私は、NHKで「お葬式のマナー」を解説したこともある葬儀屋さんです。
この記事は、
「できるだけコストパフォーマンスの高いお葬式の服を買いたいけど、どこで買っていいのか分からない。」
という方に向けて書きました。
そんな方には、男女ともにユニクロをおすすめします。
目次
- 1 結論
- 2 お葬式の服としてのユニクロの良い点・悪い点
- 3 こんな方におすすめします
- 4 お急ぎの方はAmazonで
- 5 喪服 礼服 アイテム一覧
- 6 ユニクロのメンズのお葬式の服
- 6.1 お葬式の服にお金をかけられない問題
- 6.2 お葬式の服の問題点
- 6.3 ユニクロのストレッチウールのセットアップスーツが安くて高品質
- 6.4 感動シリーズは、お葬式におすすめしません
- 6.5 2WAYシリーズも、お葬式に着ていってはいけません(2022年加筆)
- 6.6 お葬式に着ていくシャツもユニクロで
- 6.7 お葬式のネクタイもユニクロで
- 6.8 お葬式のベルトもユニクロで
- 6.9 お葬式に履いていく靴はユニクロにはありません
- 6.10 お葬式にふさわしいバッグは、ユニクロにはありません
- 6.11 お葬式に履いていく靴下はユニクロでは厳しい
- 6.12 お葬式に着ていくコートはユニクロにあります
- 6.13 お葬式の小物はユニクロではなくAmazonで
- 6.14 お葬式が終わったら折り目加工をおすすめします
- 7 GUと比べてみました
- 8 ユニクロのレディースのお葬式の服
- 9 ユニクロとしまむらを比べてみました
- 10 法事法要のコーディネイトもユニクロで
- 11 ユニクロにお葬式の服を買いに行ってみました
結論
まず結論から。
男性用のお葬式の服は、靴とかばん以外ユニクロでそろいます。
- 上下黒のスーツ
- 白いシャツ
- 黒いネクタイ
- 黒いベルト
- コート
がユニクロで購入可能です。
(→ユニクロメンズ商品記事へJUMP)
かばんは微妙です。小物類(珠数や袱紗)はありません。
女性用のお葬式の服に関して、アンサンブル(ワンピース+ジャケット)はありませんが、パンツスーツならあります。
- パンツスーツ
- パンプス
- コート
がユニクロで購入可能です。
かばんと小物類はありません。
(→ユニクロレディース商品記事へJUMP)
子供用のキッズフォーマルは、2023年に入ってラインナップが充実しました。
(こちらの記事へ→子供のお葬式の服装を葬儀屋さんが教えます )
以下、くわしく解説します。
お葬式の服としてのユニクロの良い点・悪い点
お葬式の服としてのユニクロの良い点・悪い点を挙げます。
良い点
まず良い点です
コストパフォーマンス最高
コストパフォーマンスは最高です。男性なら2万5千円前後で、体型に合わせたセミオーダーのウール(羊毛)製のスーツを手に入れることができます。しっかりしたウールですが、背抜き(背中側の素材を省いている)なので、夏場でも使えます。つまり季節を気にせずオールシーズン使えます。
女性の場合は、化学繊維ですが13,980円で、パンツスーツが手に入ります。
ユニクロ以外では不可能なクオリティです。
店舗が多い
全国で800店舗以上あるので、地方でも手に入ります。
試着できる
これも店舗が多いからですが、実際に試着してサイズが合っているか確認できます。
お葬式以外でも使える
オーソドックスなデザインであり、最近場ビジネスシーンでもブラックスーツOKな職場も増えてきたので、お葬式以外でも使えます。
悪い点
次に悪い点です。
女性用のアンサンブルはない
女性のお葬式の服装の9割はアンサンブル(ワンピース+ジャケット)ですが、残念ながら、アンサンブルの扱いはありません。
ただし、セミオーダーのパンツスーツ(ジャケット+パンツもしくはスカート)ならあります。
スーツ姿は全体の1割弱で、少数派ではありますが、マナー違反ではありません。
ちなみにおなじファーストリテイリンググループの姉妹ブランドで、GUにもアンサンブルはないのですが、PLSTにはあります。ただし微妙です。
PLSTの喪服はお葬式におすすめ – 考える葬儀屋さんのブログ
最安値ではない
コスパはとても高いのですが、なかには2万円前後は出せないという方もいるでしょう。
後で述べますが、
・男性ならGUでポリエステル製のスーツを買う
・女性ならAmazonでアンサンブルを買う
という方法なら、1万円位に抑えられます。
(ただし、GUのスーツはユニクロと比べると安い分、数段劣ります。)
ジャケットは入手までに5~10日かかる
ジャケットはセミオーダーのため、注文してから届くまで最低3日5~10日はかかります。
(注:以前は3日で届いたのですが、2023年2月以降5~10日かかるようになってしまいました。)
それでもセミオーダーで5~10日というのはとても早いのです。通常のセミオーダーは注文を受けてから製造するのですが、ユニクロはあらゆるサイズの組み合わせを事前に倉庫にストックしてあるため、早期の配達を可能にしています。
とはいえ、お葬式の服は事前に用意しておくというより、誰かが亡くなったという連絡を受けて、明日必要になって、あわてて購入される方が多いのではないでしょうか。
そうなると間に合わないケースが多くなるでしょう。
こんな方におすすめします
以上のことから、ユニクロはこんな方におすすめします。
- 近所にユニクロの店舗がある
- コストパフォーマンスが良い商品を求めている
- 予算に余裕がある(2~3万円)
- 最低でも5~10日ほど日程に余裕がある
お急ぎの方はAmazonで
ユニクロはコスパ最高なのですが、急ぎの方には不向きです。
先程述べたようにジャケット系はセミオーダーのため入手まで最低でも5~10日以上かかります。
いわゆる「吊るし」と呼ばれる既製品もありますが、サイズが限られているので、ジャストサイズではない可能性が高いです。スーツはサイズが合っていないと目立ちます。
男女問わず
「明日がお通夜でお葬式の服が急ぎで必要」
「とりあえずお葬式の服さえあればいいので、購入の選択肢を広く知りたい」
というようにお急ぎの方は↓先にこちらの記事をお読みください。
記事中でも述べているように、女性でユニクロのスーツが合わなかったり、買いに行く時間が無かった場合、
以下の理由でAmazonでの購入がおすすめです。
- デザインとサイズが豊富
- Amazon Primeなら翌日自宅に届く
- サイズ違いで何着か注文して合わなかった服は、全て無料で返品できる。
- 店舗で買うより安く手に入る
- 売れ筋を買っておけば、ハズレが少ない
そして女性がAmazonで購入するなら、アンサンブルにした方が無難です。
なぜなら
- 女性のお葬式の服は9割がアンサンブル
- スーツ(ジャケットとパンツ)より、アンサンブルの方が、ジャストサイズになりやすい。
- Amazonで扱っているスーツはユニクロほどコスパが高くない
という理由です。
Amazon レディースブラックフォーマル の 売れ筋ランキング
ちなみに
洋服の青山やAOKIなどの紳士服量販店は割高なので、男女問わずおすすめしません。
イオンでも男女ともに一式そろいますが、ユニクロに比べて割高です。
しまむらは、女性用のアンサンブルを安く販売していますが、男性用のアイテムはほとんどありません。
喪服 礼服 アイテム一覧
ユニクロのお葬式向けアイテムと価格を一覧にまとめました。
(2024年9月現在の税込み価格です。)
以下男女別に
- ユニクロでそろうアイテム(クリックすると該当記事へジャンプします)
- 取扱いの有無(○…ある、×…ない、△…あるけどイマイチ)
- 値段
- 他の選択肢(時間がない、サイズがあわない等の理由で、ユニクロ以外のおすすめの選択肢をお探しの方へ。クリックすると該当記事もしくは商品ページへジャンプします)
を一覧にしてみました。
男性の場合
アイテム | 取扱 | 値段 | 他の選択肢 |
黒ジャケット | ○ | 17,900円+2,000円(補正料) | Amazon |
黒パンツ | ○ | 7,990円 | |
白シャツ | ○ | 3,990円 | Amazon |
黒ネクタイ | ○ | 1,990円 | Amazon |
ベルト | ○ | 2,990円 | Amazon しまむら |
靴下 | △ | 290円 | Amazon しまむら |
靴 | × | – | Amazon GU |
コート | ○ | 12,900円 | Amazon GU |
