先日紹介したこの本
に関する追加記事です。
この本の中で
アルファクラブ武蔵野株式会社という互助会さんの常務取締役(出版当時) 寺尾彰二氏が
アルファクラブ武蔵野株式会社という互助会さんの常務取締役(出版当時) 寺尾彰二氏が
おっしゃっている内容がどうしても理解できなかったので取り上げてみたいと思います。
まず一つ目。(P45~から。ニュアンスが狂わないよう中略無しで引用)
「あるとき、男性から『母が自宅で亡くなったので、お葬式の打ち合わせをしたい』とご連絡をいただいたんです。そこで、お線香をお供えするための道具一式などを持参し、お宅に向かいました。男性のご自宅に着き、私たちは、お線香をあげさせていただくよう申し出ました。それが、亡くなった方に対する当然の礼儀だからです。ところが、男性の反応は意外なものでした。『線香は結構です。まずは葬儀の費用について話を聞かせてください』と言うのです。ご葬儀の費用は、規模やスタイルを一つひとつ確認しなければ見積もることはできません。そこで、男性のご希望を一通り伺い、おおよその金額をお答えしました。すると男性は、『分かった。いったん帰ってくれ』とおっしゃったのです。お線香すらあげられないのは心残りでしたが、仕方がありません。私たちは道具を携え、そのまま戻ることにしました。すると、玄関を出たとき、信じられない光景を目にしたんです。私たちと同じように線香やドライアイスなどの支度をした同業者の方が、車を降りてこちらに向かってくる。『アルファクラブ武蔵野さん?』『そちらは○○葬儀社さん……』思わず、お互いに顔を見合わせ、苦笑してしまいました。その男性はインターネットでいくつかの葬儀社を見つけ出し、そのうち、私たちを含めた数社を呼び寄せたのでした。そして、相見積もりを取り、 一番安い葬儀社に決めようとしたのです。
こういう方が現れるのは、ある意味で仕方のない部分もあります。最近は核家族化が進み、地域の関係も薄まる一方。ご葬儀に出る経験は、昔に比べてずっと少なくなっています。ご葬儀がどういうものか、一般の方にはどんどん分かりづらくなっているのでしょう。あまりに情報が足りないから、ネットを使って検索し、安い業者に依頼するという流れになるのでしょう。ただ、私には信じがたいことでした。身内の方をどうやって見送るかという観点より、通信販売と同じような感覚で、金額の高い、安いばかりを優先する。しかも、亡くなられたばかりのご遺体の近くで話をされていたのは、とてもショックでしたね。お亡くなりになった方は、貨物ではありません。尊厳を持った『人』なのです。その最後を締めくくる大事など葬儀を、ぬくもりの感じられないドライな方法で決めることには、どうしても違和感がぬぐい去れませんでした」
ん?
金額にこだわることや
複数の葬儀社を自宅に招いて話を聞くことのどこがいけないのでしょうか?
複数の葬儀社を自宅に招いて話を聞くことのどこがいけないのでしょうか?
>通信販売と同じような感覚で
とおっしゃっていますが、電話ですませるのではなく、
ちゃんと会って話す機会を与えてもらったんですよね?
ちゃんと会って話す機会を与えてもらったんですよね?
このお客様はむしろフェアで誠実ですよね。
>一番安い葬儀社に決めようとしたのです。
って言ってるけどこれ寺尾氏の推測ですよね。
もしかしたらクオリティと価格の一番バランスのいいところに
決めようとしているかもしれませんよね。
百歩譲って最安値という理由だけで葬儀社を選んだとしても
その考え方を改めさせるチャンスはあったはずですよね。
直接お話したわけでしょ。
わたしなら説得しきれなかった自分の力不足を恥じますけどね。
>あまりに情報が足りないから、ネットを使って検索し、安い業者に依頼
するという流れになるのでしょう。ただ、私には信じがたいことでした。
甘えてませんか?
これのどこがいけないのでしょうか。
情報の非対称性を解消して、競争原理を働かせているだけですよね。
葬儀業界がずっと特殊だっただけです。
ちょっと消費者をバカにしていませんか?
>ドライな方法で決めることには、どうしても違和感がぬぐい去れませんでした
自分を呼びつけておきながら他社と比較するのはけしからん、
と言わんばかりの寺尾氏の態度に
私はどうしても違和感がぬぐい去れませんでした。
私はどうしても違和感がぬぐい去れませんでした。
アルファクラブ武蔵野の役員という立場ではありますけど
おっしゃられていることは
寺尾彰二氏個人の考えということでよろしいでしょうか。
寺尾彰二氏個人の考えということでよろしいでしょうか。
アルファクラブ武蔵野さんの社風っていうわけじゃないですよね。
役職からしてこの業界が長い方だと思うのですが
この世代の人はこういう勘違いが多いですよね。
現場の若手は失笑しているのではありませんか?
