おじいちゃんがおばあちゃんを口説くにはここ!

10年前に妻に先立たれたが、今は同じ老人ホームに気になる女性がいるという方に。

以前ツィッターで紹介いたしました築地本願寺のカフェTsumugi(つむぎ)に行って参りました。

築地本願寺とは

地方の方に説明すると築地本願寺は築地市場のすぐ近くにあります。
浄土真宗の本山である本願寺の東京の別院(本山に準じる支部的なお寺)です。
お寺なのにインド風建築であったり、パイプオルガンがあったりという独特の世界観。
本堂や第二伝道会館という都内最大級の葬儀式場を持っているので、テレビで著名人の葬儀風景をご覧になった方も多いでしょう。
かつて担当したお葬式(予想以上に参列者が多く返礼品が足りなくなりそうになった、とか)が思い出されて個人的には胃がキューっとなる場所です(^^;)

2017年に改築工事が行われていたのですが、去年の暮れに境内にカフェがオープンしました。

↑18品目の朝食メニューなど結構話題になっていたので、ずっと気になっていました。
ちなみに運営しているのはあのPRONTO。

カフェ訪問

3月のある日、11時半頃到着。この時点で結構混んでいました。
やはりご高齢の方が多いです。
例の18品目の朝食は11時がラストオーダーらしく、注文はできなかったのですが、食べている人がちらほらいました。
ちなみに同じフロアにはグッズ販売所、2階には仏教系書店があります。

メニューは、どれにしようか迷ってしまうほどバリエーションがあり、和風の一風変わったおしゃれなラインナップです。
お茶の種類もたくさんありますし、ホテルのアフタヌーンティーセットの和風版みたいなのもあります。
ツッコミどころとしては

親鸞は絶対マリーゴールドの入ったお茶が好き、とは言っていないと思う。
まさか教行信証にはそう書かれているのか?

評価は?

さて、迷いに迷って私がオーダーしたのはこちら。

評価を先に述べると
味○
値段○
接客△
雰囲気○
ですね。

植物系のあっさり素材で健康志向ですが、味付けはしっかりしています。
アイスほうじ茶にガムシロップではなくて黒蜜がついてくるところが憎い。
全体的に少量多品種のメニューが多く、
このあたりは食の細くなったお年寄りをターゲットにしているからでしょうか。

問題は少量多品種・凝ったメニューのせいで、従業員に負荷がかかっていると思われるところ。その結果、
×オーダーから出てくるまで遅い(私の場合はお昼時とはいえ30分待ちだった)
×接客が雑
になっています。
前者の欠点は、お年寄りは時間があるからいいのですが、後者はお年寄りにはつらい。
給仕係を見ていて、ちゃんと席まで案内してやりなよ、とか話しかけてるんだからスルー(聞こえないふり?)しちゃだめだろ、というダメ出しポイントがちょくちょく見られました。

上記のようなメニュー構成で、年寄り客が多い≒回転率が悪いということを考え合わせると、この価格ではPRONTは利益が出ていないと思います。
これは推測ですが、本願寺側は集客目的と割り切って、家賃を取っていないのではないでしょうか。
もし純粋に利益が出せるのであれば、同じフロアの奥を待合所にして遊ばせることはしないで全部カフェエリアにするはずです。
運営側が儲けていないということは、利用者にとっては得、っていってしまっていいのかな。

さて全面ガラス張りの窓からは、あのオリエンタルな本堂が見えて、すごく良い眺めなので雰囲気は○です。
問題はねぇ、前述したように葬儀式場として築地本願寺は使われることが多いので、お昼時の出棺タイムは結構な確率で霊柩車を無理矢理見せられることかな。。
これも一休宗純的(正月にわざわざ頭蓋骨を持って町を練り歩く)で、個人的にはキライじゃない。

というわけで(多少の接客の悪さに目をつぶれるなら)おじいちゃんがおばあちゃんを誘って口説くために使うスポットとして、おすすめします!