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航海中に人が亡くなったらどうすればいい?




航海中に人が亡くなった場合の弔い方について述べています。
舞台の話が半分占めていますが(^^;)


中谷美紀
主演の舞台「黒蜥蜴(くろとかげ)」を日生劇場で見てきました。

黒蜥蜴の原作は1934年に江戸川乱歩によって書かれ、その後三島由紀夫によって戯曲化されました。
舞台は美輪明宏版が有名ですね。

どーでもいいが美輪明宏の「三島先生には良くかわいがっていただきました。」という発言を聞いたときにゾワッとした気持ちになったのは私だけ?

で、今回中谷美紀主演で黒蜥蜴の舞台があったわけですね。
正直申し上げて個人的には中谷美紀以外の俳優さんも、演出家も全く存じ上げない状態です。
主演の中谷美紀もドラマ「ケイゾク」以降自分の中では情報がアップデートされていない状態です。
正確に言うと私の好きな竹村延和が参加していたという理由で、ソロアルバムは聞いたことがある・・・と思って調べてみたら1999年リリースでした(>_<)

事前に三島版の戯曲を読んでおこうと思ったのですが、絶版状態で結構高かったため、原作の江戸川乱歩版を読むことにしました。
パブリックドメイン(著作権切れ)状態なので、青空文庫でタダで読めます。

黒蜥蜴

明智小五郎も黒蜥蜴もどっちもバカじゃん。
戦略行き当たりばったりだし、何度変装トリックに引っかかってんだよ、っていう。
そもそも、自分は小学校時代に読んだ少年探偵シリーズのイメージがあるので、江戸川乱歩といえば推理小説というイメージができてしまっているからこういう評価になっていまうのでしょう。
しかし彼の特長はあの淫靡な世界観と文体なのだよね。
中学生の時「人間椅子」を読んでええっ!となったのも懐かしい記憶。
多分今、少年探偵シリーズ読み返すと俺の少年時代を返せ!ってことになりそうなくらい、穴だらけのトリックに違いない。

さて日生劇場の舞台のほうですが、平日の昼間とはいえ結構空席が目立ってました。
まぁ過去何度も上演されていて新鮮味にかけるし、いくらテレビ局のごり押しのバックアップがあるからといえ、この劇場のキャパと公演日数は欲張りすぎではなかろうか。
おまけにS席(12,500円)でこんなに遠いのか。
じゃA席って扉の外側かよ(^^;)

ストーリーは(残念ながら)意外と原作に忠実で、そのため私の場合、登場人物の間抜けぶりが気になってしょうがなかったです。
いくらテーマが泥棒と探偵の禁断の愛って言われてもそっちに意識が行かないんですよね。

あと中谷美紀がイメージキャラクターをつとめる伊藤園が
お~いお茶を飲んで“中谷美紀”の舞台を当てよう!舞台「黒蜥蜴」チケットプレゼント
というのをやっていたはずなのですが、日生劇場の売店で売られていたのは「伊右衛門」でした。
いいのか?

ええ、そうなんです。そういうことを考えてしまうイヤな客なんです、私は。

そろそろ、「おいここは葬儀ブログだろ、葬儀ネタは出てこないのか?」とお思いになってらっしゃいますよね?

はい、ここからです。
原作にも劇中にも「水葬礼(≒水葬)」というのが出てくるんですね。

水葬礼(水葬)というのは船上で人が亡くなった場合、設備も無い状態でそのままにしておくわけにはいかないので、遺体を海に流すという方法をとることです。

船員法
第一五条 船長は、船舶の航行中船内にある者が死亡したときは、国土交通省令の定めるところにより、これを水葬に付することができる。

ただし現在国内の領海においては認められておらず、あくまで公海上で下記の条件を満たしている必要があります。

  • 死亡後24時間経過したこと(伝染病以外)
  • 衛生上、船内に死体を保存できないこと。(ただし、船舶が死体を載せて入港することを禁止された港に入港しようとするときその他正当の事由があるときを除く)
  • 医師の乗り組む船舶にあっては、医師が死亡診断書を作成したこと。
  • 伝染病によって死亡したときは、十分な消毒を行ったこと。
  • 本人写真の撮影、遺髪、遺品の保管をし、遺体が浮き上がらない処置を講じた上で相当の儀礼をもって行うこと
    (以上Wikipediaより)

しかし黒蜥蜴の作中では「水葬礼」と言っていますが、生きた人間を椅子の中に入れたまま海に放り投げて殺してしまっているので、どう考えても水葬礼じゃなくって殺人だろ!というツッコミが入るわけですが。
おまけに人違いでしたというオチだし。

やっぱり登場人物みんなバカ(>_<)











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