返礼品不況について




2013年8月17日の中日新聞の記事から
《茶況》 葬儀返礼用茶の需要回復せず 関東や北関東

静岡市葵区の茶問屋役員は
「関東、北関東地方で葬儀の返礼で使われるお茶の需要が回復していない」
と茶葉消費の落ち込みを嘆く。
 2011年3月の福島第一原発事故に伴う茶の放射性セシウム問題を機に、
葬祭業者の一部が返礼品カタログからお茶を外した。
再び掲載した業者もあるが、問屋役員は「半分も戻っていない」と指摘する。
緑茶
んー、原発事故は状況を大きく悪化させたかもしれませんが
本質的な問題はそこではなくて
都市部から始まった葬儀の小規模化
だと思います。

葬儀が小規模化するということは参列者が少くなるということで
当然返礼品の数も少なくなります。

となると葬儀の担当者としては単価アップを目指さないといけないのですが
お茶って単価を上げづらいのです。
なぜなら差異をアピールしづらいから。
量と値段が比例するというのは誰でも分かりますが
品質と値段が比例するという仕組みは
買い手が品質を判断できることが前提です。
だがこれが難しい。
まず品質の違いが分かるかどうか。
正直私も100グラム500円のお茶と
1000円のお茶を「利き茶」出来るかといったら、
ちょっと怪しい。
ましてや買い手(喪家)は味見すらしないで商品を選ばなければいけないので。

ブランドに頼るといっても、知名度が高いナショナルブランドの場合
 どうしてもそこそこの品質、っていう評価に落ち着いてしまいます。

問屋さんもそこは危機感を持っていて
ただお茶を供給するのではなくて、製造工程に付加価値付けたり、
お茶を使った食品などいろいろ企業努力はされているんだけど
返礼品全体の中では、ロングテールのしっぽの部分に埋もれてしまっています。

何か上手い解決策を示してこの記事にオチをつけたいんですが
うーん、思い浮かばないです。











4 件のコメント

  • 返礼品業者は年に数件は倒産しており、少し前ではSGE(駿河園、現在操業中は別)があり、お茶で静岡絡みであれば今年の静一(藤枝)でしょうか。
    同じ返礼でもハラダ製茶はJA葬祭との関連が強く安定ですが、これら以外の返礼品業者は「厳しい」と言えます。(傾向的に、秋から冬にかけて資金ショート)
    同じ返礼でも「海苔業界の分析資料」(6年ほど前)に面白い記述がありました。
    海苔も中国からの輸入が認められ、「廉価な中国製品」が流入し厳しくなり、「葬儀業界の将来に期待」したが「掛け率の悪さ」に期待外れ的な表記がされていました。
    葬儀規模縮小により、現在は更に「掛け率が悪く、支払いも悪い」と考えられ、返礼業者が生き残るのは至難の業です。

    同じく葬具業界も厳しく、こちらも年に数件は倒産しています。
    日本の葬儀は「海外依存率(廉価な中国製品)が高く」、アベノミクス倒産を最初に被るには納入業者です。
    昨年までも買い叩かれて納入していたのが、アベノミクスで為替が15~20%変動し、中国からの仕入れ価格が15%は上昇しているはずが、葬儀社への納入価格は据え置き。
    当然ながら利幅が減りますので、品質を落として仕入れ単価を落とすしかありませんが、中国製品で品質を下げる行為は「自殺行為」。

    本来、産業とは納入業者も含めて成り立ち、納入業者が壊滅すれば「商社機能を有する大手」以外は、利幅が減少します。
    特に非正規雇用が1,881万人との数字(少々疑問)であり国内景気回復は期待できず、増税分の税額転嫁が無理な納入業者は、「限界」です。
    4月からの貸し剥がし、9月からのアベノミクス倒産増加を考えると、低価格葬儀に走り斡旋業者依存となった葬儀社の功罪は大きいです。

  • prof様、
    あまりマスコミでは報道されませんが、確かに周辺業者さんの方が先にギブアップしてしまいますよね。
    次は料理屋さんもそろそろ危ないかもしれません。

  • 先月、破産申請をした仕出し屋は負債6億円。
    最終的には8億円位になると思いますが、葬儀社の利益は技術料よりも販売(仕入れに上乗せ)が多いので、供給源限られると厳しいでしょう。

    実は、共和国では国務院(内閣府に相当)が2007年に、葬儀管理法(葬儀管理条例)に基づき「葬儀及び霊園墓石業務は公益事業であり、利益を出してはならない」との通知を出しました。
    そのために、商品上乗せからサービス・フィー(サービス提供料金)へ移行して、国務院通知を無視して利益をいっぱい出すシステムに変えています。

    日本でも、生協やJAは法令により商品価格上限(仕入れ価格に対する掛け率制限)がありますが、多くの生協葬が行っている「丸投げや下請け依頼」ではこの法令をすり抜ける事は可能ですが。

  • prof様、
    >国務院通知を無視して利益をいっぱい出すシステムに変えています。
    なんというか、この商魂のたくましさには思わず苦笑してしまいます(^^;)

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