被災地でがんばっている葬儀屋さんへ

今回の地震で亡くなられた方や御遺族に対して申し上げる言葉は
正直見つかりません。

ただ私は葬儀屋さんなので、
申し上げることがあるとすれば
被災地で働く葬儀屋さんに対してひとこと。

救助・救命にあたっている方々に比べると、
被災地での葬儀屋さんの働きには日が当たらないと思います。
でも葬儀屋さんも想像を絶するような精神的・肉体的に厳しい状況で
がんばっていると思います。

日本看護協会会長を務められた南裕子さんが
上智大学グリーフケア研究所公開講座でおっしゃっていました。
「被災地のナースは、最初の3日間働いたら、それ以降は何もさせない。
そうしないと後々の肉体的精神的ダメージが大きすぎる。
それは決して利己的なことではない」

だから無理はしてほしくないです。
でも、それでも、がんばっちゃいますよね。
それが葬儀屋だから。

今の私はこのブログに書き込むことくらいしかできないのですが、
阪神淡路大震災を経験した、葬儀屋の知人の言葉をおくらせてください。

「あのときほど自分が葬儀屋であることを誇りに感じたことはない」




14件のコメント

物理教師さん

こんばんは、確かに被災地で亡くなられた方々にはかける言葉は見つからず~です。被災地で葬儀屋さんはどういった活動するんですか?医者や消防隊、自衛隊などと一緒に活動するんですか?
医者や消防隊がサッカーで例えるならフォワードで葬儀屋さんはゴールキーパー的なイメージがあります。
医者や消防隊が最前線でダメだった時最後の役割としてのイメージが葬儀屋さんにあります。

ニュースで
体育館に並ぶ
ものすごい数の棺を観ました。

葬儀屋さんのことは報道されないけど

ご苦労は
いかばかりのものかと・・・

コトバが見つかりません。。

仙台市内では3本298円のカセットコンロ用ボンベ1本が500で売られている。(都市ガスが停止中)
キャベツは1個500円、カップラーメンが1個800円。
しっかり「頑張って仕事」をしています。

被災地では集団略奪(家電販売店が多い)や窃盗が多発しており、住民間のトラブル散発。
ボランティアと称する略奪団や窃盗団が被災地に多く入り、活躍中。(警察は手が足りないために警備が出来ないので地元消防団が自警団を作り、ご遺体回収よりも優先して警備をしている)
被災地には金庫や自動販売機が転がっており、被災した商店も誰でも出入りはできる。
商品の中には水に遣っていない物もあり、レジもそのまま。

被災地の葬儀社も頑張っていました、「商売を」。
すべての葬儀社がそうでない事を望みますが、巨大ニーズであり「いい値商売」に近い状態なので、嫌悪感を抱く状態でした。(葬儀管理法は必須)

被災地仮想上だけでは能力的に火葬できないご遺体が出てきており、ガソリン不足から霊柩車に1度に2ご遺体を積まなければ燃料切れになる。
陸事(国交省)に許可を貰いに行くも、「前例がないため」に拒否。
発見されているご遺体も、収容場に運び込まれると検視・検死が追い付かず、火葬や葬儀となると対応できないために、「計画収容」を実施している。
ご遺体は腐敗か乾燥が進んでおり、お手上げが多い。

宮古では「ご遺体がまとめて埋められる」との風評が出ており、お金が残った家族や別の場所に住む親類等がお金を出せる場合は、山形県等に運んで火葬を行っている。
お金のないご遺体は、お寺や体育館に放置。
家族がいるので身元不明の行路病床人として勝手には火葬もできない。(遺体管理法は必須)
被災地火葬場は最初の2日間は燃料がなかったが、3日目からは毎日400~500リットルの補給が確保され、健全に稼働中。
酒田の火葬場は3か所にあり1日50体以上の能力があるが、ガソリン不足、2体積み禁止、誰が料金を払うのか等の問題から、実施はわずかでしかない。

すでに多くの災害ビジネス、復興ビジネスが始まっており、これらも健全と思えない部分が多くみられ、「業」を感じる。
被災者の多くにはボランティアを信じていない(ボランティアが増えてから犯罪が多発)者も多く、信頼関係を作るのは大変である。

昨日はグランディ21に行き県警検視官と会ったが、「対応は問題がないが数が多すぎて追い付かない」
との話であり、名取と若林地区以外は葬儀としては問題がない様でした。(価格的にはわからないが)
駐車場には東京では見たことがないような、ロングのリムジンみたいな霊柩車が沢山並んでいました。

被災や喪失だけではなく、人間不信に至った被災者のメンタル・ケアは簡単ではないが、原因の排除や管理を行わなければ、人間不信や人間関係の修復はできません。
結果として、私も30キロほどの食料を廃棄(イチゴ等の果物は痛みだし、パンは賞味期限を過ぎてしまった)しました。(被災者間のトラブルから)

昨日は大手広告代理店「H社」の人と仙台で酒を飲みましたが、今回の地震でFXで「大儲け」したとの話でした。
イオンは震災直後から最大の支援をしていますが、1,500食の弁当を無料支給しようとしたところ、約4,000人以上が集まり、暴動が起きそうだったためにやむなく中止にしたことが何度かあったと言っていました。

