お葬式のときに身につける時計はこれ!




男女問わず葬儀の時にはどんな腕時計をして参列すべきか、について
NHKで「お葬式のマナー」ついて解説したこともある葬儀屋さんがアドバイスいたします。

お葬式のマナー全般を詳しく知りたい方は
↓こちらの記事をどうぞ。
葬式のマナー完全版 | 考える葬儀屋さんのブログ

結論

○複数の腕時計を持っている方
下記の条件に当てはまる(もしくはもっとも近い条件の)時計を身につけて参列してください。

○下記の条件に当てはまる腕時計を持っていない方
お葬式のためにわざわざ時計を買うというのも大変ですし、
急に訃報(誰かが亡くなったという知らせ)を受け取って、時間の無い中、この記事を読んでいらっしゃる方もを多いでしょう。

お葬式の場ににふさわしくない時計を身に付けるくらいなら
腕時計は身に付けずに参列した方が無難です。

腕時計は黒ネクタイのようにお葬式の時は必須、というものではありません。

葬儀の時につけるべき腕時計の条件

では葬儀の時につけるべき腕時計の条件です。

手首につけた腕時計が遺族の視界に入るのは、主に
・受付で記帳するとき
・焼香(無宗教の時は献花)のとき
です。

それほど目立たない存在ではありますが、葬儀のマナーとして最低限のことは押さえておいた方が無難です。

デザイン

葬儀の装いが全体にモノトーンなのは、故人と遺族に対して礼節を重んじた結果、落ち着いた雰囲気にするためです。

同様に、腕につける時計も落ち着いて
華美ではないデザイン
ものがふさわしいです。
葬儀の際、貴金属類は極力つけないようにすると同じ理屈です。

装飾で文字盤や文字や針が派手な色の時計は避けた方が無難です。
同様にミリタリー系の文字盤も避けた方が無難でしょう。
基本的に文字盤は白か黒を基調をしたものにしてください。

たとえばロレックスで言えば、エクスプローラーⅠはOKですが
GMTマスターやサブマリーナなどのスポーティーなものは不向きです。

文字盤は白か黒か

細かい話をすると、もし白と黒の文字盤の時計を両方お持ちでしたら、男性は白の文字盤を選んでください。

シャツと上着のバランスをちゃんと調整しているなら、シャツの袖がジャケットの袖から1.5㎝くらい出ているはずです。
(それなりのお店でブラックスーツを買う場合、袖のボタン付けと併せてそのバランスで採寸されるはずです。)
お葬式で着るシャツは当然白ですから、袖から見える白いシャツの袖との連続性を考えると白い文字盤の方がなじみます。

アンサンブルなど袖口も黒い喪服を着用する女性の場合は、黒の文字盤が一番似合います。
(参考記事:女性のお葬式の服装(喪服)について葬儀屋さんが解説します | 考える葬儀屋さんのブログ

素材

次に
みすぼらしくない素材
のものにしましょう。

まず本体です。

スチール製のものがよいでしょう。
ただし数千円でもスチール製のものがありますが、その価格帯ではスチールでもちょっと安っぽくなるかと思います。

ラバー製やプラスチック製のものは、どれだけ高額でもダメです。
G-shockとかTIMEXとかSWATCHあたりのカジュアル寄りのブランドのなかから、お葬式にあう時計を見つけるのは難しいでしょう。

お葬式のマナーうんぬんの前に、葬儀に参列するのがそれなりの年齢の方が中心であることを考えると、それなりの品質に見えるものが好ましいです。
「見える」というところが大事で、実際の金額は数万円くらいのもので充分でしょう。

それから言わずもがなですが
豪華すぎるのもダメです

スチールと同じシルバー系の発色でも、プラチナのような高級素材はやり過ぎです。
またゴールドやピンクゴールドは前述した「華美ではない」というルールに抵触するので×です。

ベルト

次に腕時計のベルトです。

何十万もする高級腕時計でもラバーバンドのものや、リボン系やキャンパス地のものもありますが、やめておいた方が無難です。
スチール製(メタルバンド)か黒の革が良いでしょう。

茶系のベルトはどうでしょうか。
マナー的にはダメではありませんがただファッション的に言うと、微妙でしょう。
靴やパンツのベルトや服が黒なので、腕時計のベルトが茶系だとそこだけ悪目立ちしてしまいます。
できるものなら避けるに越したことはないでしょう。

それから、テレビでマナー講師が「お葬式の時は、殺生を連想させる革製品を身につけてはダメ」と言っているのを見かけましたが、間違いです。
通夜や葬儀の料理で普通に肉や魚が出されているのに、殺生がどうこうこだわるのは意味がありません。
むしろみすぼらしく見える、ラバーやキャンバス地のベルトを身につける方が失礼です。

