今日は特にオチのない話です。
少し前なんですが
拾骨を終えた火葬場からの帰りのバスの中でのことです。
私の前の席に座っていた親戚の初老の男性が
急に私の方を振り返って話しかけてきました。
「あなたの夢はなに?」
突然の質問に面食らった私は
「エッ」
と間抜けな声を出してしまいました。
「夢だよ、夢。誰にでもあるだろう」
急にそう言われてしまい
しどろもどろに。
流れ星に関して下記のことが良く言われますよね。
『「流れ星 に願いをかけると、その願いがかなう」と言われている。
でも流れ星を見て反射的に言える願いっていうのは、
普段から常に強く思っている願いであるはずだから、
かなえることができるのだ」』
それを考えると、あそこは即答すべきでしたね。
ちなみに
流れ星は数秒間ですが
入社2年目に30秒のエレベータートークをするつもりで、
手帳に書いたのは以下の文
「自分が生きていく上で最も大切にしているのは「他人に必要とされる」ことである。
遺族とは、人生最悪の時を共有し、ともに乗り越える同志でありたいと思う。
この人にお願いして良かったと言ってもらえるように
安心を与え、信頼を得たいと思う。
在職中一人でも多くの遺族と出会えるように努力する。」
それにしてもなぜあの方が
突然そんなことを私に聞いてきたのか今もって不明です。
故人の人生を考えてふと思ったことがあったのかもしれません。
(追記)
ちなみに文中に出てきたこの親戚の方は前日の通夜でかなり酔っぱらっていらっしゃって
私のことをずっと「イギリス人の俳優に似てる」と言い続けてたんですが・・・
誰だ?
私はイギリス人の俳優って言われたら、Mr.ビーン役のローワン・アトキンソンしか、思い浮かばないが・・・
だとしたら全力で否定したい。
「…人生最悪の時を共有し、ともに乗り越える同志でありたいと思う。この人にお願いして良かったと言ってもらえるように…」
我が家の葬儀の担当の方々は、まさにこの通りでした。
家族の死に直面してうろたえる私たちを、よくサポートしてくださいました。
ホントに「この人にお願いして良かった」と思っています。
うちを担当してくださった皆さんも、物理教師さんのような心構えでいらしたのが、私たち遺族に伝わったんでしょうね。
「普段から常に強く思っている願いは、かなえることができる」ってことなんですね。
話は変わりますが、
Mr.ビーン役のローワン・アトキンソンに似ているのですか?少し意外でした。
「全力で否定」していらっしゃいますが、ならば、ご自分では誰に似ていると思われますか?
夢とは実現するもので、実現しないものは妄想。
しかし、何かを得るとゆう事は何かを失う事であり、夢を実現するためには失うものも多いと思います。
私も夢を実現するために、安定や収入、地位を捨てましたが、今も障壁は多いのですが夢に向かって進んでいます。
ご質問をされた初老の方は、物理教師様をプロと思い、「夢」を質問したのではないでしょうか。
色々な葬儀社のHPにも「葬儀のプロ」との表記がありますが、そもそも葬儀のプロとは何?、プロの意味は何かと疑問を持っています。
ご遺体も多様化しており、いじめや事故、事件、病気で命を失った子供や自殺する者、孤独死など老若男女問わずになってきています。
不意の死の場合、遺族にすれば葬式あげても悲しみや怒りが込み上げて来るだけでしょうね。
事件絡みの死の場合、どのように対処してるのでしょうか?
葬儀社も相談所や弁護士など紹介する多様性が求められるのでは…?
この商売は夢とかけ離れた世界ですね…
Narcissuss様、
> Mr.ビーン役のローワン・アトキンソンに似ているのですか
いえいえ、私が知っている「イギリス人の俳優」が彼しかいない、っていうことです。
さすがにMr.ビーンに似てたら、まずいです(^^;)
ただ国籍不明なルックスとは言われます。
海外で日本人に英語で話しかけれた経験有りです。
prof様、
先日はすいませんでした。
声をかけていただいてありがとうございます。
>そもそも葬儀のプロとは何?