次はこれ。
(P97~から引用)
「ネット社会が、価格だけで葬儀社を決める風潮を助長」
こうした流れのなか、身内だけでこぢんまりとしたご葬儀をする人の割合は、明らかに高まっています。さらに、こうした状況に拍車をかけているのが、インターネットだと思うのです。世の中には、多くの人にとってなじみ深い商品があります。例えば自動車などは代表格です。あまり詳しくない人でも、ロールスロイスやベンツは高級車で、軽自動車はリーズナブルだと知っています。ところが、ご葬儀というものは、一見しただけでは価格の根拠が分かりづらいものです。ご葬儀に詳しくない方が、インターネットで葬儀社を比較したとします。すると、「こころ」の部分はあまり評価の対象になりません。なぜなら、どの葬儀社も「我が社は親切、丁寧に、まごころを込めて亡き人を送らせていただきます」などのように謳っているからです。本当は、葬儀社ごとに大きな差があったりするのですが、それはネットでは分からない。そこで、どこで比較するかというと、単純に価格ということになるわけです。「同じような祭壇を使っているようだが、A社はB社より○万円安い。じゃあ、A社にしよう」といった発想法で葬儀社を選ぶ方が、やはり多いと言えます。しかし、こうした風潮には異議を唱えたい。ご葬儀とは、人の一生の最後を飾る、きわめて大事な行事です。それを、値段の高い。安いだけで決めてしまうのは、本当に悲しいことだと思うのです。
この本が出て3ヶ月後・・・
んー
こりゃまたやっちゃいましたね(^^;)
アルファクラブ武蔵野の社長に辞表たたきつけたんなら尊敬しますけど・・・
それとも言えっていわれてハシゴ外されたのでしょうか。
背景はどうであれ役員という立場でこのような不用意な発言をされると
一貫性のないきれいごとを言うイメージを消費者に与えてしまって
アルファクラブ武蔵野さんの評判を落としかねないと思うのですが・・・
オチがあったんですね。
米村 重信 様、
結果的にすごいネタふりを、やってますね(^^;)
>>お亡くなりになった方は、貨物ではありません。
尊厳を持った『人』なのです
言わんとする意味は分かるが、日本には「遺体関連法令と資格がない」ので、遺体は貨物(物)であり人ではありません。
民法では人とは「生きている状態」であり、死亡確認または社会死状態においては「物」に過ぎません。
刑法でも「人と遺体を分けており」、罪状や科料、罰金、刑期も違います。(傷害罪と死体損壊罪の違い)
道路運送法、道路交通法、貨物自動車運送事業法では「遺体は人ではなく貨物」としています。
遺体が「物でなく人」すれば、国内全ての葬儀社や葬儀業界、葬儀関連業者は「違法」と言わざる得ません。(遺体に使う薬剤も局方や医薬部外品となる)
遺体搬送の車の運転も「第2種免許が必要です」。
日本の葬儀産業は「遺体は人でなく物」であるために存在しており、この辺りは認識しているはずです。
知識のない国民へのアピール性は高いのですが、国内法令を尊守しなければなりません。
国内法令を無視して自主基準を作るのは勝手ですが、日本の葬儀業界が「世界一の高額、高利益率でありながら、商売以外では評価されない」のがこの辺りに原因があります。
原文を見ていないので分かりませんが、「法令では等」の付加されていないのであれば、間違いと誤解を生む表記であり文面です。
prof様、
心情論で本当に彼がそう思っているなら理もあるのですが
おそらく口先だけかと・・・
私は妻がこの会に入ってましたので仕方なく妻の葬儀を頼みました。
家族総出出席者は6名でしたが総額230万以上ボッタクリました。現在係争中です。
アルファクラブは葬議場の責任者を更迭しただけで事を済まそうとしていますが、邪悪な心を持った経営者がいる企業は邪悪な仕事しかしません。
アルファクラブで働く社員は転職しないと心まで邪悪の腐った社員になってしまいます。
事の顛末を本にして自費出版しようと思っています。
請うご期待。
舟橋 次男様、
>家族総出出席者は6名でしたが総額230万以上
確かにこれはちょっとあり得ないですね。
実は明日、契約します。
アルファクラブ静岡ですが、
正直、責任者の言葉をストレートに
ぶつけまくる営業担当に
相当イラッとしてました。
その営業担当は自分の
お客様なんですが、3ヶ月、辟易する
位に営業されて、付き合いで
見学会行って、会社で互助会入ってる
旨を伝えても
「うちは安い」
「他はクソだ」の一点張り。
二年位したら契約解除します。
とにかく、誠意の無い接客は
お客様を不快にするだけですよね。
自分も接客業に従事してて心底思います。
明日、ガッツリ文句を言います。
アルマ 様
>その営業担当は自分のお客様なんですが
なるほど、これで断れないわけですね。
遅いレスで失礼します。
>出席者は6名でしたが総額230万以上ボッタクリ
特定を避けるため詳細説明を避けますが、
参列者が5名の家族葬を都内大寺院の大式場で行ったことがあります。
祭壇も近年稀に見る立派なものをお飾りしました。
勿論、ご家族もご納得の上です。
葬儀費用が高かろうが安かろうが、
ご家族が納得したか否かが大事なのでしょうね。
出る杭様、
コメントありがとうございます。
私も祭壇全部バラで300万円というケースがありますが
当然御遺族の方のご希望でした。