政治家のお葬式から学ぶこと




「人間学」という学問があるかどうかは知りませんが、
人や世間を学ぶ目的で
早坂茂三さんの本はよく読みました。

オヤジの知恵 (単行本)
早坂 茂三 (著)

念のため説明すると早坂茂三さんは、田中角栄氏の秘書を長年務めた方。
2004年にお亡くなりになっています。

私が学生時代、学園祭に講演にいらっしゃったことがあり、
偶然学内の廊下ですれ違いました。
実際すれ違ってみると背は低い方だったのですが、
『おお、これが「貫禄」ってやつか』
と圧倒された記憶があります。

田中角栄氏の言動をまとめた本を何冊も出されているのですが、
今回紹介する本にはそのエッセンスが詰まっています。

では220ページから記されている葬式に関するエピソードを3つ紹介しますね。

・野党の議員のお葬式の出棺は雨の中だった。
自宅前の狭い通りを霊柩車が通りやすいように田中角栄は傘をたたみ、
びしょ濡れで見送った。

・野党の議員の奥さんが亡くなったとき、お葬式まで日にちが空いた。
そのため最初に届けた枕花がしおれた頃に二つ目の枕花を届けた。

・そして早坂氏の父親が亡くなったとき、田中角栄氏はこう言う
「いいか。世の中というのはね、
何をもって二代目を一人前と見るかといえば、それは葬式だ。
おやじの葬式をせがれがキチンと取り仕切れるか、それを見て、判断する」

賛否両論ある田中角栄氏ですが、
上記のエピソードは葬儀屋サイドから見ても学ぶところがあります。

「気配り」の人、田中角栄氏の処世術の一つは
「この世は嫉妬の大海」だから
「味方を増やすのではなく、敵を減らせ」
だったそうです。
政敵のお葬式でこのような振る舞いをするあたりが、憎いなって思います。
(ただ三つ目エピソードでの発言には時代の変化を感じますね)

ちなみに私がある政治家の方のお葬式に参加したときの話です。
参列者の中で小沢一郎氏だけが式場から退席する際、
遺影に向かって一礼をしていたのを、見たことがあります。
さすが、このあたりが田中角栄の流れをくむ人なんだなと思いましたね。

最後に自分がこの本の中で重要と思った部分をのせておきますね。

     ・相手の目を見て大きな声で話せ
     ・大事なのは数字と事実だ
     ・一に体力二に気力三四がなくて五に頭
     ・真理はいつも簡潔で具体的
     ・よく考え抜かれた言葉は明晰な表現をとる
     ・結論を初めに言え、理由は三つにしろ
     ・人間の生きがいは世間に必要とされている実感だ
     ・叱るのは30秒で良い
     ・本人のやる気を出して任せる
     ・辛抱して結果を待つ
     ・一番してはいけないのは自慢話
     ・最後に笑うのは丈夫で長持ちな人
     ・人間は環境の生き物











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