かばん | × | – | Amazon |
ハンカチ | × | – | Amazon |
小物類 | × | – | Amazon |
女性の場合
アイテム | 取扱 | 値段 | 他の選択肢 |
アンサンブル | × | – | Amazon しまむら |
黒ジャケット | ○ | 9,990円 | |
黒パンツ | ○ | 3,990円 | |
黒スカート | ○ | 2,990円 | |
ブラウス | △ | 2,990円 | Amazon |
タイツ | ○ | 990円 | Amazon |
パンプス | ○ | 3,990円 | Amazon しまむら |
コート | ○ | 12,900円 | Amazon しまむら |
かばん | × | – | Amazon しまむら |
ハンカチ | × | – | Amazon しまむら |
小物類 | × | – | Amazon |
ユニクロのメンズのお葬式の服
まず男性の服装について。
男性の通夜・お葬式の服装(礼服・喪服)といえば、上下黒のスーツです。
マナーの本によっては、
「通夜の場合、急に駆けつけるため黒のスーツが用意できなければ、グレーや紺の落ち着いた色のスーツで参列しても良い」
と書かれているものもあります。
しかし都市部の実際の葬儀の現場は、成人男性が100人いれば99人は黒のスーツです。一人だけ違う服装というのは、みんなと同じが安心という日本人のメンタリティ上、落ち着かないはずです。
通夜・お葬式の連絡は急に入ります。
事前に、いざというときのために黒のスーツを購入しておきましょう。
さてお葬式の服を買い求めようとすると、これまでは
年配の方はスーツ量販店のメンズフォーマルコーナーのいわゆる略礼服、
若い方はセレクトショップのブラックスーツで買うということになるでしょうか。
このときに問題となるのは
服の値段÷使用頻度=コストパフォーマンス
です。
お葬式の服にお金をかけられない問題
基本的に礼服は弔事(不幸ごと)と慶事(祝いごと)のときしか活躍できません。
(男性がお葬式でブラックスーツを、略礼服・礼服として扱う日本独自のルールが発生した経緯に興味のある方は、↓こちらの記事をどうぞ
日本人の葬儀の服装は間違っている? | 考える葬儀屋さんのブログ)
ブラックスーツの場合、最近のドレスコードがゆるくなったのを受けて
仕事着として取り入れられ始めたとはいえ
自分の職場ではちょっと・・・という方も多いのではないでしょうか。
そうなるとやっぱり活躍するのは弔事か慶事の時だけとなります。
さらに最近の結婚式の服装はブラックスーツ一辺倒から脱却していることから
実際はもっと礼服やブラックスーツの出番は少なくなります。
礼服のレンタルサービスもありますが1回の使用につき15,000円くらいかかるので
割高です。
その結果、礼服・略礼服として着ていくブラックスーツは
できるだけ安物を購入して済ませようという方も多いと思います。
お葬式の服の問題点
ただ頭が痛いのは
男性のお葬式の服装って品質の善し悪しがあらわになる
という点です。
シャツを除いて全身が黒のため(つまり色や模様という視覚要素が無いため)
シルエットと服地の素材のみに目がいってしまうんですね。
さらにみんな同じ服装の人が並ぶので、比較されやすいのです。
そのためシルエットがヘン(ウエストの絞りが合っていない、着丈が短い、背中に不自然なシワが出る)だったり
ウールではなく化学繊維の比率が高い安い素材だったりすると、その粗(あら)がわかってしまうのです。
そうなると値段が安くてそこそこ良い品質の服が理想ということになるのですが
そんなうまい話は無いのが世の常。
紳士服の量販店なら冠婚葬祭用のメンズのスーツが2万円台からあるのですが、そのクラスだとどうしても素材に半分くらい化学繊維を混ぜていることが多く、仕立ても含めて明らかに安っぽいものです。
1着そろえておこうと思ったものの、どれを選んでいいのか結構困っている方も多いのではないでしょうか。
ユニクロのストレッチウールのセットアップスーツが安くて高品質
そんなお葬式の服にお困りの方に、ユニクロから
色はブラックでメンズのストレッチウールのセットアップスーツ(ジャケットとパンツが別売りになっていて、それを組み合わせて着るスーツ)が発売されています。
セミオーダーのジャケット17,900円+パンツ7,990円で合計25,890円(+補正料2,000円)と、お葬式に着ていく服としては、コストパフォーマンス最高です。
お店で採寸して、パターンオーダーのジャケットを注文
ユニクロ|オーダーメイド感覚で選ぶ、ビジネスジャケット|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)
(注:リンク先に「感動ジャケット」と「ストレッチウールジャケット」の両方が表示されるようになりました。感動ジャケットは化学繊維で安っぽい素材なのでお勧めしません。まだGUの方が良いと思います。
ストレッチウールを選んでください。以下はストレッチウールジャケットに関する記事です。)
ジャケットもパンツも注文してから制作に入るパターンオーダーです。
パンツは、ウエストとヒップが合えば、あとは裾上げで調整すればいいので、既製品でも対応可能です。
しかしジャケットの場合、上半身の体型は人によってバラバラなため、既製品ではぴったりのものが見つかりにくいのです。
ユニクロのパターンオーダーは
- フィット感(スリムかレギュラーか)
- 身ごろはXS以下~XXLまで
- 着丈
- 袖丈
が2,000通りの組み合わせで作ることができるため、ほぼ自分にぴったりなサイズを受け取れます。大きいサイズの方も安心です。
ジャケットが似合う似合わないのポイントは肩が合っているかどうか。
肩のおさまりが、きゅうくつ過ぎずダボダボ過ぎずピッタリなこと。肩の先の部分が、指先でギリギリつかめないくらいがベストです。
これは実際に袖を通すべきです。日ごろ着ている服から採寸した数値だけ見ても分かりません。
また肩幅を後からお直しすることは、ほぼ不可能です。
私が通販でジャケットを買わないのはこれが理由。
このユニクロのジャケットは実店舗にサイズ違いでサンプルがそろえられており、店舗に足を運べば、肩が合うかチェックできます。
どのサイズのジャケットが自分の肩に合うかを確認してから、
さらに自分の着丈(首元から裾までの長さ)や裄丈(袖口までの長さ)をユニクロの店員さんに計測してもらって、カスタマイズしたジャケットを5~10日後に受け取る仕組みです。
そのため既製品にはない、自分の体型にかなり近い1着を手に入れることができます。
大きなサイズから小さなサイズまで、特殊体型の方にも、対応可能です。
ベースはナチュラルなデザインなのであまり流行の影響は受けないでしょう。
フィット感の違いでスリムとレギュラーが選べます。どちらでも合いそうな方はレギュラーの方が長く着られるでしょう。
素材もスーパー110(繊維の細さを表す単位。ビジネス系なら100~120くらいがベスト)なので
高級感があり、かつ丈夫で普段使いのできるものです。
このジャケットと同色の黒のパンツを併せて
ジャケット17,900円+補正料2,000円+パンツ7,990円=27,890円(税込、2024年5月現在)です。
大量生産によるコストダウンが見込めるユニクロにしか為し得ない、クオリティですね。
これから男性の葬儀の服装はユニクロ一択で良いのではないでしょうか。
また職場のドレスコード(服装のマナー)で、上下黒がOKならスーツの代用品になります。
黒ジャケットや黒パンツをバラしてカジュアルウェアの代用にもできるでしょう。
実際にユニクロに、この服を買いに行った体験記はこちらです。
オーダーシステムを使わない人の選択肢
採寸を店舗で行い、カードに書かれた数値をネットで入力するという仕組みに関して
どうしても面倒という人は、ユニクロのサイトから数値だけを入力して注文することもできます。
しかし、繰り返しになりますが、フィッティングの良さを求めるなら、店舗で実際に計ってもらった方が良いでしょう。
既製服も扱っていますがおすすめしません
ジャケットもユニクロ店舗ですぐに手に入れたいという人の場合
既製品タイプが店舗限定で販売されていることがあります。
ストレッチウールジャケットの黒 (17,900円)
と
ストレッチウールスリムフィットパンツ (7,990円)
というように組み合わせます。
ただし、置いてある店舗は限られているので、事前に確認した方が良いでしょう。
