(PR)

葬儀の音楽についてのノウハウ(葬儀屋さん用)




前回
葬儀の音楽について(ご遺族用)
という記事を書きました。

えっ、俺そんなことできないよ(>_<)
っていう葬儀屋さんへのフォロー記事です。

葬儀の音源探しのジレンマ

本題に入るその前に。
著作権に詳しい知人の話だと、
葬儀式場で流す音楽の場合も
JASRACに使用料を払わないといけないらしいです。
だから、以下の文章は全て私の妄想の産物として読んでください(^^;)

昔はお目当ての音源を探すために、
外資系のCDショップに電話をかけまくって在庫を確認してました。
在庫があることが分かると、取り置きしてもらって、
仕事が終わってからそそくさと買いに行きます。
CD
しかし i tune store が登場してからは、劇的に手軽になりましたね。
ネットからダウンロードするだけですから、数分で済みます。

それでもたまにネット上に音源がなくて、CDショップに足を運ぶことがあります。
でも、そうやって足を使って音源を手に入れた方が、
担当としての達成感があるというジレンマに気付きました(^^;)

まぁ、お葬儀の現場って極端な話、やるべき事は無限にあるわけで、
時間と労力をかけることが目的化して、達成感を感じてしまうのは
危険だなと思うわけですが。

えーと話がずれちゃったので、具体的な音源作りの説明は次に(^_^)
用意する機材

では具体的なお葬式の音源作りの説明です。

・ノートPCとiPodを用意する
・iTunes Cardを買う(コンビニでも売ってます)
・iTunesをダウンロードする。
・iTunesストアで欲しい曲を検索する

と、ここまでは普通のiTunesユーザーならやっていることですよね。

iTunesストア上には
探している曲が有名な曲なら(LET IT BEみたいな)オリジナルだけではなく
いろんなカバーやバージョンの音源があるはずです。
お葬式にはBPM(曲のテンポ)が低めで、音数少なめのバージョンが似合うので、
これはアリかなと思う曲は一通りダウンロードしておきます。
(iTunes ストアでは曲の一部を視聴できます。
もちろんダウンロードしたあと全部聞いてみると、
こりゃ無しだな、っていうのもありますが)
ちなみにオルゴールバージョン、ピアノソロバージョンなどは、OKの事が多いです。あとはジャズ、ボサノヴァ系もいいかな。

プレイリストの作成

音源をかき集めたなら、今度は進行に合わせてプレイリストを作りましょう。
(プレイリストの作り方)
プレイリストの名前には
「田中家献花」とか「田中家献奏」などの名前を、
音楽を流す状況に応じて付けていきます。
時間に余裕があるときは、遺族に1曲ずつ聞いてもらって、
プレイリストを作っていきます。

無宗教葬の場合は、司会と照明と音響を担当1人でやることが多いので、
できるだけ本番でシンプルなオペレーションができるような準備が必要です。

機材に音を落とす

お葬式で流す音楽の曲名・曲順がかっちり決まったらデータをipodに落とします。
本番でPCを使うという方法でも良いのですが、屋外での使用も想定して、
精密機械のPCは直前で曲順の変更があったときのみの使用に限定し、
基本はipodにしています。
(ipodを使う場合は、連続再生ON,クリック音OFFに設定しておきます)

接続する

それからipodと音響機器(アンプなど)を
ステレオミニプラグ→ビデオ端子変換コード
を使って接続します。

試聴する

で、あとは本番なのですが、
音源は(直前に音源を入手せざるを得ない場合を除き)必ず一通り、
本番と同じ状況で再生しておきます。
「ボレロ」なんかは事前に後半の部分で音量合わせとかないと
エライことになりますよね(^^;)
ご遺族の中には場面場面で曲名だけでなく音量の指定をする方もいらっしゃいますし。

またテープやレコードのアナログ音源の場合もアナログ→デジタル変換ツールを使用して、MP3形式にしておきます。
で、同じようにiTunesのプレイリストに落とし込みます。

もちろん音楽だけでなく、小川のせせらぎのような自然音や
朗読(森繁久彌の朗読する「葉っぱのフレディ」などを流すこともあり)
も同様に処理します。

進行状況に合わせたプレイリストで音源をコントロールするのがポイントです。
失敗は許されないので。

たまに5分くらいのお別れの言葉の代読を頼まれることがあります。
そのときも事前に録音して、再生したい誘惑にかられますが(^^;)
もちろんライブ感を重視して、本番で緊張しながら読んでます。

と、itune+ipod の使い方を中心に説明してきました。
同様のことは SONYのsonic sTAGSe+walkman でも行えます。
わたしは両方持ってますが、これから買う人にはipod の方が、
使いやすさの点でおすすめです。

それから「私、パソコン苦手だから、無理」と平然と言う人がいますが
「私、車の運転苦手だから、葬儀の現場に行かない」とは言わないでしょう。
ほんのちょっとの訓練でできるようになります。
まわりに得意な人が1人はいるはず。
教えを請うて
チャレンジしてみてください!

 

ノートPCを使うときの注意点

以前葬儀屋さんのための
という記事を書きましたが、その補足です。

葬儀の際、ノートPCを音源として使用する場合、
やりがちな失敗について。

音楽を流している際、うっかりしているとPCの設定によっては

・PCがスリープ状態になってしまう。
・PCの作動音が式場に響き渡る
という失敗をしてしまう場合があります。

 

そのため
下記の設定をおこなってください。
○スリープしないようにする設定(ウインドウズ7の場合)
1.[スタート]→[コントロールパネル]をクリック。
検索窓から「電源オプション」で検索
→[電源オプション] →[コンピューターがスリープ状態になる時間を変更] →「コンピュータをスリープ状態にする」右横のプルダウンメニューを全部「なし」に設定。
電源プラン1
○作動音のOFF
↓このページを参照
http://support.microsoft.com/kb/946808/ja

余談:この間、貸し式場の機材の問題と、
機材に詳しいスタッフがいなかったのと、音源へのリクエストの関係で
iPADの音源を Bluetoothのレシーバーで受けさせてアンプにつないで操作するというのをやりましたが
うまくいきました。
ちょっと怖いのでお勧めはしませんが・・・

 

by カエレバ











コメントを残す