永六輔の「大往生」




永六輔さんがお亡くなりになりました。
そうなるとこの本を紹介しないわけにはいかないでしょう。

大往生 

大往生 (岩波新書)

永 六輔 岩波書店 1994-03-22
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by ヨメレバ

この本が出版されたのは今から約20年以上前の1994年のことですが
まったく古さを感じさせません。
「死」は時代を超えて普遍的なテーマだからでしょう。

印象的な記述をいくつか抜粋します。

「最期を看取ってくれる医者と、葬式をキチンとやってくれる坊主や仲間。これは早めに見つけておくことをおすすめします」
「お彼岸、お盆、法事……そういうチャンスに、できるだけ死について、死者について話をするべきです。それが、死を受けいれるトレーニングになるんです。みんな死ぬんですから」
葬式をしないという遺言を守った遺族がいたが、そのあと一年中弔問客の応対につかれはてたという。(中略)例えば、「献花お断り」と言っているのに、献花が来る。これを断るエネルギーというのは大変なものである。こればかりはやつてみなければわからないが、これを断固として拒否する気力があるかどうか。相手の好意を無視するというのは、何よりも疲れる仕事である。
「人さまの前で「人の世話にはならない」という人がいますが、自分で墓の穴を掘るんでしょうか」
永さんが亡くなってからまた読み返すと

実によくできた本であることが分かります。
あとがきの代わりに自分自身への「弔辞」を読んでいます。
ちゃんとした執筆をしたことがない自分を嘲りながら
(まさか御本人も市井の人々の言葉を集めたこの本が200万部以上売り上げるとは思ってもいなかったでしょうが)
最後はこの言葉で締めくくられます。

三途の川に流されて、あの世にもこの世にもいないというのが、永さんらしい「大往生」だと思います。

ご冥福をお祈りします。 
永六輔 大往生
 











8 件のコメント

  • 永六輔は、中学-高校-大学の先輩。中高を卒業する時に、早稲田中学高校の3奇人と3変人をダブル受賞したのは、永君以来、君が二人目と言われて、あんな者と比べられて、とても嫌な思いをしたことを思い出します。

  • 日本は世界でも類を見ない「集団主義国家、社会」であり、majorityが正しく
    minorityは間違いとして排除します。(古くは村八分制度)
    そのために、絶対多数にそぐわない者は「奇人、変人」とされます。
    これは、collectivismがpersonalityを否定して「個人の考えや特徴、能力」をも
    潰してしまいます。(天才はminorityに存在する)

    中国は「56民族52言語の個人主義」であり、他の国の多くも多民族国家である
    ことから、日本の様な「多数決が最も正しい答え」はあり得ません。(党意が正しい)

    しかし、葬儀業界は「縄文人の個人主義者」が多く、集団主義が難しい所が
    あります。(自分が一番偉い、自分が良ければ良い、一発当てれば食える)
    互助会は「弥生人の集団主義」(会員とゆう種をまき苗を育てて収穫)ともいえ、
    狩猟民族で縄文人の専門業者よりも近代化した様な気もします。
    諏訪の御柱も弥生文化を受け入れた縄文人の達のおかげです。

  • prof様
    >互助会は「弥生人の集団主義」(会員とゆう種をまき苗を育てて収穫)
    このたとえは上手いですね。
    最近種籾食べちゃっているところもありますけどね(^^;)

  • 石斧を手に「我こそは5代続いた名門葬儀屋の~」と名乗りを発している所に、
    数百メートル先から互助会の青銅製の弓矢の雨が降って来ます。
    第1弾を躱しても、第2弓隊、第3弓隊の猛攻があり討ち死に。(遠隔攻撃が得意)

    JAは稲作・基準に長けた「колхо́з部隊」ですので、鉄製の鎌や鍬で集団戦で来ます。

    諸葛亮とて、意見や考えを聞き入れるTOPと作戦に従う兵がいてこそ。
    résistanceは、大勢を左右するには至りません。
    「策士がいない以上は、集団戦こそ優位」です。

  • ロシア語は書けるのに、フランス語はダメなのですね。

    >résistanceは、大勢を左右するには至りません。
    Resistanceは、大勢を左右するには至りません。(英語)

  • prof様
    >諸葛亮とて、意見や考えを聞き入れるTOPと作戦に従う兵がいてこそ。
    ちなみにライフランドのあの人は私の中では曹操のイメージです。

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