また在庫も少なめです。
スーツはサイジングが厳密なため、限られたサイズでは、補正無しで最初からぴったり合う確率は低いです。
せっかく同じ値段でセミオーダーの仕組みがあるのなら、オーダーシステムを利用することをおすすめします。
感動シリーズは、お葬式におすすめしません
2020年から「感動ジャケット」と「感動パンツ」がセットアップ(上下別の組み合わせ)で販売されています。ジャケット6,990円でパンツが3,990円と安いのですが、正直お勧めしません。
なぜならウールではなく、ポリエステルでできているため、ストレッチウールのパターンオーダーに比べると、明らかに素材感が安っぽいからです。
サイズはXSから4XLまで。
素材はコットンライクとウールライクがあります。元々カジュアル素材であるコットンに似せてあるコットンライクは論外です。
ウールライクも明らかに化学繊維で安っぽく見えますが、まだましです。
女性のお葬式の装いであるアンサンブルは化学繊維が主流なのですが、男性の礼服はウール素材が主流です。
そのためお葬式にはふさわしくありません。
予算の都合でどうしても化学繊維で、というならGUで販売されているswシリーズの方がコストパフォーマンスが高いです。
↓こちらの記事を参考にしてください。
GUの新作 テーラードジャケットSWとテーパードトラウザーSWはおすすめ! 2021年7月追記
それでも感動シリーズを着ていきたいという方のために、以下解説します。
◯感動シリーズがストレッチウールより優れているところ
参考までに感動シリーズをストレッチウールのオーダーと比較してみましょう。まずは優れているところから。
安い
金額の単純比較に意味はありませんが、ストレッチウールが上下で27,890円なのに対し、感動ジャケットのウールライクは上下10,980円と、安いです。
お葬式に参列しないといけないが、どうしてもお金がない人にとっては選択肢となるでしょう。
自宅で洗える
ウールではなくポリエステル製なので自宅の洗濯機で洗えます。ただジャケットは型崩れしやすくなるので、ほどほどがいいでしょう。
ストレッチウールは、クリーニング店でドライクリーニングをする必要があります。
✗感動シリーズがストレッチウールより劣っているところ
次にユニクロより劣っている点です。
素材が安っぽい
これは先程説明した通り、ウールではなくポリエステル100%だからです。
サイズのバリエーションが少ない
スリムタイプのジャケットはなく、レギュラータイプのみです。
またセミオーダーとはいえ、身ごろ(肩幅・胴囲)×着丈×袖丈の組み合わせの自由度は落ちます。
繰り返しになりますが、予算のある人はストレッチウールのスーツを選んでください。
2WAYシリーズも、お葬式に着ていってはいけません(2022年加筆)
2022年に感動シリーズの後継アイテムとして、
2WAYストレッチジャケット(6,990円)と 2WAYストレッチパンツ(3,990円)が発売されたので
実物を店舗に見に行きました。
結論としては、お葬式に着ていってはいけない、です。
理由は、感動シリーズと同じく素材が安っぽいからです。
素材は感動シリーズ同様、化学繊維です。
ポリエステル67%+レーヨン29%+ポリウレタン4%で構成されているのですが、やはりウールの素材感には及びません。
実はグレーの素材は、パッと見、ウールっぽいのです。でもお葬式の際に着ていく黒の素材は、やはりいかにも化学繊維な、素材感でした。
また色を反射しやすいせいか、室内灯の光が当たる角度によっては、グレーっぽく見えてしまうのもマイナスポイントです。
というわけで、お葬式に着ていくのであれば、2WAYシリーズではなく、ストレッチウールのセットアップスーツを選んでください。
どうしても1万円以下の予算しかない場合は
GUか、Amazonで購入しましょう。
お葬式に着ていくシャツもユニクロで
次にお葬式のときに着るシャツ(色は白)ですが、これもユニクロでいいのがあります。
長くなったので↓別記事にしました。
お葬式のネクタイもユニクロで
お葬式に身に付けるネクタイは当然
- 色は黒
- 素材はシルク
- モード系の細いものは避ける。
大剣(一番太い部分)が8㎝くらいのものが好ましい。
これもユニクロにいいのがありました。当然黒を選んでください。
ユニクロ|シルクネクタイ|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)
1,990円という価格ながら、当然シルクでユニクロクオリティ。
ただし在庫が一定しておらず、販売店舗も限定されている模様。
ネクタイは試着を必要としないので、売っているのを見つけたらネットで買っても良いでしょう。
ユニクロが在庫切れの場合、Amazonで購入してください。
いざとなれば、5割くらいの確率でコンビニでも売っているのですが、ポリエステル製のものが多いのでおすすめしません。
お葬式のネクタイの結び方はこちらの記事を参考にしてください。
お葬式のベルトもユニクロで
お葬式のベルトの条件は
- 当然色は黒
- 幅は太すぎず細すぎない
- バックルはシルバー系の色でオーソドックスなデザイン
- 革製
ちなみにインチキマナー講師が「葬儀の時は殺生をイメージする革ではなくて、布製のものを着用」と言っているのを聞いたことがあるかもしれませんが、嘘です。
お葬式の料理では、お寿司などの魚肉類が出てきます。普通に殺生が行われている以上、衣服に殺生をうんぬんを言うのは無意味です。
安っぽい布製のベルトを、大の大人がしている方が問題です。
革製であればとくに素材は問題ありません。
ベルトもユニクロで扱っています。当然黒を選んでください。2,990円です。
ユニクロ|イタリアンレザーステッチベルト|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)
お葬式に履いていく靴はユニクロにはありません
残念ながらユニクロではカジュアルシューズしか扱っていません。(2024年5月現在)
お葬式に履いていくのにふさわしい
色は黒、革製、内羽のストレートチップ
というフォーマルの条件を満たす靴は、ないです。
お葬式にふさわしいバッグは、ユニクロにはありません
マナー系のサイトには「男性はお葬式にバッグを持っていくべきではない」ということが書かれていることがありますが、これもウソ。そんなわけにもいかないですよね。
バッグは多少でもフォーマル感のある感じ、例えばビジネス系の黒のブリーフケースかクラッチバッグが良いでしょう。
素材は上質感のある革がベストです。前述したように「革素材は殺生に通じるのでお葬式にはふさわしくない」ということを言うインチキマナー講師がいますが、これはウソです。大人のフォーマルな靴は革素材以外ありえません。
お葬式でTUMIのナイロン製のカバンをお持ちになっていらっしゃった方がいました。ダメとはいいませんが、ピッタリというわけでもなかったです。ミルスペック(軍事用)のゴツい感じがふさわしくなかったのでしょう。
強いて言えばナイロンの場合はフェリージのような密度の高いスムースなナイロンの方が向いていると思います。
上記の条件を満たすバッグはユニクロには現在(2024年5月)ありません。3WAY(リュックにもなる)のタイプはお葬式には厳しいと思います。
持っていない方は、Amazonで購入してください。
お葬式に履いていく靴下はユニクロでは厳しい
概して日本人のスーツスタイルの靴下は短すぎます。
座ると、ずり上がったパンツの裾から、すね毛が見えている人が多いです。
本来はロングホーズといって、膝下まであるハイソックスをはくのが紳士のたしなみです。
ユニクロにも黒のやや厚手の靴下がありますが、短めでカジュアルです。
できることなら長い靴下をAmazonなどで購入しておきましょう。
お葬式に着ていくコートはユニクロにあります
↓こちらの記事でくわしく解説しています。
余談ですが、コートは受付の前に脱いで小脇に抱えるので、安物を着ていってもバレません。お葬式の時しかコートを着ないという方は、それほど奮発しなくても良いでしょう。
お葬式の小物はユニクロではなくAmazonで
数珠や袱紗などのお葬式の小物はユニクロにはありません。
葬儀屋さんが数珠(じゅず)をAmazonで買ってみた | 考える葬儀屋さんのブログ
お葬式には珠数(じゅず)よりも袱紗(ふくさ)を持っていくべき理由 | 考える葬儀屋さんのブログ
上記の記事を参考にお買い求めください。
