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ドライアイスで葬儀屋のレベルが分かる




ドライアイスの当て方で、その葬儀屋のレベルが分かるという話です。

「さきほど、病院の葬儀屋さんに故人を自宅まで運んでもらったんだけど、お葬式の施行はお宅に頼みたいから来てくれないか?」
というお電話をご遺族からいただくことがあります。

病院から自宅への御遺体の搬送
(お客様に対しては「搬送」という言葉は使いませんが、この文章では便宜上使いますね)と
ドライアイスの処置だけを、
病院と契約している葬儀社が行う場合があるのですね。

私が引き継ぐ形で自宅にお伺いしたら真っ先に、
その葬儀社のドライアイスの御遺体への当て方をチェックします。

というのは
とにかく冷やしときゃいいんだろ、的なずさんな処置の仕方が多いから。

ドライアイス

一番多いダメなケースは、
ドライアイスを脱脂綿でコーティングせず
そのまま故人の皮膚に当ててしまうケース。
病院からお帰りなった故人は浴衣を着ていることが多いのですが、
その体の上にただドライアイスを置いてしまう輩(やから)がいます。
その結果、浴衣の襟元からのぞく皮膚がじかに冷やされてしまい、
変色しているケースをよく見ます。
私は脱脂綿を何重かに折りたたんで、
皮膚が露出する部分が冷えすぎないようにします。

また同様に、腹部にドライアイスを当てる際、
合掌している手の部分にも直接ドライアイスを当ててしまって、
手を凍らせてしまっているケースもよく見ます。
これも同様に手を脱脂綿でガードしてから、ドライアイスを当てるようにします。

また口が開かないように、あご→顔の側面→頭頂部を
一本のマジックテープ式のバンドで止める処置を行う病院があります。
これは死後2時間後にあごの部分から硬直が始まると言われているので、
口が開いたまま硬直しないようにするためです。
この処置自体は問題ないのですが、
その状態でずっと頭部をドライアイスで冷やしていると、
そのマジックテープ式のバンドを外したとき、
皮膚にバンドの跡がついたままになってしまうことがあります。
皮膚に弾力が無くなっていることもあり、すぐにその跡は消えてくれません。
ある程度硬直が進行していると判断したら、
このバンドは外して、ロール状の脱脂綿をあごに当てて固定するようにしています。

あと基本的なことですが
・常にドライアイスは両手で持つ
・ドライアイスをお体にのせるときはそっと置く
ということも重要です。

「ドライアイスの処置の仕方が丁寧だったので、
御社に正式に依頼することを決めた」
と言われた経験が私にはあります。

遺族の方は、ドライアイスを当てている葬儀屋さんの所作を、じっとのぞき見してください。
もし、葬儀屋さんのドライアイスの処置の仕方が故人に対し配慮を欠いたものであったなら、
迷わずその時点で、その葬儀屋さんをキャンセルした方が良い
と思います。
その葬儀屋さんは万事において配慮を欠いているはずです。











6 件のコメント

  • ドライアイスを直接置く葬儀屋っているんですか(; ̄Д ̄)

    びっくりしました(>_<) うちは入社した頃にかなり細かく指導されましたので、充分いろいろ気をつけてドライを置きます。 喪家が知らない・分からないからいいだろう、じゃダメですよね、やっぱりヽ(・_・;)ノ

  • mamiさん、コメントありがとうございます。
    少数派だと思うんですけど、まだこのレベルの葬儀屋さんているのですよ。
    残念ながら。
    また、よろしければお立ち寄りください。
    ありがとうございました。

  • こんにちは、いつもブログ読んでます。
    ドライアイスの冷気が皮膚にあたるのは言語道断ですが、脱脂綿で包むと冷気が遮断されてしまうので、とくに初めて置く時は内臓を充分冷やすため半紙のままで置いて、上から冷気が漏れないよう脱脂綿をかぶせる、皮膚は脱脂綿で保護すると教わりました。2日目からは包んだものでも良いそうですが。

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