を入手できる立場にあるので
個人情報管理が大切というのはわかります。
しかし、PIP認証ってなに?と思った人も多いでしょう。

「PIP認証」で検索をかけるとこのページが。
一般社団法人 日本葬祭情報管理協議会にお金を払って講習と審査を受けると
PIP認証が取得でき、情報管理ができている葬儀社という「お墨付き」がもらえるらしいです。

で、日本葬祭情報管理協議会ってどんな組織か調べてみると
二村祐輔氏自身が代表理事を務めているのです。
住所も彼のオフィス内。

これって
良い葬儀社を探したいとこの本を手に取った読者に対し
書籍代を払わせた上に自分の息のかかった組織の宣伝に付き合わせたということになるまいか?

そもそも個人情報管理に関してはプライバシーマークという資格が既にあり
一般的に認知、信用されています。
そして個人情報管理を本当に重要と考えている葬儀社はプライバシーマークを取得しています。
なぜプライバシーマークを取得している葬儀社を勧めないのですか?

彼はことあるごとにPIP認証を受けている葬儀社がいい!と吹聴してしていますが
そもそもPIP認証の信頼性を担保しているのは何なのですか?
プライバシーマークを取得できないレベルの葬儀社がPIP認証に流れているだけではないのですか?

私の申し上げていることがおかしいというのであれば
二村祐輔氏には是非PIP認証がプライバシーマークより優れていることを証明してもらいたいです。


(併せて↓こちらの記事も
週刊ダイヤモンドの葬儀社ランキングで全国1位になるということ
 )











4 件のコメント

  • 一言でいえば「葬儀ビジネスだから」で終わりです。

    医療業界等ではあり得ません。(薬害AIDS問題の、A教授で終わり)
    日本は世界的に珍しい「葬儀に関連する法律のない国」ですので、個々や各企業の
    「倫理観」に委ねるとの性善説国であり、「限りなくグレーでもクロではありません」。
    そのために、クロやグレーの人達には天国の国で「騙し放題、裏切り放題、言い放題」
    ですが、シロやシロく生きようとする人たちにとっては「煮え湯を飲まされる国」です。

    今日の葬儀やエンディングに関わる業界の腐敗や為体は、「マスコミやメディアの
    功罪」の部分が大きく、視聴率が取れれば良い、話題性が有れば良い、カネになれば
    良いとの理由だけから、「嘘や誤情報を垂れ流しています」。
    確かに、これらは倫理的問題が大きいのですが「違法性はなく」、責任を問えません。
    編集者も「内容の真贋を確認せず」(担当編集者自体が素人なので、分からない)、
    文法やクドクテンの校正程度しかしません。(葬儀関係者の物の内容は無確認・無校正)

    ここで、著者とメディア側のWin・Winとなり、ビジネスが成立します。
    その結果として、「変化球やボーグに騙された年寄が Losing」となります。
    そのために、これだけ葬儀や終活に関する書籍や資格、情報があるのにも関わらず、
    「雨後の竹の子的にエンディング業界に、新規参入や亜型が出る」のには、
    まだまだ、「年寄を騙す余地がある」(年金や預貯金を持っている)からです。

    ある意味では、「葬儀社よりも悪質」(悪い葬儀社から騙されないためにと言って
    騙す、羊頭狗肉型)です。
    改 物理教師さんは「狗肉を食べた事が無いのでしたっけ?」。

  • prof様
    >改 物理教師さんは「狗肉を食べた事が無いのでしたっけ?」
    両親の葬儀のときに食べてますので、そこが原体験です。
    そのため賽の河原だとは思いつつも、悪貨を駆逐しようとしています。

  • 昔は「下手があるので、上手が知れる」と言われていました。
    しかし、「有象無象が闊歩する時代」ですので、情報操作有意なことは事実です。

    葬儀も原点からかけ離れたビジネス化が進み、「下手や上手ではなくアピール性
    重視」となったために、正統派が駆逐される危機感はあります。
    すなわち、「良貨衰退」の特効薬は「葬儀の原点回帰も重要」。

  • prof様
    >葬儀の原点回帰も重要
    仏教界が今の体たらくではちょっと難しいです。

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