Amazonなら数珠と袱紗のセットも販売されています。
必ずなくてはいけないというものではありませんが
必要な方は、紳士服量販店で購入するのがいいでしょう。
お葬式が終わったら折り目加工をおすすめします
お葬式が終わったら、クリーニング店でパンツに折り目加工をしてから、保管しておくことをおすすめします。
お葬式はフォーマルな場なので、きちんと見えるようパンツにクリース(折り目)を入れるのは必須です。
お葬式は訃報を受けて準備する時間もなく急に参列するケースが多いので、アイロンをかける余裕すら無いこともあります。
そこでしまう前に、クリーニング店で折り目加工を入れておくのです。
くわしくは↓こちらの記事を参照にしてください。
プリーツ(折り目)のメカニズムとは | 染色と加工を知ろう | 東京都クリーニング生活衛生同業組合
私は普段、白洋舍というクリーニングチェーン店で、クリーニング代+1,100円で折り目加工(シロセット加工)を行っています。
3年ぶりに出してすぐ履いたこともあるのですが、ちゃんと折り目が消えずに残っていました。
雨で濡れても、折り目が無くならないのも助かります。
注意点としてはモヘア(アンゴラヤギの毛)やポリエステルの含有率が高いと、加工できないことがあります。
私は所有するほとんどのスーツに折り目加工を施していますが、モヘア入りのスーツの折り目加工だけ断られたことがあります。
今回おすすめしたユニクロの服は、ウールなので問題ありません。
折り目加工おすすめです。
GUと比べてみました
GUにも黒のセットアップスーツがあり、ユニクロと並んでコスパで他を寄せ付けない2強なので、どちらが優れているか比較してみました。
以前GUのお葬式の服について解説したことがあります。メンズのお葬式の服を買うという観点からそれぞれを比較してみましょう。
◯ユニクロがGUより優れているところ
ユニクロが、GUより優れているのは以下の点です。
(ユニクロとGUはブランドコンセプトが異なるので比較するのはちょっと酷なのですが)
セットアップスーツのサイズの選択肢が多い
GUの場合、オーダーではなく既製服のみの展開のためサイズはXS・S・M・L・XL・XXLのいずれかです。
黒以外にも3色展開していることを考えると、これでも既製服としては多い方ではあります。
一方で、ユニクロはパターンオーダーなので、ジャケットはスリムとレギュラーのフィットが選べ、さらに着丈や袖の長さが調整できるためサイズパターンは2,000通りあります。
お葬式の服は、黒一色のため、色彩によるごまかしが効かず、サイズが合っていないと目立ちます。
GUの場合、パンツの裾上げぐらいしかサイズ調整がききません。
もし急ぎにもかかわらず合うGUにサイズが無かったら、Amazonプライムで購入するしかありません。
実際にGUのLサイズのセットアップスーツを着てみました。
ジャケットはどちらかというと、ユニクロのスリムタイプに近いシルエットだと思います。
パンツは、私の場合、ウエストとヒップを合わすとLサイズがジャストでした。
ジャケットもそこそこ合っています.
セットアップのスーツの素材が良い
ユニクロがウールの中でも高級感のあるスーパー110なのに比べて、GUの生地はポリエステル73%・レーヨン23%という化学繊維です。
最近は化学繊維の進化が目覚ましく、GUのセットアップスーツの素材も、昔のいかにも化学繊維ぽかった頃に比べると、ウールに似せてきています。
しかし当然のことながらユニクロの本物のウール素材の上品な光沢としっとり感にはとうてい及びません。
この写真はGUのパンツですが、化学繊維のため、光が当たった時、ところどころ繊維が光を反射します。
服の素材に無頓着な人は気にならないのかもしれません。しかし私は普段8万円前後のウールのスーツを着ているので、このあたりがいかにも化学繊維という風に感じました。
ネクタイがそろう
白シャツ・黒い靴下・黒ベルト・黒コートはユニクロにもGUにもあります。ただしネクタイはユニクロにしかありません。
✘ユニクロがGUより劣っているところ
次にユニクロがGUより劣っている点です。
高い
ユニクロのセットアップスーツは、ジャケット17,900円+補正料2,000円+パンツ7,990円=27,890円(税込)ですが、
GUのセットアップスーツはジャケット4,990円+パンツ2,490円=7,480円(税込)です。
値段のみの比較ではユニクロはGUに勝てません。
とはいえ品質と価格のバランスとなると甲乙つけ難いです。お葬式のようにフォーマルな場所では、ある程度のクオリティを求められるため、お葬式にふさわしいという観点ではユニクロをおすすめします。
パターンや縫製はユニクロと遜色ない
型紙のパターンや縫製は一見ユニクロもGUも変わりません。
つまりユニクロのセットアップスーツの生地を化学繊維にして、サイズのバリエーションを絞って少品種大量生産でコストを下げたのが、GUのセットアップスーツだということです。
この写真はGUのセットアップのジャケットですが、どちらもアームホール(腕を通す箇所)がゆるく、腕を上げると肩が浮いてしまう構造はユニクロもGUも変わりませんでした。
靴がない
GUでは黒の内羽根のストレートチップという、お葬式に履いていく靴としては100点満点の靴を扱っています。一方ユニクロにはお葬式にふさわしい靴は扱っていません。
結論
結論として、それぞれ良さがあるのですが、予算が3万円ほどあるならユニクロをおすすめします。
ユニクロのレディースのお葬式の服
ここからは女性の服装について、お話しします。
先ほど述べたように、ユニクロにはアンサンブル(ワンピース+ジャケット)はありませんが、パンツスーツならあります。
ちなみにGUにはアンサンブルもパンツスーツもありません。
ユニクロは喪服の代用になります
「ユニクロのパンツスーツは喪服の代用になるのでしょうか。喪服には、正喪服/準喪服/略喪服があると聞きましたがどれに相当しますか?」
という質問を受けたことがあります。
ユニクロは喪服の代用になります。というより喪服そのものです。
正喪服/準喪服/略喪服という分け方は、もっと喪服を買って欲しい日本のブラックフォーマルメーカーが販売戦略として言っているだけです。
実際の葬儀現場では、誰もそんな区分は気にしていません。
もしかすると「お葬式にパンツスーツはダメ」という話をきいたことがあるかもしれませんが、それは間違いです。
↓詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
喪服にパンツスーツがダメな理由を葬儀屋さんが教えます – 考える葬儀屋さんのブログ
たしかにアンサンブルに比べて、フォーマル度はひとつ落ちます。
しかしマナー違反というわけではありません。
問題があるとすれば、現代のお葬式における女性のよそおいは、アンサンブルが9割、パンツスーツが1割と、アンサンブルが主流なことです。
「多数派と同じ方が安心」という方はアンサンブルにしておいた方が無難でしょう。
女性のお葬式の服全般の基礎知識と、アンサンブルの購入方法については
↓こちらの記事でくわしく説明しています。
ユニクロのアンサンブルは惜しい 2022年
2022年のユニクロのラインナップには、もしかしてアンサンブルとして使えるかも?というアイテムがありました。
ユニクロ公式 | ストレッチテーラードジャケット(1つボタン・ミドル丈)セットアップ可能 黒
アンサンブルはワンピース+ジャケットの構成なので、ワンピースはセットアップ用ではないものの、組み合わせられないかな、と思ったのです。
ジャケットは7,990円+補正料金2,000円 フレアワンピースは値下げされて790円です。
期待しつつ、妻に試着してもらったのですが…
残念ながらちょっと無理がありました。
理由は以下の3点です
- スカートが短い
どちらかと言えば若い女性向けの春夏物なので、スカートの丈が少し短いです。やはり膝下が隠れるくらいは欲しいです。 - 素材感が異なる
ワンピースはリヨセル素材(再生繊維)、ジャケットはポリエステル69% ,レーヨン29%,ポリウレタン2%の混合素材。同じ黒の加工繊維ではありますが、やはり異素材感があります。 - ジャケットとワンピースのバランスが悪い
セットアップ前提で作られていないので、やはりバランスに違和感があります。女性のテーラードジャケットは3種類あるのですが、ボレロ的なバランスを考えると一つボタンの短丈タイプが最もマシでした。それでもバランスがしっくりきません。
