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Amazonでおすすめのお葬式の服を買いました(男性編)




明日の通夜までにお葬式の服を用意しなければいけない、という男性の方のために、この記事を書きました。

ちなみに私は葬儀の現場で働く葬儀屋さんで、メンズファッションとマナーには詳しいと自負しております。
お葬式のマナー特集でNHKにも出演したことがあります。

ユニクロは最高だが時間がかかる

男性がお葬式に着ていく服装(礼服、黒の上下のスーツ)の中で最もコストパフォーマンスが高い(品質が良くて安い)のはユニクロのセットアップスーツであると私は考えています。
メンズのお葬式の服(礼服・喪服)はユニクロがおすすめ! | 考える葬儀屋さんのブログ

ただユニクロのセットアップスーツの唯一の欠点は、オーダーなので受け取りまでに最短でも3日以上かかるということです。
誰かが亡くなったという訃報は急に入ることが多いですから、お葬式に着ていく黒い服を持っていない男性の場合は間に合わないでしょう。

紳士服量販店はコストパフォーマンスが悪い

他には紳士服量販店に買いに行く、という選択肢もあります。
しかし店舗に足を運ぶ時間がとれないという方も多いですし、何より店舗で販売されているお葬式の服は(ユニクロやAmazonに比べると)コストパフォーマンスが高くありません。

時間がないか、情報を収集していない情報弱者が来店するため、強気の値付けができるからです。

スーツ量販店での喪服(アンサンブル)の購入をおすすめしない理由 | 考える葬儀屋さんのブログ
↑この記事は女性用に書いたものですが、男性の場合も事情は同じです。

Amazonプライムなら翌日届く

そこでAmazonの出番になります。
ユニクロほどのコスパではありませんが、それなりのクオリティはあります。

なにより、Amazonプライム対象商品なら注文した翌日の昼間に届きますので、お通夜に間に合います。
サイズが合わなかったら?ズボンの裾上げはどうする?と心配されるかもしれませんが、後ほど説明しているように、問題ありません。

もしAmazonプライムの会員でなければ入会されることをお勧めします。(入会ページはこちら
翌日に届けることだけが目的なら郵送用の追加費用を払えば翌日届きますが、サイズ違いの服を何点か注文して合わない物だけ返品するという手続きを取りたいのであればまずAmazonプライム会員になる必要があります。
(Amazonプライム会員は、最初の30日間を無料で試せるので、服を購入したら解約ということもできます。)

Amazonでおすすめする男性のお葬式の服はこれ!

Amazon メンズフォーマル の 売れ筋ランキング
↑こちらのAmazonの売れ筋商品の中でも
私がおすすめする男性のお葬式の服はこれです。

専門商社ザザグループが展開する、紳士服のネット販売部門のフォーマルスーツです。

選んだ基準は

  1. Amazonプライム対象商品であること。複数のサイズを、翌日配達できます。合わないものは、返品可能です。
  2. サイズのバリエーションが豊富であること体型はYA・A・AB・BE、数は4号~8号です。つまり身長160㎝~185㎝、ウエスト72㎝~112㎝まで、ほぼ全ての体型をカバーします。
  3. 購入者の評価が高いこと600以上の評価がつき、5段階評価の4です。Amazonのメンズブラックフォーマルランキングでもベスト5です。後述するように実際購入してみましたが、良い商品でした。
  4. 1万円以下であること

の4つです。

1と2と3は当然でしょう。
4に関してですが、これまでお葬式の服を持っていなかったということは、社会人経験が短い若い方か、日頃仕事でスーツを着る機会の少ない方が多いと思います。
つまりあまりお葬式の服に予算をかけられないか、もしくはかけたくない方であると判断しました。

実際にAmazonでお葬式の服を注文してみた

実際にAmazonで注文してみました。

私は身長184cmウエスト75cmなので本命は、国内サイズ表記でYA8(YAは細身の型、後の数字は身長の違いを表します。詳しくはこちらのサイズ表をご覧ください)です。
しかし念のため、YA7とYA9のサイズも含めて合計3着注文しました。
AmazonPrime対象商品なので、合わないサイズの服は30日以内なら無料で返品可能です。

夕方に注文して翌日の午前中の時間指定で自宅に届きました。

コンビニの取り置きは不可

実は当初実験的に近所のコンビニで、取り置き後に受け取りをしようとしたのです。
というのはお通夜の数時間前に受け取るわけですから、万一自宅に不在だったら困ります。
そのためコンビニ受け取りに設定したら・・・と思ったのですが、コンビニの取り置きは不可でした。
おそらく箱が大きいからでしょう。

着てみました

実際着たのがこの写真です。

総合的な感想としては1万円以下にしては非常によく出来ていると感じました。

サイズに関しては注文した3着の中でYA7が一番ぴったりでした。
やはりこればかりは実際に取り寄せて着てみないと分かりませんね。
私はユニクロのパターンオーダーでさえ合うサイズがない長身の特殊体型なのですが、ジャストサイズが手に入るのはさずがAmazon。

肩や襟のフィッティングは、自分の体型との相性もありますが合格点だと思います。

上着のチェックポイント

上着が合っているかのチェックポイントは以下の通りです。
優先順位の高い順番から並べています。
全てのチェックポイントを満たすのはビスポーク(フルオーダー)でもない限り難しいので、優先順位の低いものは妥協すると割り切ってください。

