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葬儀屋さんの利益をあげる方法




葬儀屋さんの総利益はこんな形で表せますよね

(葬儀単価ー1件当たりのコスト)×件数

さて葬儀単価が下落傾向なのはご存じの通り。
利益率を上げようと思ったらコストを下げるしかない。

で、葬儀業界の方ならご存じの通り、コストの多くを占めるのは人件費ですよね。

上記の式で件数を上げようとすると人手を増やさないといけないので
ここでも人件費が増えてしまいます。
この人件費を抑えることが経営者の腕の見せ所。

一つの方法として
忙閑(ぼうかん)の波を避けるため
外注(アルバイトや派遣)を使って人件費は抑える方法はありますが
単純にそれをやってしまうと
クオリティ(質)やモチベーション(意欲)が下がってしまいます。

さてどうしましょう、
というところで紹介するのはこの本

 

この本のポイントはこんな感じ。

加賀屋やスーパーホテルの事例から下記の方法が有効。
・「客観性」と「再現性」をサービスの提供現場に導入する
・効果を経営指標(KPI)を使い評価する
・顧客満足のためにならないサービスを排除する
・顧客満足度を減らさないで施設と装置に関わる負荷減らす。

以下、葬祭業に応用できないか、と考えてみました。

葬祭業のサービスのKPIの一つは
どれだけお客様に接する回数と時間を増やせるか(もしくは減らさないか)
ということだと思います。
これはお葬式の最中に限らず、事前相談や葬儀後のサービスなどの
前後の時系列も含みます。
葬儀社サイドの都合だけでなく、顧客サイドからしても
葬儀屋さんの接する量が多いほど顧客満足度も増しますし。

さてそのためにはどうするか?

まずスタッフの多能工化
が必要だと思います。
マルチタスク化というやつですね。

司会だけ、納棺だけ、飾りだけ、焼香案内だけ、寝台運転だけ、営業だけ、事務だけ
しかできない単能者は、空き時間を作りがちなので、効率を低下させます。

基本何でも一通りできるスタッフを作ることです。
そうすることで必要なタイミングで効率的にスタッフを使えるので
コストダウンを行いつつ一人あたりの生産性の向上を計れます。
次に顧客満足につながらない無駄な手順を省くことです。

自分がかけ出しの頃、幕張り命、みたいな職人気質の先輩がいたことを思い出します。
そんな誰も見ないところがんばる前にPCの使い方覚えたほうが・・・
と心の中で思っていました(^^;)

以下具体的な事例を申し上げますと・・・と言いたいのですが
実際に自分の会社ですでに使っている施策に言及することになってしまうのでご勘弁を・・・
で終わるとつまらないので
ヒントとしてこのページをご紹介しておきます。

葬儀業界のブルーオーシャン 1/3

あとちょっとずるいのですが、
他社の方のご意見を参考までに一つ。
以前エポックジャパンの社長の高見氏が
会館の新設の際は構造を全部同じにする
ということをおっしゃっていました。
そうすればどのスタッフが来ても違和感なく普段通りに動けるので効率的とのこと。
土地の高い都市部では物理的な制約がありますが
地方なら確かにこの方法は有効だと思います。











16 件のコメント

  • 単価が下がり収益悪化が懸念される場合、新規事業参入や他業種とのコラボ、アイディアで儲ける等が挙げられると思います。
    新規事業ならば、単身者向けの商品開発、例えば無縁死、遺品整理等の事業化、アフターフォロー等
    コラボならビックロのような業種の垣根の越えた提携等
    アイディアなら他社に無い商品、サービスの充実等

    あと副業等もあります、例えば建設会社が飲食店経営してるとか。

    どんな業界も古い殿様経営では家電業界のように衰退しますね。

  • 猫丸様
    > どんな業界も古い殿様経営では家電業界のように衰退しますね。
    まずい、って思っているところは多いと思うんですが
    体力が無かったり、ノウハウがなかったり
    っていうところが多いんでしょうね。