ユニクロには、低価格で高品質なアンサンブルを生産する能力は当然あるでしょう。しかしパンツスーツと違い、黒のアンサンブルはお葬式以外に着回しができないことと、突発的に購入するケースが多いことから、生産に踏み切るほどマーケットが安定していないと考えているのかもしれません。
というわけで残念ながら2023年の段階では、ユニクロにアンサンブルはありません。
PLSTにならアンサンブルはある 2024年
相変わらずユニクロにもGUにもアンサンブルはないのですが、同じファーストリテイリンググループの姉妹ブランドPLSTでは、2024年のラインナップでアンサンブルをすすめています。
ただし高級志向のため、良い商品名なのですが、ジャケットとワンピースで35,000円します。
Amazonでなら15,000円程度で購入できることを考えると、予算のある方向けです。あとセットアップ時に多少の素材の違和感があります。
レディースのパンツスーツならユニクロにあります
スーツスタイルなら、男性と同じくレディースモデルもユニクロにあります。
安くて高品質、幅広いサイズが選べます。
セットアップで黒のジャケット+パンツorスカートという組み合わせがベストです。
ユニクロカスタムオーダージャケットのページ
ユニクロのパンツのページ
ユニクロのスカートのページ
値段はジャケット9,990円+パンツ3,990円=13,980円(税込)です。(スカートの場合2,990円→3,990円)
ユニクロのジャケット
ジャケットの購入方法(サンプルを着て店員が採寸)は、ほとんど男性の場合と変わりませんので、以前書いたこちらの体験記を参考にしてください。
値段
値段は9,990円です。かつては本体7,980円+補正料2,000円でしたが、一体化されました。
サイズ
サイズは、以下の数値をそれぞれ組み合わせてカスタマイズできます。
- 身ごろ(肩幅・胴囲)はXS~XXLまで
- 着丈は56/58/60/62/64/66cm
- 袖丈55.5/57.5/58.5/59/60.5/61.5cm
そのため多くの女性の体型をカバーしています。
ただし、選んだ身ごろによって、ある程度制限があります。
例えば身ごろはMなら、着丈は60/62/64のうちいずれか、袖丈は58.5/60.5のどちらか、になります。以前はもう少し自由度が高かったのですが、最近特殊体型過ぎるパターンは省略されるようになりました。それでも既製品にはないバリエーションです。
色
お葬式なので、色は当然黒を選んでください。
素材
ちなみにユニクロの男性用スーツはウール素材ですが、女性用はウール素材に似せた化学繊維です。2024年から素材構成が少し変わりポリエステル69% ,レーヨン29% ,ポリウレタン2%→ポリエステル66% , レーヨン29%, ポリウレタン5%に変更されました。さらにストレッチ性を加えたようです。水洗いは不可で、ドライクリーニングを使用してください。
化学繊維なのでウールに比べると確かに素材が安っぽいです。そのぶん男性用に比べると、値段が安くなっています。
ただし3割ほどレーヨンを混ぜたことで、きめ細かくなり、高級感が出て、ポリエステル100%素材に比べるといくらかマシな印象です。
女性の場合、そもそもアンサンブルは100%ポリエステル製がほとんどのため、それに比べると高級感のある素材です。
他のメーカーでもお葬式の女性用パンツスーツで、ウール製のものはほとんどありません。
デザイン
ベースはウエストを少しシェイプさせたオーソドックスなデザインです。
ちなみにジャケットは、スカートに合わすならややショート丈の1つボタン、パンツに合わすなら2つボタンがバランス良く、おすすめです。2024年から、2つボタンのみのラインナップになりました。体型によって、パンツの時は64cmが似合うが、スカートの時は62cmのほうがよいケースもあると思います。
ユニクロのパンツとスカート
パンツもスカートも素材は、ジャケットと同じくポリエステル69% ,レーヨン29% ,ポリウレタン2%ポリエステル66% , レーヨン29%, ポリウレタン5%の構成です。
サイズもXSから3XLまで揃っています。ウエストは55cm~88cmまで幅広くカバーしており、股下は最大80cmで調整できます。→ウエストは63cm~93cmまで、股下はすべて71センチで裾直しで対応になりました。
ほとんどの女性の体型に対応しています。
次にパンツとスカートどちらが良いかという問題です。
ちなみにパリでは公共の場でパンツ着用を認めないという条例が、形骸化していたとはいえ、2013年まで存在したということから分かるように、
ヨーロッパのドレスコードでは、パンツはスカートよりフォーマル度が劣ると考えられています。
このようにフォーマル度はパンツよりスカートの方がやや上のはずなのですが、
実際お葬式の現場にスーツスタイルで参列する方はほとんどパンツスーツです。
こうなってしまう原因はおそらく
- スーツスタイルでスカートにするのなら、最初からアンサンブルでいい、とお考えの方が多い
- 2000年以降就活ルックが黒のジャケット+スカートになってしまったので、パンツルックにしないと学生っぽくみえてしまうため
という理由によるものではないでしょうか。
もしパンツを選ぶなら短めのアンクルテーパードパンツではなく、フォーマル感のある黒のストレッチパンツを選んでください。
スカートを選ぶなら、ショート丈やミドル丈ではなくフォーマル感のある黒のロングを選んでください。
どちらもクセのないデザインで、フォーマルな場でも問題ありません。
感動シリーズは、お葬式におすすめしません
男性と同じく「感動ジャケット」と「感動パンツ」がセットアップ(上下別の組み合わせ)で販売されています。ジャケット3,990円→6990円でパンツが3,990円(2024年5月時点)で、合計10,980円です。
ジャケットが値上がりしてカスタムオーダータイプに対する価格の優位性が縮まった割に、素材感に差があるので、私はカスタムオーダーシリーズをお勧めします。
カスタムオーダースーツとの違いは以下の点です。
感動シリーズがオーダースーツより劣っている点
感動シリーズがオーダースーツより劣っている点は、素材です。
感動シリーズはポリエステル100%なのに対して
カスタムオーダーは
ポリエステル66% , レーヨン29%, ポリウレタン5%
のため、レーヨンの高級感と、ポリウレタンの伸縮性を備えています。
この違いが3,000円の価格差に反映しています。
感動シリーズがオーダースーツより優れている点
値段
感動シリーズがカスタムオーダースーツより優れている点は、安いということです。
前述したように感動シリーズは
ジャケット6,990円+パンツが3,990円=合計10,980円(2024年5月時点)です。
一方カスタムオーダーは
ジャケット9,990円+パンツ3,990円=13,980円
ということで感動シリーズの方が3,000円安いです。
取り扱いが楽
素材がポリエステル100%なので自宅で洗濯できます。
カスタムオーダーはドライクリーニングが必要です。
サイズの選択肢はほぼ同じサイズの選択肢は、カスタムオーダーも感動シリーズもほぼ同じです。
かつて感動シリーズのジャケットは3,990円でしたが6,990円に値上がりした段階で、カスタムオーダーと同じようにサイズを選べるようになりました。
これでかなりの体型をカバーしています。
パンツは丈長めで体型で選ぶ
パンツの色は当然黒ですが、シルエットは
スリムかタック入りか ✕ 丈長めか標準か の合計4パターンあります。
スリムかタック入りかは、あなたの体型に合う方を選んでください。
標準~痩せ型ならスリムを、標準より太めならタック入りの方が可動域が広くて楽です。
丈は、くるぶしにかかる長さが理想なので、実際は丈長めをえらんで、注文画面で裾の長さを入力するのが良いでしょう。(店舗で購入する方は、店員さんに裾上げでしてもらってください。)
余談ですが、カスタムオーダーシリーズのパンツも、3,990円で販売されているので、間違って購入しないようにしてください。
インナーのブラウスは黒で
さてスーツスタイルの場合、
男性の場合ジャケットの下は白いシャツですが、女性の場合黒ネクタイをしないので白シャツは合いません。
インナーには黒いブラウスか、黒いカットソーを着ると良いでしょう。
ブラウスについてくわしく知りたい方は
↓こちらの記事を参考にしてください。
タイツならユニクロにあります
ユニクロにストッキングはありませんが、タイツはあります。
