平尾誠二氏訃報の違和感

元ラグビー日本代表の平尾誠二氏がお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りします。

さて平尾氏の訃報が流れていますが、ちょっと不思議というか危なっかしいものを感じます。
死亡情報のソースになりやすい共同通信(共同通信の情報をネタ元に各新聞社が訃報を作成することが多い)の報道は以下の通り。

ラグビー、トップリーグの神戸製鋼は21日、同チームのゼネラルマネジャーで20日に53歳で亡くなった元日本代表監督の平尾誠二氏の葬儀・告別式について、近親者のみの家族葬を行うことが決まったと明らかにした。日時、場所は発表せず、香典は辞退する。死因についても遺族の希望で非公表とした。 後日、ファンや関係者を対象としたお別れの会を開くかどうかは、遺族の意思を確認してから決めるという。

まず平尾誠二氏クラスの方が、この時点でお別れの会を開くかどうか未定というのが意外な印象を受けます。通常この段階の情報では「後日お別れの会を行う予定」と入れて関係者を「安心」させることが多いです。今の状態では関係者が故人とお別れする機会を持てない可能性を残してしまっています。
銀行系の人脈があったとはいえ宿澤広朗氏の葬儀は4,000人規模だったらしいので、現在、関係者が個々に事実確認を取ろうとして結構混乱を招いているのではないでしょうか?

家族の意志を確認してから、とありますが詳細はともかく、お別れ会をするしないの判断はすぐに確認がとれるはず。なにかもめていることがあるのか、という邪推を生みます。

次に家族葬(≒参列辞退)と言っておきながら香典辞退というのもヘンです。
葬式には来ないで、であればわざわざ香典はいりません、と言う必要は無いからです。
現金書留でも送るなってことかな?と葬儀屋さんなら思いますが、一般の人はどう解釈すればいいのか悩むのではないでしょうか。

以上のことからどうも平尾誠二の訃報はセオリーを逸脱しているように思います。
実際の葬儀の現場では、初動の時点で
密葬→本葬パターンか合同葬パターンかを決める
・基本的な段取りが決まるまで遺族が新聞社の取材にそのまま応じないようにしたり
・総務にリリースを止めておくようにお願いしたり
・訃報の文言をチェックしたり
と葬儀担当者が動きます。

 




8件のコメント

またもや失礼します。
今回の記事も、そうそう!って一人でスマホに向って返事していました。
うちの会社でも、打ち合わせ後に
「家族葬、香典辞退」って記入する担当者が多くいるからです。また、お客様も「香典辞退=家族葬」という認識をいつの間にか持たれているようで
家族葬家族葬といいながら100名以上参列者があることなんて結構ザラにあるという現状なんです。
家族葬と冠をつけると安くなると思い込まれていたり、家族葬にしたらなんぼでできますか?という問い合わせも非常に多く困っています。
香典辞退の葬儀の別名称、なにかいい呼称はありませんか?辞退葬とか、なにか…💧

自治会の訃報がこればっかで困ります。家族葬でとりおこないます。通夜●●時~葬儀●●時 「ねぇねぇこれどっち~?」って電話かかります。来ても来なくてもいいけど家族葬しますってノリも多く・・・。たまに会場がフローします。あ、そのあたりのご案内はしっかりしてますよ?

香川の葬儀屋《私は司会者》 様
そもそも家族葬で訃報回すのがダチョウ倶楽部的というか・・
「来るなよ、いいな、絶対に来るなよ」

かかし 様
ねぇ、訃報もらった方はどうすれば・・・

家族葬ですると仰られながら看板は立ててくれと言われたり、新聞のお悔やみ欄には掲載してくれってご遺族いらっしゃいますよね
後、お通夜はご自由にいらっしゃって下さい、でも翌日の葬儀は家族だけでやりますのでご遠慮願いますなんてお葬儀も。ご遺族の数だけ色々あるとは思いますが、何かしら様変わりしてきたんですかね?

考える葬儀屋さん様
みなさん、一様に家族葬には悩まされていらっしゃるようで💧
田舎では謙遜と遠慮とがごちゃごちゃな上、それを美徳とされている風習みたいなものがあり、すごく変です。ホント、ダチョウ倶楽部はギャグですがこっちはマジでそんな感じなんです。来るなら来てもいいけど、来なくてもいいし、来るか来ないかはアンタらの勝手やけど、来なかったらなんで来ないかって言われたりするかもしれんし、来たらなんで来たんかって言われるかもしれんけど来ても来なくてもどっちでもいいよ、って…どっちやねん!というお悩みの方からのお電話もたくさんいただいております。
でも、サクッとこちらが出来ないツラさもあります( ̄^ ̄)ゞ

クックル 様
多様化は良いことだと思うのですが
混乱させないようにしないといけないですね。

香川の葬儀屋《私は司会者》様
>田舎では謙遜と遠慮とがごちゃごちゃな上、それを美徳とされている風習
ありそうですねー。

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