プロを定義づけると「締め切りのある仕事を依頼されて収入を得ている人」
なのかもしれませんが、葬儀のプロとなると
お客様が「この人プロ」って思ったかどうか
ではないかと考えています。
猫丸様、
そういう状況だからこそ、
そこで働く我々には夢が必要なのだと思います。
どれだけ厚く弔っても、遺族は「もっとああすればよかった、こうしてあげればよかった」と悔やむものなんだと思います。
限られた時間の中、遺族が故人にしてやりたいことを替わりにしてくれるのが、葬儀屋さんなのではないでしょうか。
私の母が亡くなった時、生前顔を剃ったり爪を切ったりを、してあげられなかったのが悔やまれ、気に病んでいたのですが、葬儀屋さんは、それらをきちんとしてくれるんですよね。
あの時、私の胸の中の後悔が、ひとつずつ消えて、気持ちが楽になっていったことを思い出します。
これじゃあ割に合わないって思う日々でしょうが、おかげで救われてる私のような者もいるわけで、夢なんて持てないかもしれませんが、そのお仕事を続けていってほしいと思います。
Narcissuss様、
Narcissussのように感じていただけた御遺族を
1人でも多く増やしていくのが、私の夢なんです。
日本での「プロ」の意味は職業人との考え方が強く、専門家との意味合いは少ないような気がします。
そのために、多くの葬儀社のHPに「葬儀のプロが、、」と書かれていると、「葬儀社にアマチュア(素人)」がいるのと思ってしまいます。
ただし、今年の春に大学を出た新卒の葬儀社社員と葬儀現場に従事して25年の社員も同じ「プロ」と称するのには少々の違和感があります。
参考として下記のHPのTVCMが10編あり、前半の4編は営業色が強いのですが、後半の6編は味のある好きな作品です。
http://www.sougi.info/topix/topix_200903152312000417108.php
前半2編では「葬祭ディレクターを持つプロが施行」等の表現を使っており、この場合は「専門家」を強調した意味合いと取られます。
日本の医療システムも経験豊かな医師と新卒で経験のない医師が「同じ保険点数」との矛盾がありますが、海外では経験や知識・技術、役職により診療報酬は変わります。
日本でも、担当者の能力に応じて「技術フィー」を変えられる様になると良いのですが。
物理教師さんが担当は基本料50万円、経験年数2年が担当するときは基本料金30万円等。
初めまして、このブログをよく拝見させて頂いている者です。
今回私は葬儀屋になった若造なのですが、前に時計に関する記事を読ませて頂いたので、質問したくてコメントする事にいたしました。
時計は黒いものを使いたくて黒いものを買ったのですが、ベルトの所々にゴールドが入っているのですがこれは、葬儀屋としてNGでしょうか、、
制服を着てしまうと時計があまり見えないので大丈夫かと思ってしまったのですが、翌々考えてみると矢張りNGなのかと思ってしまって。普段でも仕事にでも使えそうな物を選んでしまったのです。主さんはどう思われますか?(´・_・`)
prof様、
> 参考として下記のHPのTVCMが10編あり、
ここって「お墓に泊まろう」というダメ映画に撮影場所を提供したという黒歴史がありますが
さすがに自分ところのCMはちゃんと作りますね。
でも葬儀屋さんのCMと言えば
↑これで決まりでしょう(^^;)
のん様、コメントありがとうございます。
> 時計は黒いものを使いたくて黒いものを買ったのですが、ベルトの所々にゴールドが入っている
これは文字盤が黒で、ベルトはスチールとゴールドのツートンカラーになっているとのことでしょうか。
うーん、ちょっと実物を見てみないことには、何とも言えないのですが・・・
前回の記事も個人的な意見ではあるのですが(ブログに書いたように、なにしろ語れるほど時計に詳しくないので)
例えば納棺の時にいやでも御遺族の目に入るものですから
ノイズにならない程度(あとで御遺族がどんな時計か思い出せない)ものならOKと言えるんじゃないでしょうか?
A社のCMは見たことがありますが、私としては下記のT社が昔から跳んでいると思います。
http://www.tengokusya.co.jp/cm/index.html
今までも数々の奇抜なTVCMを撃って来たために、福岡では知らない人がいない位に有名になりました。
特に、女性社長自らがCMに参加しており、歌と社長の顔を記憶している県民が多いはずです。
印象(紀億)に残る(インパクトがある)が、突然のニーズに合うのかも知れません。
中洲のキャバやガールズバーの娘達が皆、CMソングを歌えるのには驚きます。
prof様、
> 中洲のキャバやガールズバーの娘達が皆、CMソングを歌えるのには驚きます。
詳しいですね、お好きですか(^^;)
いやいや、あくまでも「20代女性における葬儀意識調査」とゆう学問的調査の一環ですので。
prof様、
いやいや先に70代女性の意識調査から始めないと(^^;)