リピーターの多い葬儀社は危険?

先日自宅のポストに、ある葬儀屋さんの折り込みチラシが投函されていました。

なかなか立派できれいな作りだったので、
面白い試みだと感じました。
円グラフ
ただ気になる点が一つ。

自社の強みとして
「当社施行の80%がリピーター」
という記述がありました。

リピーターの定義があいまいですが
前後の文脈から考えて、
口コミによる集客という意味ではなく
前回依頼を受けた御遺族のどなたかが亡くなって再度依頼をされる方
ということのようです。

おそらく良い葬儀を行っているから
再度葬儀の依頼を頂いているのだ
ということをアピールしていらっしゃるのでしょう。
たしかにそういう側面はあると思います。

ホテルやレストランなど
買い手が自分自身で購入機会を決めることができる商品なら
リピーターが多ければ多いほど良いでしょう。

しかし葬儀社の場合は、長い期間でみると
あまり好ましくないと思うのです。

詳細なデータを取ったわけではないのですが
いくつかある集客媒体のなかで、
リピーターから依頼されたケースが全体の50%を超えている葬儀社は、
(特に都市部においては)
中長期的には規模の縮小を余儀なくされるのでしょう。

たしかにリピート件数が減少していくのは論外です。
しかしリピーターからの依頼の占める比率ががあまり高いということは
新規顧客の獲得が行えていない
ということでもあります。
まずい、って気づいたときには
もうジリ貧で手遅れになっている可能性が高いのではないでしょうか。

じゃあどうすれば?っていう話なんですが
どこの葬儀屋さんも
新規顧客の獲得で頭を悩ましてるわけで、
難しいところですよね・・・
ってお茶を濁(にご)して今日の記事は終わりです。(^^;)




5件のコメント

物理教師さんの仰る通り。
これは、2002年の矢野経済の調査による、「2度と同じ葬儀社に依頼したくない人が48%」に対峙したためと思います。
しかし、これは調査対象が東京であり、選択肢が非常に多い状態での結果です。(結果の導き方も少々?)
地方では、異常に高いリピート率を獲る葬儀社も多く見られ(比較にはならないが、中国ではリピート率100%)、地方高都会低の傾向は明らかです。

リピート率が高いのは評価材料になりますが、新規や飛込み的な顧客(この言い方が良いかは?)の成約率も重要です。
一見さんお断りの店は良い店も多いのですが、言いかえれば「100%がリピートか紹介の客だけ」であり、偏在的ニーズは社会的必要性としては疑問を感じます。

お疲れ様です

カテ違いですがドラマ後半少しだけ間に合い観ました。少し気になった部分がありまして・・・

葬儀社で御遺体安置する棺と葬儀を行う棺と違ってましたが・・・葬儀社で御遺体安置する棺は照明?ブルーライトみたいのが見えました、あれはなぜなんですか?保存専用の機械なんですか?

prof様、
現場の人間はリピーターのお客様から連絡いただければ
うれしいものです。ましてやそれが担当者ご指名であればなおさら。
だから危険だとも言えます。
ここはマーケティングを考える経営サイドが舵を取るべき部分かと。

物理教師さん

安置用カプセルですか?
ブルーライトみたいのが中で点いてました。

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