  1. 肩・・・肩に関しては肩先が指先でぎゅっとつまめてしまうものはオーバーサイズです。なんとかつまむことができる、というのが適正サイズ。
  2. 着丈・・・上着の丈はお尻が全部もしくは4分の3くらいまで隠れるかどうか。
  3. 襟・・・襟は、奥襟が抜けていないか(シャツの襟と上着の襟の間に空間ができてしまわないか)を確認してください。
  4. 絞り・・・ドロップ(胴の絞り)はボタンを閉めた状態でお腹の部分に拳をグーの状態で入れるのがちょっと厳しいぐらい(手を開いたパーの状態では余裕で入る)が現在の基準ではちょうどいいです。ちなみに私の場合は一番細身のYA体の割にはゆったりめでした。お葬式に着ている服は、モード感があるとヘンなので、このくらいのゆるさでも許容範囲だと思います。

おおむね上着は合格でした。

さて日頃私がよく着ている伊勢丹やユナイテッドアローズのスーツと比較して、作りの違いがどんなところに出るかという話です。
このスーツはつり革を持つように腕をあげると肩が思いっきり浮いてしまいます。高いスーツは、腕を通す穴(アームホール)を小さめにして、可動域が広くなるよう採寸と縫製を行っています。そのため、腕を上げても肩が浮きづらいのです。もちろん1万円のスーツにそれを求めてはいけません。

パンツのチェックポイント

パンツをはいてみると、わたり(太もも)がちょっときつめでした。
葬儀式場でイスに座ることを想定すると許容範囲ギリギリでした。

ちなみにこの服にはパンツの裾(すそ)上げテープがついていますので、自分でパンツの裾上げの応急処置が数分で行えます。
裾を外側に折り曲げるダブルではなく、内側に折り曲げる疑似シングルになります。

またウエストも±5㎝のアジャスター(調整機構)が付いているので、ある程度調整可能です。つまりサイズ選びのポイントは、調整できないズボンのヒップとわたりの部分ということになるでしょう。

そのためサイズ違いで数点注文するときのアドバイスとしては、サイズをYA7とYA8など縦方向でバリエーションをつけるだけではなく、YA8とA8というように横方向のバリエーションもつけて注文することをお勧めします。

値段の理由は素材

さてこのスーツ、ユニクロが2万円程度なのに対して何で1万円なのかというと、1番大きな原因は素材です。

このスーツの素材は100%化学繊維(ポリエステル)です。
一方ユニクロのセットアップスーツは100%ウール(羊毛)です。

ちなみに私はかつてスーツ素材に化学繊維を認めていませんでした。
しかし2年ほど前にお店で手に取ったマッキントッシュフィロソフィーの機能性セットアップスーツが、ポリエステル100%にもかかわらず結構いい出来だったので見直した、という経験があります。

とはいえこのAmazonのスーツ素材は、マッキントッシュフィロソフィーの域には達していません。
写真で伝わるかどうか分かりませんが、ウールのなめらかさはなくどちらかと言うと梨地(文字通り果物のナシの皮の感触)に近いざらざらした素材感です。
少し前に高級ネクタイでもあえてシルクで梨地っぽい生地感を出すことがはやりましたが、そういうレベルでもありません。

お葬式の現場では、男性のお葬式の服の素材はやはりウール派が一番多く、ポリエステル100%は少数派でしょう。
とはいえ女性がお葬式で着ているアンサンブル(黒いワンピース+ジャケット)はほぼ全てがポリエステル100%なので、全く場違いというわけではありません。
これはちょっとスーツにうるさい私の個人的な意見だと思って聞いてください。

素材に関しては1万円だと割り切れる方は問題無いと思います。

やっぱりウールでないと、という方は少し予算は上がりますが、
↑こちらをお選びください。
同じメーカーで素材だけウールにしたものです。

縫製について

縫製は中国製です。
今やユナイテッドアローズやBEAMSなどの高級セレクトショップも縫製は中国などアジア圏で行っており、個人的にほつれなどを経験した事はありません。
むしろ手縫いのイタリア製の方が、ほつれに関しては多いくらいです。
というわけで中国製というのは別にマイナスではありません。

ただ何度も着用した場合、耐久性が心配ですよね。
とはいえおそらく普段は押入れにしまっていて、年に数回お葬式の時だけ取り出して着るという方が多いでしょう。
縫製部分の耐久性が問われる可能性は低いのではないでしょうか。

ただし最初からほつれているような初期不良には気を付けるということと、おしりなど特定の部分がパツパツでテンションが
かかっているなら要注意です。

余談ですが、素材がポリエステルなので虫食いを免れるというメリットもありそうです。

ネクタイの選び方

他の記事の中ではネクタイはシルク製を勧めていますが、このスーツに限りポリエステルのネクタイを使うことをお勧めします。

スーツは全体のトーンをなじませなければいけないのですが、服の素材がポリエステルで、ネクタイがシルクでは光沢感が異なってしまい統一感が生まれません。
ネクタイもポリエステルで揃えた方が無難でしょう。

↑ついでに数珠や袱紗も必要という方はこちらのセットで購入されてもよいでしょう。

シャツの選び方

お葬式で着用する白いシャツは↓こちらの記事をお読みください。

お葬式で着るシャツはこれ

Amazonで購入するなら↓こちらがおすすめです。

靴の選び方

靴は当然黒で、できればストレートチップが理想です。
↓こちらの記事をお読みください。

お葬式ではくべき靴を、靴好きの葬儀屋さんが解説します!

Amazonで購入するなら、ケンフォードか

テクシーリュクスをすすめます。

もしかするとスーツが1万円なら、靴は5,000円程度の合皮のもので、とお考えになるかもしれません。
しかしできることなら靴は合皮ではなく本革のものをおすすめします。
服飾評論家の落合正勝氏が言っていたように、スーツが安物でも靴がぴかぴかでそこそこ良ければ全体をグレードアップしてくれるからです。

以上Amazonでお葬式の服を買う場合のアドバイスでした。

↓お葬式に参列する前にこちらの記事も併せてお読みください。
葬式マナー | 考える葬儀屋さんのブログ











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