機械式がクォーツか

もちろんこれは、どちらでもいいです。

機構的に本体が大き過ぎる時計(男性の手首なら42㎜以上)はおすすめしません。

具体例

では具体的にお葬式にふさわしい時計をあげてみましょう。
たとえば男性の場合グランドセイコーみたいに面白みがなくて、後でどんな時計をしていたか周りが思い出せないデザインがお葬式にはちょうどいいのです。
(セイコーさんとグランドセイコー持っている方、ごめんなさい)

別にグランドセイコーがベストと言っているわけではありません。
あのような、シンプルで日付以外は三本針しかないデザイン、というのがベストということです。

最近「アップルウォッチはお葬式にはOKですか?」と聞かれる機会が増えました。

難しいところですが、現段階(2021年)では、まだやめておいた方がよいでしょう。

本体がアルミニウムだったりバンド素材がラバーだったりすると安っぽいですし
何よりカラフルなタイプが多いのが×です。

強いて挙げれば、
40mmでシルバーステンレススチールケースとシルバーミラネーゼループで、
文字盤をおとなしめのデザインにするくらいでしょうか。
ただGPSタイプの竜頭(りゅうず)の赤の装飾が気になるところ。

今後スマートウォッチが、スマートフォンくらいの市民権を得て、周りの見る目が慣れてくる時期が来れば
お葬式でも受け入れられるかもしれません。

スマホを時計の代用にしてはいけない

さて冒頭で、「お葬式の場ににふさわしくない時計を身に付けるくらいなら
腕時計は身に付けずに参列した方が無難」と申し上げました。
たまにライターが全く取材せずに書いた葬儀マナーの記事には、腕時計を身に付けない場合は「スマートフォンで代用する」ということが書かれていますが、真に受けてはいけません。

葬儀式場に入ってから、スマートフォンを取り出してチラチラ見るのはマナー違反です。
故人とのお別れに集中していないという印象を周囲に与えます。
葬儀中にメールチェック、と思われても仕方ありません。
時間を見ているだけ、というのは周囲には伝わりません。

スマートフォンを時計の替わりに使おうと思わない方が賢明です。

それからこの記事を書いていて気づいたのですがほとんどの葬儀式場には、壁掛け時計はありません。
そのためお経の時間を気にしなければいけないお坊さんは常に腕時計をしています。

お葬式の間も時間が気になってしょうがないという人は、事前にちゃんとした時計を購入しておいた方が良いかもしれません。











9 件のコメント

  • randrgroupmailは、わたし、夢は作家の整体師です。

    無理やりふってしまってすみません(汗)…

    でも、流石のお答えですね。
    御礼申し上げます。

    これからも勝手なリクエストをするかもしれませんが、よろしくお願いします(笑)

  • 女性担当者も画像のようなメンズ物でした。
    メンズ物を好む女性は、性格も男っぽいでしょうか?
    髪形も男みたく短髪でした。

    さて話し変わりますが、報道で活動家団体を強制送還と述べていましたが変な表現ですね。
    あれはテロリストと述べて良いと感じます!!

  • 夢は作家の整体師様
    いつもお読みいただいてありがとうございます!

    > 無理やりふってしまってすみません(汗)…
    いえいえ、私が勝手に記事にしてみただけですので。
    それにテーマを出してもらった方が、逆に書きやすかったりもするので。

    > これからも勝手なリクエストをするかもしれませんが、よろしくお願いします(笑)
    こちらこそよろしくお願いします(^_^)

  • 猫丸様、
    > 女性担当者も画像のようなメンズ物でした。
    親御さんのお葬儀を担当された方ですね。
    良く覚えてらっしゃいますね。
    やはりお客様も時計を見ていらっしゃるもんなんですね。

  • 私は文字盤が白く、メンズですがゴツくない物を使用しています。

    出入り業者の若い女の子達には好評です。「葬儀屋さんっぽくないですね」ってのは誉め言葉ですよね?(笑)

    エンバーミング中は私物は一切身に付けません。結構指輪も外しますが、通夜・告、当直搬送時に意外と時間を聞かれることがあるので、靴と同じくらいには気を付けるようにはしています。

  • 時計に興味があった訳でもなく、女性が素っ気ないメンズ物を着用してると目立つだけなんです。
    女性の腕には違和感あります。どんなに太い手首でもね(笑)

  • 久々に読ませていただきました。相変わらず楽しかったです。
    時計とは面白いとこに目をつけられましたね。
    続きをお願いしたいです♪

  • 久々に読ませていただきました。相変わらず楽しかったです。
    時計とは面白いとこに目をつけられましたね。
    続きをお願いしたいです♪

  • つれづれ思う様
    ありがとうございます。

    > 続きをお願いしたいです♪
    はい、ネタができましたら・・・
    しかし時計を趣味にしようと思ったらお金がいくらあっても
    たりないですね(^^;)