励まさず見守るだけ、という選択肢もある

震災後、
関東圏の施行エリアが停電の時は
バッテリー電源の暗い照明の中で葬儀を行うこともあります。
先日施行した御喪家の方が、
「まぁ確かに不便なお葬式だけど、東北の人のこと考えたらねぇ」
とおっしゃっていました。

ところで最近、特にテレビを中心としたマスメディアで
被災地の方に向けて
「がんばれ!」
っていう励ましの声を聞きます。

まだ放置されたままのご遺体もたくさんあるのに・・・
と思ってしまうのは私が葬儀屋さんだから、
でしょうか。

(参考ページ:お葬式で使ってはいけない言葉

テレビだととりあえずなんか画像を流さなきゃいけないから
(テレビ局の人って本当は原子力発電所に爆発してもらいたがっているのでは、
って感じることがあります)
出演者は何かしゃべらなきゃっていう空気の中で
結局、がんばれの連呼になってしまうのだと思います。

今の自分が被災地の御遺族に対してできることとして、
日本赤十字社にささやかながら義援金を送り
あとは
励まさず見守るだけ
を選択することにしました。




5件のコメント

物理教師さんの仰る
《励まさず見守るだけ》というのは
とても解る気がします。

私もささやかな義援金と節電・・

そして《受け入れる》でしょうか。

受け入れ祈り
自分を生ききる。

そしてどんな最後も自然なのかもしれません。

被災者同士の「頑張ろう」は良いのですが、立場が全く異なる者からの「頑張って下さい」は心理的荷重にしかなりません。
どの医学書を見ても「励ましてはならない」と書かれており、安易な声掛けは症状悪化や自殺の増加につながります。

「見守ること」、「自分たちでできる消費抑制」、「日赤系への義捐金」が最もありがたいことでしょう。
これから、地元のボランティア組織と会議をしますが、その議題は「悪質ボランティア対策」です。
過去に何度か問題を起こしている有名なNPO団体が被災地に来ており(詐欺まがいのことを繰り返している)、その対策を話し合います。
今の段階では、「見守ること」が最善です。

つれづれ思う様、prof様
コメントありがとうございました。

ここ数日間の「空気」にちょっと違和感を感じていたので
共感いただいてほっとしました。

今の世の中は何事も効率的に早く解決しようとしますが
長い時間をかけることでしか解決出来ない問題もあると思います。

ネタ違いですが注意喚起事項です。(計画停電)

一昨日家に戻ると、部屋の蛍光灯が点いた状態でした。
消したはずですが不思議でしたが、昨日も家に帰ると蛍光灯が点いていました。
仕方なく東電に聞くも不明、照明器具メーカー2社目で原因が判明しました。

阪神淡路大震災以降、被災地の電源回復をした時に被災者の足もとが危険のために、停電状態から回復すると蛍光灯は「強制点灯」する回路が組まれているそうです。
そもそも、被災による停電は考えていましたが、今回の様な計画停電は想定外だそうです。
そのために、リモコンでOFFにしても勝手に点灯するシステムのために、壁スイッチでON、OFFをしなければだめとの説明でした。(自動点灯機能稼働)
こういうことはTVや新聞で広報して貰いたいです。(広報しているのかも知れないが)

ちなみに、この面倒なシステムは高額な照明器具には付いていないそうです。
金持ちは(免震マンションや丈夫な家に住んでいる)被災が少ないために、不要な機能だそうです。

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