以前
葬儀式場フィッシング詐欺にだまされるな!
という記事を書きました。
要は葬儀式場のサイトになりすまして、消費者を、
その式場とは全く関係のない葬儀社や葬儀社紹介組織へ誘導する手口があるので
注意してくださいね
という内容です。
最近さらに手口が巧妙になったようです。
「都内の主な葬儀式場名のどれか 電話番号」の単語でYahoo!もしくはグーグルで検索してみてください。
マピオンのページが検索結果上位に表示されたと思います。
ではそのページを開いてみてください。
こんな感じで(参照画像)
その式場の住所、地図、電話番号が表示されるはずです。
ではその式場の電話番号に電話してみてください。
はい、ひっかかりました。
あなたの電話は、その式場とは関係のない、
とある葬儀社につながっています。
これはマピオンと、とある葬儀社が手を組んで、
都内主要式場の連絡先として、とある葬儀社の連絡先を載せているためです。
(ちなみに電話番号が長いのは、
各式場ごとに異なる番号を割り振って、統計データを集計するためと思われます。)
私はマピオンのことをiタウンページ的な機能を持つ
公共性の高いポータルサイトという認識を持っていました。
そう思われている方は多いと思います。
現に他の業種、例えばセブンイレブンのお店ならそのお店の電話番号が載っています。
近所のローソンに電話がかかったりしません。
当たり前ですけど。
そのようなサイト内に葬儀式場だけ
(もしかすると他の業種でも同様のことをしているところがあるのかもしれませんが)
こういう仕組みにしてしまうのは、いかがなもんでしょうか?
その式場のサイトになりすますのは、クロ。
葬儀社が自社のサイト内に式場紹介ページを作り、連絡先を自社にするのはシロ。
式場の連絡先ページに葬儀社のリンクを表示するのはシロ(参照:iタウンページ)
今回のケースはクロに近いグレーだと思います。
是非の判断基準は
広告情報と分かって消費者が利用する分にはシロですが
消費者を意図的にミスリードする仕組みはクロ
だと私は考えています。
画面内に小さい文字で
『ご葬儀に関するどのようなご相談でもお気軽に「○○」にお申し付け下さい。』
と、ちょっと匂(にお)わせるような文章を免罪符的に入れていますが
ほとんどの人はこの文章から上記の仕組みを見抜くことはできないでしょう。
私の葬儀屋さんの同僚も式場に連絡するつもりで間違えて、
電話しちゃったという・・・恥ずかしい(>_<)
もしかすると、各式場がコールセンター機能をその葬儀社に委託しているのでは
とも考えてみました。
しかし全ての式場の了承を取り付けたとは考えられないですし、
なりすましサイトに対して注意を喚起している斎場も、
誘導の対象としていますから
委託の可能性はないでしょう。
企業コンプライアンスの観点からみて
マピオン、連絡先となっている葬儀社双方にとって
問題はないのでしょうか。
勉強になりました。ありがとうございます。
私もマピオンは公共性が高いと思っていました。
(公共性と安心が結びつくかどうかも本当は疑わしいものかもしれませんが…)
うちは自社の会館を持っていませんが、よく使わせて頂く式場併設の火葬場やお寺様の会館もそのような表記をされている可能性があるかもしれない…ということでしょうか。
事前相談のお客様がご自身で下見に行かれることもあるのできちんとした情報提供を今一度徹底しなければ、と思いました。
葬儀市場が独り歩きして、十分な成熟や法整備がない状態ですのでコンプライアンスは後回しでしょう。
特に他業種新規参入組から見れば、「葬儀価格自体がグレー」のために、二重価格的設定が行いやすい状態です。(個人的には二重価格と考える)
下記の物流系新規参入社のHPでも、「1万円支払えば50%引き」であり、原価率はどうなっているのかと考えてしまいます。
http://daikokuya.funeralhp.com/cost.html
一般消費者から見れば、葬儀はいい加減な請求額、いい加減な見積もり(むしろボッタクリ)と捉えられがちな業界だけに新規参入組が「これらのウィーク・ポイント」を突いてくるのは当然です。
葬儀形態の変化から、都市部では「箱物を持たない業者」が有利な部分もあり、その意味でも物理教師さんがご指摘の様なことは箱物を持たない業者や新規参入組等では増加するのかも知れません。
吉川様、
コメントありがとうございます。
サイト拝見いたしました。
個々のスタッフの顔が見えるのは、
良いですね!
prof様、
> 下記の物流系新規参入社のHPでも、「1万円支払えば50%引き」であり、原価率はどうなっているのかと考えてしまいます。
こんな業者さんいたんですね。
親会社がディスカウントショップだけに
値引き表示をせずにはいられないとか(^^;)
でもティアさんも同じことやってますよね。
名証2部くらいなら許されるってことなんでしょうか。
昨年来、物流(スーパー・マーケット系)の参入が増えて来ていますが、価格表示についてはディスカウント表示系が多いようです。
二重価格に付いては、下記のHPが分かりやすい思います。
http://www.pref.saitama.jp/site/mametisiki/mametisiki-keihinhyouzihou2.html
prof様、
このあたりのカラクリには消費者もそろそろ気づき始めている・・・
わけでもないか(^^;)