本日からは盲導犬協会と各地の動物管理センター支援に切り替わりました。
動物はうそをつかず、騙したり、裏切りません。
業に縛られ、利権に走る「人」は懲り懲りです。

prof様、現地からリアルかつ貴重な体験情報を
ありがとうございました。
想像通りだった部分、意外な部分含めて考えさせられる内容でした。
まだ結論を導く段階でもなく、また自分にその資格があるというわけではありませんが、最後には性善説を信じたいです。

profさんへ

はじめまして、たけです、凄いお話ありがとうございました、勉強になりましたし、文章読んでもいかに壮絶な現場を体験されたんですね。本に出来そうな、きっとこういう話は世の中にどんどん出すべき内容かと思います。

不謹慎な表現になるかもしれませんが、警察や特殊部隊同様に良心的葬儀屋さんも『選ばれた人間』なんだって感じました。

自分も一般人の『業』に嫌気を感じる人間ですが・・僕は葬儀屋さんになれたら、やれるなら今回の様な場合に是非参加したいです。きっと学ぶ事沢山あると思っていますm(__)m

たけ 様

私はこの様な事を本に書く気は全くありません。
ただし、1の美談の陰には9の醜話があることを理解して貰いたいと思います。
しかし、マスコミは本当の被災地や被害地には入らず、話題性の多い被災地(死亡者が多い、派手に破壊された等)だけを対象とし、多くの事実は調べない、記事にしていません。
1昨日は松島地区でしたが、警察や消防は皆無であり第6特科部隊(郡山)が作業をしているだけ。
これは救助から回収になったことを示しています。
しかし、発見しても回収はできません。
当然ながらマスコミは1人も来ていませんが、景勝地松島は壊滅しており、奥松島地区では中学校も流されており、松並木も壊滅しています。

仙台市内ではガスボンベが1,000円(10倍以上)で売る店も出てきており、野菜セット(キャベツ1個、キュウリ1本、ニンジン1本)も1,000円です。
海苔巻きといなりずしの弁当が700円となり、狂気の街の様相があります。
街からは警察官が消え(被災地にすべて行った)ために、仙台市内だけでも数百件の犯罪が急増しました。
しかし、仙台市内でも通常は680円のラーメンを500円で提供している店もあり、「骨のある商店」もあります。
そして、市民達は1,000円でボンベを売る店と、500円でラーメンを提供する店を絶対に忘れません。
ただし、今回は醜話が多すぎて(阪神淡路は略奪は1件だけ)、いい話は見当たりません。

激しい日債をした被災地では、金庫やレジが転がっており(店内に残されているので誰でも盗れる)、コンビニにはATMが転がっています。
自販機も市中に転がっており、「バール1本で100万円の利益」も夢ではありません。
すでに略奪や窃盗、強姦等の凶悪事件が数千件発生していますが、なすすべはなく日本人の良心を信じる以外はありません。
その一方、災害特需で仙台のデリヘルは大忙しです。(昨日も私の宿泊ホテルでもめていた)

被災者は人間にも動物にも起こりましたが、犬猫は物であり、犬猫用の餌等は法的分類で支援物詩には
なりませんので、届けることは事実上できません。
そのために、持ち込みだけが許されており、これか山形市内(在庫がある)まで餌(100キロ)を買いに行き、気仙沼のケーウェーブまで届けます。
明日は、陸前高田まで届けなければなりません。
多くの犬猫は食事を摂らない、嘔吐を繰り返す、下痢が続く等のストレス症状hが出ていますが、ボランティアの獣医師も少なく、薬剤も水沢の運送会社倉庫止めのために私が取りに行きます。
許可された車、人手、燃料が足りないのは事実ですが、物資とボランティアは偏りが多すぎます。

良心的葬儀屋は選ばれた人ではありません。
葬儀従事者は良心的でなければなりません。

profさま

1の美談の影には9醜話、為になりましたm(__)m。

選ばれた人じゃなく良心的でないと葬儀従事者は勤まらないのですね~ありがとうございます勉強になりました。

おはようございます

カテ違いですが最近、震災で御亡くなりになった方の火葬が間に合わず、土葬したり、東京で火葬するニュースをみました。

普通の状態に保つなら御遺体は何日間持つのでしょうか?
ドライアイスを毎日交換したら1週間位は持つって冨安さんの本に書いてましたが・・・

自分が葬儀社の人間ならやはり、まともに御遺族と対面出来る姿でお届けしたいですが~震災と言う緊急事態~最前線で闘う『葬儀社』の方々に頭が下がります。(昨日の報道ステーションでも別件で葬儀者の話がクローズアップされてました。)

はじめまして、先週一週間、岩手に応援にいっておりました。
当初、現地の葬儀社さんに移動されたご遺体の復元処置をさせて頂いておりましたが、人手が足りないので、避難所への物資の搬送も、手伝っておりました。
あの混乱の中で、葬送のビジネス、まさかとは思いましたが、多少耳に入ってきてました。。。
私達は、一切ボランティアとして動いていたので、同業者として残念です(*^^*)

miya様、コメントありがとうございます。
それからお疲れ様でした。
> 同業者として残念です
そうでしたか・・・
こういう時期ですから一部の心ない人が目立ってしまって
業界全部がダメだと思われるとしたら本当に悲しいですね。

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