墓じまいとは
「墓じまい」とは2017年頃から使われるようになった言葉で、管理できなくなった墓を更地に戻して、お墓(遺骨)の引っ越しをすることです。
管理できなくなるのは、墓を継ぐ子供がいない、子供がいても遠方でお参りができないなどが理由です。
これまでは単純に自宅に墓を購入して、そこに引っ越しさせた遺骨を納めるが一般的でした。
新しい墓じまいのサービス
そんな中、このサービスはおもしろいと思います。
先日「イオンの墓石販売が成功しない理由」という記事で紹介した「イオンの墓石」でイオンの委託先になっている企業が始めたサービスです。
1.今あるお墓を更地にして終わらせてしまって
2.収納されていたお骨は、かさを減らすためにパウダー化して
3.自宅に安置 永代供養墓に納める
というもの。
(2019年2月3日加筆:自宅に安置は止めて、永代供養墓を勧めるビジネスモデルに転換したようです。おそらく自宅に安置で終わると儲からないからということに気づいたのでしょう)
これって「終墓」って呼べばいいんでしょうか。
これまでは「改葬」といって、実家のお墓は更地にして、近所にお墓を買ってそこにお骨を移動、というお墓の引越しはありました。
しかし少子化で実家の墓を管理できる人はいない、さりとて近所に墓を買う経済的余裕が無い、っていうか近所に墓を買ったところで何代か先にはまた管理者がいなくなる・・・ということで改葬に至らず悩んでいる人は結構多いんですね。
そういう人に響くサービスだと思います。
墓じまいのポイントは菩提寺の説得
だだし、「墓じまい」には大きな障害があります。
菩提寺の反対です。
お墓を更地にして檀家に出て行かれると寺院の維持に大きな支障が出ます。
一人が出て行くとマネをする檀家が雪崩式に増えないとも限りません。
それでなくても地方では寺院崩壊が起こり始めているのです。
そのため菩提寺は必死に引き留めようとします。
場合によっては嫌がらせのため離檀料という名目で何百万というお金を請求することもあると聞きます。
これが「終墓」の大きな障害になっています。
そこでまごころ価格ドットコムさんは、離檀がこじれてしまった現場のためにネゴシエーター(交渉人)の派遣サービスを付けてはどうでしょうか?
近年司法試験に受かったのに弁護士事務所で雇ってもらえない弁護士さんがたくさんいます。
そういう人にノウハウを教えて派遣して「終墓」をできるだけ穏便に終わらせるというサービスはどうでしょうか。
離檀料なんてそもそも契約書に書かれてないだろうし、合理的な金額計算がされているわけではないのだから弁護士バッジちらつかせれば効果的だと思うのですが。
離檀料に数百万払うくらいなら、弁護士に数十万払ってでも膠着状態を脱したいという檀家はこれから増えるのではないでしょうか。
さらにこのサービスが成功した後です。
パウダー状にして自宅に安置というのも実は一時的な処置に過ぎません。
現実問題として永遠に自宅に置いておくことはできず、墓以外の場所に埋めるのは法律で禁止されています。
最終的には散骨か、合祀墓・永代供養墓に埋葬する必要があります。
数年後そのことに気づいた遺族にさらに散骨・合祀墓・永代供養墓を勧めるというビジネスチャンスが生まれますね。
ちょっとエグいくらいにクレバーですね。
この墓じまいサービスはブレイクするかもしれません。
ただこの組織って運営母体がそもそも石材屋さんなんで、彼らのやっている事って、自分たちが農家なのにそこらへんの畑に火を点けて焼き畑農業やっているような気がするのですが・・・座して死ぬなら討って出るというような状態なんでしょうか。
最近は negotiator の依頼も。
しかし、事業者や組織側が「拒否」する場合も少なくはありません。
事業者等から見れば「無知な素人」は丸め込めますが、専門知識がある
negotiator が出てくれば、事業者にとって「有利な条件を押し通す事が出来ません」。
しかし、「双方にとって、最も良い解決策・解決案」を提示して調整をするので、
最終的には「無用な争いを避けて、誰も敗けないかたち」での終焉をひくので
最善なのですが。(指導と監視はするが)
改 物理教師さんも negotiator の素質は十分であり、向いていると思います。
ただし、「公正中立な立場」(第3者)が必要であり、「紐付きはダメ」なので。
弁護士バッジが効くような相手かなぁ~そもそも離団料よこせって
普通の人は言えないと思います(笑
今の若い人なら根拠何?とか何でいるの?とか言いそうですけど。
事前相談でもたまに若い方が葬儀屋さんは○○万でこれだけするのになんで坊さんはそれだけで○○万もいるの!?(デスヨネとか心の声は押し殺して)お寺を維持するのも大変ですから・・・くらいしかフォローできねえぇ。
prof様
>改 物理教師さんも negotiator の素質は十分であり、
いや交渉の戦略は立てられると思うのですが、キャラクター特性の上位に「harmony」がきてしまうタイプなので、交渉の矢面に立つことはできないんですよね。
かかし様
「お寺を維持するのも大変ですから・・・」
「でも、それって寺の一方的な都合じゃん」
「うっ・・・」
ん~そういわれるとそうですね・・・。さらっと流してもらってましたが。
以後そのワードは使用禁止として…
なぜ私がそんなことで頭を悩ませなければならないんだ~~~
かかし様
立場上ダメ菩提寺のフォローをせざるを得ない状況って多いですよね。