平成26年度 一人暮らし高齢者に関する意識調査結果(全体版)は意外な結果に

少し古いデータですが今回は内閣府の
平成26年度 一人暮らし高齢者に関する意識調査結果が意外だったという話です。

男性より女性の方が終活について深く考えている、というのは予想通り。
事前相談や終活系セミナーの参加者を見ていても実感としてそう思います。

意外だったのはこのデータ

  • 今後あなたに起こるかもしれない準備や方法について、どの程度考えていますか。

の質問に対し 具体的に考えている人の優先順位事項が
墓(42.1%)> 葬儀(28.6%)> 終末医療(16.6%)
この割合で高かったこと。
「少しは考えている」という人を加えてもこの並びはあまり変わらないのです。
アンケート結果キャプチャ
7つの習慣 」のマトリクスを持ち出さなくても
緊急度と重要度に関して合理的に考えると
本来この順位は逆にならないとおかしいですよね。

終末医療より墓 の方が先に来るって・・・

ましてや回答者はおひとりさまを含む独居老人なので
本来、自分が死んだら「後は野となれ山となれ」思想であっても不思議はないのに。

こういう結果になる原因を想像してみました。

A.実は多くの人が利己的ではなく利他的である

自分の寿命なんかより、亡くなってから人様にかける迷惑の方が問題である
という考え。
これは中にはそういう人もいるかもしれませんが、ほとんどの人はそんな殊勝なことは考えないでしょう。
もしそんな人がたくさんいるのなら「若者のために、現在の我々の社会保障を減らせ!」って言っているはず。

そうなるともう一つは

B.現実逃避

「終末医療という今そこにあるリアルな問題と向き合うのはリアリティがあるぶん怖いので、
どちらかというとまだ絵空事だと感じられる葬儀や墓のことを考えたい」
という意見。

葬儀や墓石の関係者は
終末医療費の増加によって自分たちの扱う商品に投下される費用が減少していくって思い込んでいます。
しかし実際には終末医療の手前の人は、むしろ葬儀や墓のことを考えている。
ってことは今の段階で、墓石購入やら信託会社をかませた葬儀信託やら葬儀保険やらの
販売機会は結構あるのではないでしょうか?

業界側の一方的な都合を考えれば、の話ですが。

買い手と売り手が幸福になる方法としては、たとえば
リバースモゲージ的な仕組みが考えられますが
まだ自分の中にはまだこれといった具体的な策はないですね。




2件のコメント

C葬儀や墓はいずれほぼ間違いなく問題となるときが来るが、終末医療はあるかどうか、どのようにあるかわからないからあまり具体的には準備していない

というのはどうでしょう。「具体的に考えている」だけで見ると差が目立ちますけれど、「少しは考えている」を加えるとあまり差がないからです。終末医療はそのときになってみないと状況がわからないので具体的な準備のしようが想像できない、という思いがあるのではないでしょうか。

まあどちらにしろ、具体性を帯びている分、葬儀や墓のほうが提案を工夫する余地があるのでは、というのは仰るとおりだと思います。

はるさん、
お久しぶりです。
今年もよろしくお願いします。
知り合いの医者は「ぴんぴんころりなんて10人に1人もいないのに
自分はそうなるって思い込んでる人多いんだよね」
って言ってました。

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