ユニクロ公式 | ヒートテックタイツ
↑こちらのページに飛んでください。
お葬式の靴もユニクロにあります
女性用のパンプスもユニクロであつかっています。
↓こちらの記事を参考にしてください。
お葬式のコートはユニクロにあります
お葬式のコートもユニクロにあります。
↓こちらの記事を参考にしてください。
お葬式にふさわしいバッグは、ユニクロにはありません
残念ながら現在(2024年6月)の時点で、お葬式にふさわしいハンドバッグの取扱いはありません。
↓最新の情報はこちらの記事を参考にしてください。
お葬式の小物類は、ユニクロではあつかっていません
数珠などお葬式の小物は、残念ながらユニクロではあつかっていません。
Amazonで購入するか、今日必要であれば紳士服量販店でお買い求めください。
↓購入方法はこちらの記事を参考にしてください。
女性のお葬式の服装(喪服)について葬儀屋さんが解説します – 考える葬儀屋さんのブログ
数珠(じゅず)を葬儀屋さんがAmazonで買ってみた – 考える葬儀屋さんのブログ
ユニクロとしまむらを比べてみました
安く服が買えると言えば「ファッションセンターしまむら」です。
以前しまむらのお葬式の服について解説したことがあります。レディースのお葬式の服を買うという観点からそれぞれを比較してみましょう。
◯ユニクロがしまむらより優れているところ
まずユニクロがしまむらより優れている点です。
パンツスーツが高品質
さきほど述べた通り、ユニクロは高品質のパンツスーツを扱っています。
しまむらでも、ブラックフォーマルコーナーがあって、1万円程度の黒いセットアップスーツを扱っていることもあるのですが、素材や縫製などの品質において、ユニクロにはかないません。
ユニクロは世界中で大量生産しており、コストダウンが行えることで、高品質な服を供給できるからです。
供給が安定している。
さきほどしまむらでもセットアップのスーツを扱っていると述べましたが、店舗や時期によっては在庫がないことがあります。
これはしまむら自身が服を製造しているわけではなく、外部のアパレルメーカーから仕入れているためです。
一方ユニクロは自社で製造を行っているために、計画的に各店舗に供給することができるので、各サイズの品切れを避けることができます。
✘ユニクロがしまむらより劣っているところ
次にユニクロがしまむらより劣っている点です。
アンサンブルを扱っていない
しまむらではアンサンブルを扱っていますが、ユニクロでは扱っていません。
アンサンブルはお葬式用の服なので、カジュアルウェアを基本とするユニクロでは製造するつもりがないのでしょう。
現在都市部のお葬式における女性の装いは、アンサンブルが9割:パンツスーツ1割なので、アンサンブルが主流です。
アンサンブルが欲しい人にとっては、ユニクロではなくしまむらということになります。
小物がそろわない
ユニクロでは、パンツスーツの他に黒いブラウス・パンプス・コートも扱っています。
しかししまむらではさらに、お葬式のカバンや数珠も扱っています。
お葬式に参列する女性を想定して、すべてをそろえているのがしまむらの強みです。
結論
結論として、パンツスーツがほしければユニクロに、アンサンブルがほしければしまむらに行くことをおすすめします。
法事法要のコーディネイトもユニクロで
お葬式が終わった後、定期的に法事法要(親族が集まって僧侶にお経をあげてもらう)が行われます。
四十九日法要、一周忌法要、三回忌法要、七回忌法要と続いていくわけですね。
法事法要の服装もお葬式の服装と同じか、少しのドレスダウンが認められているので、男女問わず当然ユニクロでOKです。
ユニクロにお葬式の服を買いに行ってみました
ここからは実際に、男性の私がユニクロのセミオーダーのストレッチウールのスーツ上下を買いに行った体験談と感想です。
これから買いに行く人の参考になれば幸いです。
女性の方もポイントは同じなので参考にしてください。
これまで述べてきたようにユニクロのブラックスーツが優れているのは
①値段以上のクオリティ
②ジャケットはサイトで寸法を入力してから取り寄せる、体型に合わせたセミオーダーシステム
③店舗で適正なサイズを採寸して教えてくれる
の3点です。
私の体形
モデルとなる私の体形を事前に説明しておきます。
身長184cm体重75㎏体脂肪率13%くらい 。
バスト105cmウエスト75cm。要は長身のやせ形ですね。
普段着ているスーツはユナイテッドアローズかビームスFの10万円前後のオリジナルが多いです。
サイズはイタリアサイズで48。国産のY体の類はなぜか合わないです。
たまに新宿の伊勢丹でセミオーダーのスーツを仕立てることもあります。
よく読むファッション誌はメンズEX
ファッションにはくわしいほうだと思います。
訪問前の注意点
さて、出発前の注意点です。
サンプルを置いているお店に行こう
極端な話、いきなりサイトから自分のサイズ数値を打ち込んで注文することも可能です。
しかしその方法ではピッタリした服を手に入れることはできないでしょう。もしサイズが合わなかったとしたら、セミオーダーなので、既製品のような返品はできません。
ユニクロの店舗にはサンプルのジャケットがそろえられており、実際に羽織ってみてサイズを確認すべきです。
注意点としては、サンプルが置いてある店舗が限られます。
2024年5月の時点でユニクロは国内に約800店舗あり、男性用サンプルを置いているのは約660店舗、女性用は約170店舗です。
↓事前に調べてから訪問してください。
UNIQLO CUSTOM ORDER(ユニクロ カスタム オーダー) 取扱い店舗一覧
ちなみに私が今回訪問したのは二子玉川店です。
お葬式に参列した姿がイメージしやすい服装で行こう
オーダー系の注文をするときの鉄則ですが、実際にスーツを着たときのイメージがつかみやすい服装で行きましょう。
たとえば分厚いセーターにブーツ姿で行ったら、サンプル着てもどのサイズが適切か分からないですよね。
シャツと靴は実際お葬式に来ていくデザインのものを着ていきましょう。
シャツはエリが付いていて、第一ボタンをしめた時に、首周りのサイズの合っているものを。色はできれば白で。
靴はブーツやサンダル系ではなく、普通の短靴を。できれば色は黒で。
またパンツ(ズボン)を履いたときに、普段と同じ腰の位置で長さを取りたいので、ベルトもしていきましょう。
基本は店員さんが計ってくれるのだが・・・残念なことも
お店に到着したら、店員さんに声をかけて自分の体形に合うものを選んでもらう、のがおすすめです。
しかし基本的にユニクロの店員さんはアルバイトが多く、基本的なマニュアル教育を受けてはいるものの、おそらく自身がスーツをオーダーした経験がほとんど無さそうです。
玉石混交のイメージで、おまけにいつも品出しで忙しそう。
オーダースーツがリリースされた直後に訪問したユニクロの(おそらく)バイトの店員さんは↓こんな感じでした。
私の袖丈(肩先から袖までの長さ)を計る際に
なぜか「肘を曲げてください」と言いだして、
肩先から肘まではかる→次に肘から袖まで自分の見当ではかる→それぞれの数値合算
という訳の分からないことをやっていました。
ちゃんとしたショップの店員さんは、お客様に気をつけの姿勢をしてもらってから
肩先から親指の先まで一発で測って11㎝引いた数値を袖丈の数値にします。
そうすると袖からシャツが1.5㎝のぞくバランスになり美しく見えるのです。
私が普段着ているジャケットの袖丈は約62㎝なのですが、そのバイトさんは「65㎝」と言い放ちました。
案の定、実態より長すぎです。
おまけに当時65cmの袖丈のジャケットはセミオーダーと言えども存在しませんでした。
余談になりますが、伊勢丹のオーダーサロンのスタッフは
・私の左肩が右肩より2cm短いことに気づいて、(右の袖丈が長くならないよう)袖丈を左右それぞれはかる
・私の腰骨は左のほうが1cm弱上がっているので、(左の股下が短くならないよう)股下も左右それぞれはかる
ということを行います。
ユニクロの店員さんがこのレベルでないのは仕方ないのですが、本来スーツってそれくらいサイジング(サイズ補正)が大切なのです。
(こういう言い方は申し訳ないのですが)もし店員さんがハズレだったときのために、自分自身でサイジングを行う方法を、このあと解説します。
良いところ
実際に手に取ってみて感じた評価です。まずは良いところ。
フィット感が選べる
ジャケットもパンツもフィット感はレギュラー(ゆったりめ)とスリム(ピッタリめ)が選べます。
