お葬式で着るシャツはこれ




葬儀マナーの解説で、NHKに出演したこともある葬儀屋さんがお葬式の服装について語ります。

先日靴の話をしたので(参考記事:靴好きの葬儀屋さんがお勧めする葬儀で履くべき靴はこれ
今回は葬式に着ていくべきシャツの話です。
シャツキャプチャ

女性のシャツ(ブラウス)の場合

女性の場合、シャツではなくてブラウスと呼ぶのが一般的でしょう。
お葬式で女性はアンサンブル(ワンピース+ジャケット)を着る場合が多く、
その場合ブラウスはいりません。

パンツスーツ(パンツ+ジャケット)かツーピース(スカート+ジャケット)の場合のみ、ブラウスが必要です。

その際は、黒いブラウスを着てください。
ユニクロで販売されている襟付きシャツよりも
↓こんなデザインの方がこなれています。

男性のシャツの条件

まず一般的なドレスコード(服装の決まり)としてシャツの場合

色は白

お葬式の服装はモノトーンが基本なので、男性の場合
なぜ男性の場合は、黒いシャツではないのかとたまに聞かれるのですが、おそらく黒いネクタイをするので、メリハリをつけるためではないでしょうか。

襟はレギュラーカラー

襟(えり)は、あまり開きすぎていないおとなしめのデザインのレギュラーカラー(襟の開きの角度が90度くらい)がベスト。
しかしそれより開いているセミワイドでも問題ありません。

〇 レギュラーカラー

ただしボダンダウン(襟の先をボタンで留めるタイプ)はカジュアル過ぎなのでダメ。

×ボタンダウン

タブカラー(襟同士をつなげるボタンでネクタイを持ち上げるタイプ)・ピンカラー(襟に金属のピンを通す)ものは華美と見なされてお葬式にはふさわしくありません。

× タブカラー

素材はなめらかなもの

織りはオックスフォードのようなざらついたカジュアルなものではなく、ブロード・ツイル・ドビーのようになめらかで高級感のあるもの。

×オックスフォード

〇 ブロード

よくわからなけば、表面がツルツルだけどテカテカした光沢感がないもの、と理解しておけばOKです。

素材はコットンが一般的ですが、なければ化学繊維のものでもよいです。

サイズの合っているものを

ネックサイズと裄丈(ゆきたけ:首の付け根から袖までの長さ)が合っているものを選びましょう。
シャツはなかなか試着ができないことも多いです。
日頃自分のサイズを把握しておきましょう。

ネックサイズは実際にメジャーで測った首回りのサイズ(実寸)に+2㎝   足したサイズが理想です。着たときに指が2本ほど入ると良いでしょう。

また高級なシャツは襟周りがぴったりでもきゅうくつではないのですが、安いものだともっと余裕が必要です。
私の持っている3万円程度のイタリアのシャツの場合、襟は曲線的な手縫いのため、ネックサイズは39㎝でOKなのですが
日常使いの3,000円程度の形状記憶シャツの場合、40㎝のものを選んでいます。

裄丈(首の付け根からソデまで)は自分で測るのは結構難しいので、お店の人に計ってもらいましょう。
袖がボタンでぴったり留まるタイプのシャツなら、少々長めでも大丈夫です。

というわけで、会社勤めの場合、日頃上記の条件に合うシャツを着ている方が多いのではないでしょうか。
お持ちならそれをお通夜・お葬式に着て行ってください。

お持ちでないなら以下の記事へ。

私の場合の追加条件

葬儀屋さんという葬儀現場のプロである私は、普段どんなシャツを選んでいるか、参考までにお話しします。

これまで述べた条件に加えて、下記の条件も必要になってきます。

ノーアイロン

通夜が終わって帰路につく頃にはクリーニング屋さんは閉っているので受け取れない。よって自宅洗いができるもの。さらにフラフラで帰ってきてからアイロンがけをするのは無理なので、ノーアイロンであることは必須です。

サイズが幅広い

個人的な体型の話ですが、私は首が細く手が長い体型なので、サイズバリエーションが幅広いものを。

安っぽく見えないけど安い

業務上設営作業などもあるため、袖がすぐに汚れてしまうので高いものはちょっと困ります。

とはいえ安っぽく見えるものはだめ。

ちなみにプレゼンなどのスーツスタイルの時は、ルイジボレッリとかターンブル&アッサーなどの3万円クラスのインポートものを着ています。
海外物だと私の特殊体型でもサイズOKなんですね。
でも肉体労働前提の葬儀現場では、とても高級なシャツは着る気にはなれません。

ユニクロ以外で買うなら

そこでいろいろ試してたどり着いたのがこれ。

形態安定記憶機能付きのシャツは化学繊維のものが多いのですが、これはコットン100%です。
サイズのバリエーションもかなり豊富で、おそらく日本一ではないでしょうか。

以前は近所の「青山」で買っていたのですが
紳士服量販店のものより、耐久性に優れていると思います。

こちらは化学繊維なので、素材感は落ちますが、できるだけ安いシャツをお求めの方にはおすすめです。
サイズバリエーションも多めです。

ただAmazonの場合、サイズによっては送料がかかるので、
3枚まとめて買ってもいいという方は↓楽天で購入すると送料無料でオススメです。

 

