皆さんは
「孫の力」という雑誌をご存じだろうか。
とにかくこの雑誌、すごいのである。
ジィジ、バァバの孫への愛、恐るべしなのである。
今回私が入手したのはこれ。
孫の力 第11号 2013年 05月号 [雑誌] 木楽舎 2013-03-25
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「孫に遺す」
という特集だ。
遺す・・・ジィジ、バァバにとっては人生の集大成である。
そりゃ力が入って愛情が制御不能になろうというものだ。
椅子やカメラを遺す、これはまぁいい。
何百万もする時計やジュエリー、まぁこれも良しとしよう。
代々長く使うんだし。
だが無人島や家ってどういうことだ。
「孫に家を遺す、祖父母の行いとしてはしてはごく一般的なことだ」
そ、そうか?その前に子供に遺すべきでは・・・
「孫にお金を遺してあげたい。教育資金贈与が1500万円まで非課税に!」
いや、下手すると子供(つまり孫の親)の貯蓄上回ってしまいかねないと思うんだが・・・
途中からさらに暴走し始めて
リクガメを遺す、自分が死んでもカメは生き続ける、って・・・
あのー孫の迷惑も考えたほうが・・・
あのー孫の迷惑も考えたほうが・・・
小澤征爾を遺す、ってまだ生きてるし。
どういうことだよ。
どういうことだよ。
でもね、俺に言わせりゃ、みんな甘いぜ。
どれも所詮(しょせん)「モノ」でしょ。
「モノ」はあふれてる。
「モノ」はあふれてる。
「コト」を遺さなきゃ。
今から遺せるコトってなんだ。
「死に様」じゃないのか?
祖父母の死って孫の死生観や人生観に
大きなインパクトを与えるもんじゃないのかな。
人は死ぬものであり、人生は有限であり、
だけどそれは代々引き継がれてきたものであり
これから引き継いでいくものである。
孫である自分も・・・
これ以上遺せる立派なものは、そうそうないだろうと思うのだが
いかがだろうか。
だからもし同じ特集を組む機会があれば次の項目を加えて欲しい。
「葬式を遺す」
全くもって同感。
私の息子は、祖母の最後を見届けて以降、
母親の私が見ても、目を見張るほど頼もしくなり、
死んだ母の信条が、息子の中に間違いなく受け継がれていることを実感しました。
生きざまだけでなく、死にざまも、子供にしっかりみせてやらないといけないってことですね。
Nurcissuss様、
コメントありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。