ドロップ(胸回りの数値ー腰回りの数値)の違いです。
仕立て上は第一ボタンのウエスト周りで調整されています。
肩回りが構築的
ジャケットで一番重要な肩回りについてです。
レギュラーもスリムも、どちらも肩周りの作りは同じで少しパッドが入っていて構築的です。
ある程度、手間をかけて作っているのが分かります。
見た目のバランスは中庸でいい感じです。
それからラペル(ジャケットの襟)の返りも立体的です。
素材のコスパ高い
次に素材についてです。
記事のきめ細かさを表すスーパー110の表記はありますが、ミル(生地生産業者)のタグは無し。
メリノウールとハリ感のあるニュージーランドウールを混ぜているとのこと。
生地はぬめり感ではなく、どちらかというとシャリ感があります。
これでもっと高級感があればモヘア混じりかと思うところですが
ストレッチ感を出すために、予想通り2%の化学繊維(ポリエステル)を混ぜています。
ただ私の記憶では無印良品のセットアップジャケットは確か似たような価格で
半分が化繊だったと思うのですごくがんばっていると思います。
コスパはさすがユニクロ。
暑い日でも大丈夫な背抜き仕様
最後に背抜きについて。
ジャケットは背抜き(背中の部分に裏地がなく通気性をよくした作り)なので夏でもつかえそうです。
逆に真冬は寒そうですが、
今やお葬式はお葬式専用の葬儀会館で行われますからなんとか一年中使えるでしょう。
ちなみにジャケットの切れ込みはセンターベント(中心に切れ込みが1つ)です。
「お葬式の服はノーベント(切れ込み無し)でないと…」という人がいますが、間違いです。
センターベントで構いません。
悪いところ
次に悪いところ。
肩回りの運動量は多くない
これは値段を考えるとしょうがないのですが、
高級スーツと比べると肩回りの運動量(可動域)は多くないです。
腕を上げると(電車のつり革をつかむ動作)肩が浮き上がってしまいます。
ここは着心地に影響します。
それほどストレッチ感はない
一応ストレッチ素材をうたっていますが、それはあまり感じませんでした。
普段着ているセレクトショップのスーツと比べると
ビジネスで一日中着たなら疲れそうです。
でもお葬式目的に着るのは半日低度なので、特に問題にはならないでしょう。
店員さんの質
前述したように、オーダーで細かいカスタムができるのに、店員さんのレベルが追い付いていません。
的確なサイジングのアドバイスができない人もいます。
これはある意味仕方なくて、ユニクロの主力商品はデイリーカジュアルウェアなので、スーツのカスタムオーダーが異端の商品なのです。
大量の商品を裁かなくてはいけないアルバイトの方に、専門的な教育を施すのは厳しいでしょう。
そのため買い手側にある程度の知識が必要です。
格安携帯はコスパは高いが、人的サービスを抑制しているので、顧客側にIT知識が
ジャケットの選び方
ではお店に到着してからの、サイズの選び方です。
お店には
- 感動ジャケット
- ストレッチウールジャケットのスリム
- ストレッチウールジャケットのレギュラー
のサンプルがサイズ別に置いてあります。
実際に購入するのは当然「黒」の上下なのですが、サンプルはネイビーです。
大切なことなので繰り返しますが、ストレッチウールジャケットのサンプルを使用してください。
感動シリーズのジャケットには手をつけてはいけません。
肩→フィット→着丈→袖丈の順に絞り込んでいってください。
1.肩
まずサンプルを羽織って、第一ボタンを留めたら、ラペル(スーツのエリの部分)を両手で持って、肩をすくめるようにして浮かしましょう。
こうするとジャケットが体になじみます。
そして肩が合っているか見てください。
肩先が指先でぎゅっと1センチ以上つまめてしまうものはオーバーサイズです。なんとかつまむことができる、というのが適正サイズ。
全くつかめないというのは小さすぎます。おそらく腕回りもきゅうくつなはずです。
ジャケットは何をおいても肩が命です。なぜならスーツ全体の印象と着心地は肩で決まります。また袖丈は後で補正できますが、肩はできません。
納得いくまで、何度もサンプルを着替えましょう。
私は普段通り48のサイズを羽織ったのですが、少しオーバーサイズで、46がぴったりでした。
2.フィット
フィット感はレギュラー(ゆったりめ)とスリム(ピッタリめ)が選べます。
第一ボタン(2つあるボタンの上のほう。下のボタンは通常閉めない)を閉めた状態でお腹の部分に拳をグーの状態で入れるのがちょっと厳しいぐらい(手を開いたパーの状態では余裕で入る)が現在の基準ではちょうどいいフィット感です。
どちらか迷った場合は、
・お葬式の服は中庸(平凡)が好ましい
・長い期間を空けて再度着る可能性が高く、その時は太っている可能性が高い
という理由でレギュラーをおすすめします。
私の場合はスリムが合っていました。
3.着丈(きたけ)
ここからは着丈と袖丈の長さをきめていきます。
現在はそれぞれのサンプルの着丈と袖の部分に目盛があり、メジャーを使わなくても長さをはかることができます。
これで袖の長さや、丈の長さがイメージしやすくなり、計測ミスも減りそうです。
着丈は上着の丈の長さで、襟から下に降りておしりまでの長さです。
男性の場合、お尻が4分の3くらいまで隠れるかどうかが、現在の基準です。半分くらいまでしか隠れない長さは、モード系のデザインならともかく、お葬式の服としてはちょっと短いでしょう。
女性の場合は半分くらいでも、構いません。
4.袖丈(そでたけ)
袖丈は、肩から袖までの長さです。
通常のスーツの場合、適正な図り方は以下の3つ。どの方法を選んでも正解です。
- 先ほど述べた親指の先から11cmの長さ
- (サイズの合った)シャツの袖が1.5cmでる長さ
- ひげダンスのポーズ…ってお分かりになりますでしょうか。気を付けした状態で、手のひらを地面と水平にした状態です。その状態でそでが手の甲に触れるのが適正な長さ。
通常どの方法を試しても、同じ裾(すぞ)の長さになるはずです。
今回ユニクロのサンプルの特徴は、裄丈の長さが表示されていて、そこで折り曲げれば、実際の長さのイメージがしやすいこと。
実際にステッチ(縫い目)がはいっているところを谷折りにして、まくり上げることで実際の長さを確認できます。
しかしここで問題が。
実際発注は1cm刻みでできるのですが、サンプルのステッチは2cmごとになっているのです。
例えば、本当は62cmがぴったりだったとしても、サンプルは61cmと63cmのところでしか、まくり上げることはできないのです。
これはおそらく、サンプルのステッチを1cmごとにすると、きれいにめくり上がらないためだと思われます。
それを考えるとサンプルを折り曲げてみて、先ほどの2と3のやり方でしっくり行かなければ
店員さんを呼んで1のやり方(親指の先から11cmの長さをはかってもらう)のが安全です。
最後参考までに
ジャケットの襟(えり)についてです。
奥襟が抜けていないか、つまりシャツの襟と上着の襟の間にすきまが空きすぎていないかを確認してください。
セミオーダーといってもサイジングには限界があるので、この襟の部分は妥協しても構いません。
あと背中にだきジワとつきジワというフィットしてないと出てしまうシワのチェックもしてもらいたいところですが、ユニクロの店員さんだと難しいかもしれません。
パンツ編
同素材の黒のセットアップパンツの選び方です。
パンツもサンプルからウエストサイズを決めて、それから股下をはかります。
パンツの選び方
私の印象では、よほど上下で肉付きが異なっている人以外は、
ジャケットがスリムタイプならパンツもスリム
ジャケットがレギュラーならパンツもレギュラーが、バランス良いと思います。
ウエストのサイズが表示されているのでウエストサイズを合わせていくと思いがちですが、スーツのパンツの場合、おしりからワタリ(モモの部分)のサイズを合わせるといった方が適切でしょう。
おしりからワタリの部分は後から調整できないことが多いからです。ウエスト調整はユニクロではやっていませんが、専門のお直し屋さんに持ち込めば3000円ほどで、調整してくれます。
お葬式では座っている時間が長いため、試着したら一度イスに座ってみることをおすすめします。どうしてもイスがなければスクワットの要領で、ももが地面と水平になるまでしゃがんでみましょう。
そこでウエストがきつかったり、ももがピチピチだったりしたらサイズかフィットを変更しましょう。
ウエストとワタリが合うサイズが見つかったら、次は股下のサイズを決めましょう。