 

お葬式の時のための、1着としてどうぞ。

お葬式のシャツもユニクロで

男性の喪服(お葬式の服)はユニクロがおすすめ! | 考える葬儀屋さんのブログ
という記事を書いて結構読まれているのですが
ユニクロにもお葬式に着ていける、良いシャツがあります。

既製品の場合

2,990円です。

ユニクロからは色々な素材のシャツが販売されていますが、最もなめらかで、それゆえフォーマルとされるブロード素材のシャツを選ぶのが正解です。

ただ商品入れ替えによってリンク先の商品もなくなってしまうかもしれないので、売り切れていた場合は
都度ユニクロのシャツのトップページから上記の条件に合うものをさがしてください。
繰り返しますが、間違ってもオックスフォード素材で襟がボタンダウンのシャツは買わないように。

レギュラーカラーか、セミワイドカラーがおすすめです。

セミオーダーメイドの場合

ほとんどの方はユニクロ既製品一択で良いと思いますが、
標準体型に比べて、腕が長いなど特殊体型で、時間に余裕のある方は
ユニクロのシャツのセミオーダーメイド
で、お選びになると良いでしょう。

コットン100%でありながら、ノーアイロンタイプです。
これで既製品と同じ2,990円(このシャツだけネット購入すると4,990円以下ということで送料490円かかります。)

実際に注文してみました。

購入した理由なのですが、普段着ているボックス型ではなくフィット気味でデイリーに使えるシャツがほしいと思ったからです。
私は身長184㎝、体重73㎏、バスト104㎝、ウエスト76㎝です。首回りサイズ39㎝、裄丈86㎝なので、国産既製品は合わないことが多いです。

まず、ユニクロ|カスタムオーダーシャツのページへ。

https://www.uniqlo.com/jp/ja/spl/uniqlo-custom-order/men/shirts

フィット感を選びます。
先ほど申し上げたように、スリムタイプを選びました。

カラーはレギュラーか、セミワイドです。ユニクロはエリの長さが短めなので
エリ先がスーツのラペルに届くバランスを考えて、セミワイドにしました。

色はブルーも選べますが、当然白。

私は自分のサイズを把握しているので、サイズ表を使用します。
把握できていなくて、ユニクロの既製サイズのシャツを持っていない人は、
自分で採寸はけっこう難しいので、お店に行って採寸してもらうことをおすすめします。

ボディサイズはMかLで迷いましたが、ここはタイトに攻めてMにしました。

サイズ表を見ると、Mサイズの身幅(正面から見た場合の横幅)は53センチとなっています。
つまり体幹回りが53㎝×2=106㎝を超えると、理論上ボタンがはじけるということになります。
このあたり微妙な体型の人は注意してください。

またボディがMだと、首回りは39・40・41から
袖丈は86㎝までという制限があります。

オーダーだからと言って、あらゆるサイズが選べるわけではないのです。
高級シャツのようにオーダーを受けてから製造をするのではなく、たくさんのパターンを需要に応じて作ってストックしているという仕組みだからです。
そうすることによって、3日での配達と高いコストパフォーマンスを実現しているわけです。

また首回りは39㎝か40㎝で迷いましたが、手縫いで立体的に作られてはいないだろうから、余裕を持って40㎝にしました。

3日後届きました。

良かったところ

素材は、同価格のAmazonのものと比べても良いです。倍の金額のメーカーズシャツ鎌倉に匹敵するのではないでしょうか。

フィッティングはピッタリでした。
オーダーなので当たり前と言えば、当たり前なのですが。

悪かったところ

誤算としては、ピッタリ過ぎて胸ポケットにボールペンなどのモノを入れることができません。
でも、そもそも高級シャツはそもそも胸ポケットついていませんからね。
胸ポケットにモノをいれるのは、あきらめました。

またエリの裏にカラーステイというプラスチック板を入れなければいけません。
安いシャツなら最初から縫い込まれています。高いシャツはクリニーングに出すので、白洋舍レベルのクリニーング屋さんであれば、クリニーング後にお店側が新しいカラーステイを入れてくれます。
でもこのシャツはノーアイロンタイプなので、自宅での洗濯が前提です。そうなると洗濯前にカラーステイを抜いて、選択後にカラーステイを入れるという作業をしなければなりません。
入れっぱなしだと、エリの生地が傷みやすくなります。

カジュアルに、ふわっとしたエリで着たい人は、そもそもカラーステイを使わなくてもいいいのですが、ピンと伸びたエリでフォーマルに着たい私の場合は、必須なのです。
この作業が少し、面倒。

総合的は3,000円とは思えない、とても満足なクオリティでした。

3日ほどのかかるので、急ぎの場合は店舗で購入してください。

焼香をきれいに見せたいなら

突然ですが、
格好良く焼香するポイントは、上体の姿勢にあります。

焼香を美しく見せるポイント

どうしても姿勢が悪くなってしまう方は、シャツのインナーに姿勢矯正シャツを着ておくという方法もあります。
密着感があり、夏は大変暑いのですが、焼香の作法が美しく見えます。
普段着できる姿勢矯正下着(加圧シャツ・コンプレッションウエア)はこれがおすすめ! – 考える葬儀屋さんのブログ











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