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アメリカの葬儀業界の展望は?




前回の記事(葬儀屋は部落民なのか?)に引き続き海外報道ネタです。

ウォールストリートジャーナルの記事
でアメリカの葬祭業が取り上げられていましたので

ご紹介いたします。

米国で火葬が急増、葬祭業界が迫られる変化 - WSJ
米国で火葬が急増、葬祭業界が迫られる変化 – WSJ
記事中の、日本人にはピンとこないと思われるところを補足しますと・・・と偉そうに言ってみましたが私はアメリカに行ったことはありません(^^;)本文に出てくる棺おけ(棺)は土葬用の豪華な棺のことです。
アメリカでは土葬がメインだったのですが、コストがかからないなどの理由で火葬が増えており
そろそろ火葬が土葬の比率を上回る状況になっているわけですね。
そのため燃えやすく作られた安い火葬用棺にシフトしており、土葬用の豪華な棺で得ていた利益が縮小していく傾向にあると。
よく日本国内のお客さんで「どうせ燃やしちゃうんだからさ、安い棺でいいよ」という方がいらっしゃいますが
アメリカでもそんなお客さんが増えるかも、ってことですよね。

となると「燃やす棺」の販売に関しては日本の葬儀屋さんの方が一日の長がありそうですね。
棺画像

アメリカ人て亡骸や遺灰に対する愛着があまりないイメージなのですが

遺灰をジュエリーや庭の置物のほか、家具に組み入れることもできる。(中略)御影石のベンチを購入して、両親の遺灰をそこに入れることもできる

これって大切にしたいんだか、したくないんだか・・・
それから加工しなくてもモノの中には存在しているんだけどね。
(参考記事:亡くなったあとでも物理的に存在している、ということ)

次に「多感覚体験部屋」ってどうでしょうね。
フューネラルビジネスフェア(国内葬儀屋さんの見本市)でもプロジェクションマッピング系の提案がありましたけど、あれはどうかなぁって思いましたね。
いわゆるアトラクション系ってアメリカ発のものが多いからあちらの人は好きなのかもしれませんが、日本人はわざわざ葬式でやろうとするかな?

「われわれは葬儀という言葉を使わない」と話す。同氏の肩書は「冠婚葬祭イベントのコーディネーター」だ。

日本の葬儀屋さんでも、抹香臭さを消しておしゃれ感を出すために、
やたら横文字を使いたがる人達がいて(フューネラル○○やらエンディング○○やら○○プランナーやら)
バカっぽいと思っていました。
しかしアメリカ人の場合は普段から英語使ってますからね、
横文字にしてごまかす、ってことができないのでなんかわけの分からんことになっているよね。

今回の記事の内容を大きくまとめると
いわゆるクラシックな葬儀の衰退

モノからコトへ
という変化が起きているということなのでしょう。
商業ベースで成立するかどうかは分かりませんが
日米通して一定のニーズはありそうですね。











3 件のコメント

  • 日本ではどの都道府県でも火葬率は99%以上で、地域差はありません。
    土葬特異地区の横浜市や川崎市は死亡者総数が多いために、50体程度の
    土葬を行っても統計上に影響はありません。(都道府県及び政令指定都市は問題なし)
    ただし、奈良市や十津川村の様な人口が少ないのに「土葬特区」がある地区では
    統計的な影響があります。(奈良は鹿と大仏、土葬しかないと大阪人が言ってます)

    一方で、アメリカ全土の火葬率は50%であり年々増加しており、エンバーミング率の
    急下落と墓が売れない(土葬一式)との問題が出てきています。
    西海岸やネバダ、東海岸の州では火葬率が60~70%も珍しくはありませんが、
    南部での火葬率は相変わらず低く、「アメリカ国内地区毎の埋葬方法差」が大きく
    なっています。
    そして、ご存知の様に北米の葬儀社の多くが「土葬墓や遺体保管棟」を所有して
    おり、葬儀社の売り上げは葬儀+埋葬(土葬)となっています。

    その中での火葬率の上昇は、エンバーミング、土葬用棺、土葬用ボート(コンクリート
    の箱)、墓と管理費が売れなくなる事態が出てきています。
    エンバーミングは400~500ドルと安いので然程の影響はありませんが、
    1,000ドルの棺が100ドルの火葬用段ボールとなり、火葬も自社内の火葬炉で
    行うために廉価、焼骨は壺に入れて自宅の暖炉の上か勝手に散骨でカネが取れず。

    元より、キリスト教の葬儀は廉価であり、日本の様に「付加価値商品がない国」なので
    南部や中部以外の葬儀社はかなり売り上げが下がっています。
    アメリカも、イギリスの葬儀社に近い方向に進んでいます。
    そのために、イギリスで使われている「火葬棺」が利益を経天出来るかも知れません。
    国際会議や国際会議などで欧州や北米の人達と会うと、「どうすればいいか?」と
    聞かれますが、私に聞いても分かりません。(日本の葬儀業界はボッタクリと有名)

  • prof様
    >奈良は鹿と大仏、土葬しかないと大阪人が言ってます
    えーと、あと鹿せんべい・・・じゃなくて茶粥。それから奈良女。
    とprof様にツッコんだおかげで火の粉が飛んできそうです。

    >欧州や北米の人達と会うと、「どうすればいいか?」と聞かれますが
    鹿島あたりが10分で火葬できる炉を開発して輸出するっていうのはどうでしょう。
    どうでしょうと言っときながら、技術革新はどうするのかっていう話ですが。

  • >「どうすればいいか?」と聞かれますが

    これは火葬ではなく、「どうすれば売り上げが上がり、儲かるか?」です。
    日本以上にアメリカの葬儀社の売り上げ減は深刻な様です。(地域や業態で違うが)
    アジアでも葬儀業の売り上げは芳しくなく、「日本の葬儀を真似ろ」が合言葉です。

    火葬炉は日本の様な「収骨習慣が無いので」、高温で短時間で焼き上げており、
    「早い、安い、骨が細かい」のが普通です。(焼骨はザラメや粉でも良いので)
    焼き加減は「日本は世界1」ですが、この良質な火葬技術は「アメリカでは求め
    られていません」。(葬儀に関しても、日本の方がぜんぜん上と思いますよ)

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