股下のレングス(長さ)は今どきだとハーフブレイクかノーブレイクです。
ノーブレークはパンツのすそが靴の甲にギリギリ触れるくらいの長さ、ハーフブレイクは完全に触れている長さです。
そのためハーフブレイクは、途中で少しクッションができるはずです。そのためハーフクッションとも呼ばれます。
お葬式の服はモード感よりもクラシック感を出したいのでハーフブレイクがおすすめです。
丈を図るときは、面倒くさがらずにパンツにベルトを通して、いつもの位置で締めましょう。
そして冒頭で申し上げた短靴をはいてください。
おそらくパンツはフィッティングルームで試着していると思いますので、店員さんを呼んで「ハーフブレイク」でと伝えましょう。
ただ私の相手をしてくれたユニクロの店員さんは「ハーフブレイク」という言葉が分からなかったようだったので、「しっかり靴に付く長さで」と言い直しました。
すその形状は以下の3つから選べます。
- ダブル(280円 すそを折り返した縫い方。ユニクロの場合男性は4cm幅、女性は3.5cm幅と決まっている)
- まつり仕上げ・シングル(280円 布を内側に折り返し、縫い合わせる仕上げ方。縫い目が目立たずほつれにくい。)
- ミシン仕上げ・シングル(0円 文字通りミシンで縫い合わせる方法。早くできるがほつれやすい。)
お葬式の服のパンツの場合は1か2です。モーニングドレスをまねて「お葬式の服はシングルじゃないと」という人もいますが、ダブルでもかまいません。
私の体形が規格外であることが判明
ここまで読んできて、スーツに興味がない人は、「ここまで気にしなきゃいけないの?」と思われたかもしれません。
正直、お葬式に参列している方は、高齢者が多いせいかもしれませんが、7割くらいはサイジングを間違えています。
ダボダボのダブルのジャケットとか、長すぎるズボンのすそとか。
ユニクロのセミオーダーのスーツは高い要求に答えられるがゆえに、今回は百貨店やセレクトショップレベルのサイジングの話をしています。
だいたいで良いという方は、自己責任で全て店員さん任せにしてもらってもかまいません。
ただしスーツはセオリーさえ知っていれば、一般客でもちゃんと選択できるということはお伝えしておきたいです。
さてここまで話してきて、恐縮なのですが、実は自分にぴったりのスーツを作ることができませんでした。
私にぴったりのジャケットは46のスリムなのですが、着丈は72センチが上限だったのです。
私が普段着ているジャケットの着丈は76センチなので、お尻の3分の2が隠れるくらいの長さには足りません。
ディオールみたいなモード系の単体ジャケットならそういう短い丈のデザインと言い張ってもいいのですが
セットアップのスーツのジャケットとして、それもフォーマルである葬儀に着ていくのだとすると
この短さは気になります。
46のレギュラーなら着丈74があるのですが、既製品ならともかく、セミオーダーで妥協はしたくありません。
それからパンツはウエスト79cmのスリムがぴったりだったのですが、生地の長さが足りなくて裾をダブルにできませんでした。
私は折り目の重みでストレートラインがしっかりでるという理由で、ふだんパンツはダブルにしています。
本当は4.5cmの折り返しが自分の場合、ベストバランスです。ユニクロの場合4cmしか選べないのは覚悟の上だったのですが、ダブルすらできないとは。
ちなみ日頃パンツの股下は82.5cmくらいです。
私の体型ではセミオーダーシステムからも外れてしまうということなんでしょうね。
申し込み編
さてサイズ計測が終わったらいよいよ申し込みです。
店員さんがレジで入力してくれるのかと思いきや、基本的にサイズを記入したカードを渡してくれるだけでした。
ユニクロのサイト、もしくはユニクロのアプリから本人が申し込んで、その際この紙に書かれた数値を入力していく仕組みとのことです。
店舗は申し込みというより、サイズ計測をしに行くところという扱いなんですね。
アプリをダウンロードするのも面倒なので
これからスマホで、ユニクロサイトから申し込み手続きの方法を解説します。
ジャケット申し込み
↓まずこちらのサイトに入ってください。
ユニクロ|UNIQLO CUSTOM ORDER(ユニクロ カスタムオーダー)|MEN カスタムオーダージャケット|公式オンラインストア(通販サイト)
スクロールして
「この商品を選ぶ」をクリック(意外とここ分かりづらいです。)
必ずストレッチウール素材を選ぶこと!感動シリーズは安くても手を出してはいけません。
まずレギュラーかスリムかを選択。
色はもちろん黒!
「店舗で採寸」を選択
まずサイズを選択
次に着丈と袖丈を入力。
注文内容を確認。
カートに入れます。
パンツ申し込み
同様にパンツも注文。
レギュラーかスリムかを選択
当然色は黒を選ぶ
ウエストサイズを入力
股下と裾の処理(シングルかダブルか)を入力。
以上で、カートに移動。
会員登録をしていなければ、登録
最後はクレジットカード処理を行って、注文完了です。
あとは待つだけ。
早ければ5日遅くとも10日後に
こちらの黒いジャケットとパンツが届きます。
以上、ユニクロのお葬式の服の解説でした。
参考になりました。ありがとうございます。(私も葬儀社に勤めております。)
最近では若い方は喪服を持っていらっしゃらなかったりで、レンタルということになると貸衣装のデザインがバブリーな肩パットだったり、買うとなるとお高くついたり・・・。
せっかくのお時間、心のゆとりがなくなってしまったりで、どうしたものかと思っていました。
自分でも生地を見に行ってみます。
吉川ひとみ 様
コメントありがとうございます。
パンツはパッと見、セレクトショップクラスでした。
私の年になると「喪服を着る機会が多くなります」(毎年、数人は友人が死にます)。
加えて、「5年前のサイズが合わない」(オネエチャンの店は控えます)。
海外の様に、「葬儀に喪服を着なくてもよい習慣」(家族だけが葬儀服)となれば、
不摂生を楽しめるのですが。
今晩の、世界一受けたい授業の「終活」に、税理士さんが出ていました。
http://www.mayumi-tax.com/
話しの内容は「他の専門家よりもまとも」でしたが、参考内容が少々問題あり。
葬儀費用は188万(消費者協会)、口座凍結のために「死ぬ前に葬儀費用を
用意しておく」、役所手続きが7個あり大変(全て、市民課で出来るが?)。
税理士目線では「この様な話し」でしょうが、行政的には「手続きは簡単」。
個人的には、「デタラメを言う終活専門家よりは、まとも」と感じました。
prof様
>世界一受けたい授業の「終活」に、税理士さんが出ていました。
先日この方からコメントをいただきました。
著書の書評を書いたので。
安いですねー
でも、今現在店舗で寸法図ったり、サンプル着れるのは東京都と大阪の店舗しかないみたいですね><
それ以外の都道府県の人は自分でメジャーで図っての注文らしいですが、やはり実際に試着しないと失敗もつきものなので、店舗がない都道府県の人は注文して失敗しても自己責任ですね。。
まだ、始まったばかり。
今後に期待ですね。。
拓 様
>サンプル着れるのは東京都と大阪の店舗
あ、そうですね。近所のユニクロでやってたのでてっきり全国規模でできるのだと思っていました。
せっかくのオーダーなので特殊体型の人ほど採寸したいですよね。
こんにちは。喪服を新調しなければと調べていて読ませていただきました。
– 喪服はツヤのない漆黒の黒。
– ビジネス用のブラックスーツは喪服と並ぶと微妙にグレーがかっていたり、ツヤがあったりして喪服でないことが分かってしまう。
と学んだところなのですが、ユニクロのこれはSuper110で高級感があるということはツヤ感もあるのだと思います。実物はまだ見たこと無いのですが、喪服として使って失礼のないレベルなのでしょうか?心配ならやっぱり普通に喪服を買ったほうがいいですかね。
むねさま
コメントありがとうございます。
つや感は素材や織りも関係してくるので、スーパーと関連性が必ずしもあるわけではありません。
例えばスーパーが低くても素材がシルクやモヘア混じりの素材で、ツイル織りだと光沢がでます。
ユニクロのは光沢感は強くなかったと思います。
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
https://kangaerusougiyasan.com/archives/2007807.html
早速のご返信ありがとうございます!何はともかく、実物見てきます。