  • 全ての業務は2極と思います。
    特化する事のメリット、汎用化する事のメリット。
    一般的には、特化するのには大きなリスクもありますが、本当の意味で「専科」出来れば、大きな地位とメリットは来ますが、これも厳しい。

    実は今はNRTで、調べに行きます。
    頭部外傷があり、硬膜下血腫もあるのに「病死」で書類が来まして、これから確認行きます。
    遺体は冷凍させたので、どこで開けるかは未定ですが、色々な話し合いで「死亡分類」を決めてきます。

    日本は特化が難しいので、かわいそう。
    真に特化すれば、日本人は世界から評価されます。
    (奴隷や便利上、名目上ではなく)

    因みに、明日からは温帯地区、終了次第に降雪地区に飛ばされます。
    降雪地区は、他が担当しましたが問題が多いようです。
    海外には死亡分類が無いので、「頭部外傷=病死」でも良いのですが、日本は分類が必要であり、決めに行く必要があります。
    これなど、日本人の得意の分野のなのですが。

  • prof様、
    > 頭部外傷があり、硬膜下血腫もあるのに「病死」で書類が来まして
    いや、いや、さすがに、これはないですよね。
    お気をつけて行ってらっしゃいませ。

  • 会館の新設の際は構造を全部同じにする
    ↑これうちの会社やってますよ。外観まで一緒だから、判りやすい(笑)

    基本なんでもやらされてる感もある。
    「ええっ、霊柩車まで担当者が運転するの?」って。運転手の募集はしてるんですけどね。
    初七日の下げに来られた時、「全部一人でやるんですか?」って訊いちゃいましたもん。
    葬儀屋さんは重労働ですよね本当に。

  • 日本の葬儀は医療と同様で、システム化とビジネス化が進み、「誰が担当しても変わらない」状態になりつつあります。
    経営的には、クオリティーの統一は管理しやすく経営的にはプラスですが、特色が乏しく、抜きい出る者の評価が出来ないとのリスクもあります。
    サービス業として考えると、安定したサービスは評価でき、オールマイティーな社員(70点取れれば良い)は、継続的な利益をもたらすのですが。

    病死の根拠は、即死ではなく「数日間は病院で生存」との話ですので、訂正してもらいに行きます。
    飛行機で5時間、高速を3時間、日本人は僻地や秘境に来過ぎで、オプも大変です。

  • locomaco様、
    > 「ええっ、霊柩車まで担当者が運転するの?」って。
    いまだに車庫入れのときは途中で下りて後ろを確認します(^^;)

  • prof様、
    >飛行機で5時間、高速を3時間、
    長期旅行に行けない身の上なのでちょっとあこがれるんですが・・・
    すいません<(_ _)>

  • 法医解剖をしますが、最初の大学は「日本人の死体は解剖したくない」と拒否、2番目も同様。
    100キロ以上離れた教授が、日本への留学経験のある「親日家」なので、依頼をすると快諾。

    微妙に「影響」があります。

  • prof様、
    > 法医解剖をしますが、最初の大学は「日本人の死体は解剖したくない」と拒否、2番目も同様。
    これは本人の意志はともかく、周りの視線を気にしてってことなんでしょうかねぇ。

  • 各大学の先生方も本心では「やらなければいけない」との気持ちは有るのでしょうが、周囲や学生への配慮でしょう。(自主規制)

    葬儀場の解剖室よりも隣にある公安局法医鑑定所の解剖室(4解剖室)の方が新しく設備も良いので、公安が無料(本来は有料)を使わせてくれましたし、民政局でも稼働時間に関係なく火葬をしてくれ、大学ERの医師達も調査には協力をしてくれました。
    役所的には反日施策はなく最大限の協力をしてくれますが、人民レベルでは厳しい部分もあります。

    昨夕、遺骨、大学病院からの診療情報書とCTのCDROM、公的認証書等を届けて、死に至った状況等と死因の説明をして来ました。

  • prof様、
    > 役所的には反日施策はなく最大限の協力をしてくれますが
    ちょっと意外でしたが、そういう実態なんですね。

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