野村沙知代さんの訃報に寄せて

野村沙知代さんが昨日(2017年12月8日)お亡くなりなったらしい。
直前まで元気だったが急死されたとのこと。

野村沙知代さんの訃報

彼女に関しては、マスコミに頻繁に登場していた頃
冠婚葬祭のマナーに関する本を出したことがあった。

野村沙知代の新・冠婚葬祭入門

彼女の訃報を受けて
ご主人の野村克也氏のコメントが一斉に報道されている。

 

「あっけない。こんな別れがあるのか」
「きのう(7日夜)も、レストランで一緒に食事をした。本当に元気だったんだよ。信じられない。こういうのを突然死っていうのかなあ」
「苦しみも何もなかったと思う。元気なまま逝ったよ。俺は『グラウンドで胴上げされながらポックリ死にたい』と話してきたけれど、かかあが俺の理想の死に方をするなんてなあ。感謝しかないが、まだ気の利いた言葉は出てこないよ」

私は葬儀屋さんという職業柄、配偶者を突然失って間もない現場に立ち会うことがままある。
そんなときのご遺族の様子を思い出して、少し胸が痛む。

複数のスポーツ紙には野村克也氏のコメントがそれぞれ載っている。
スポーツ紙は遺族の気持ちはお構いなしに、もしくは多少の気遣いはあっても売上部数を優先して、何か喋らせようとする。
野村氏の立場上仕方がないところもあるのだろうが、配偶者を亡くした直後に喋らせるのは酷だ。
もう少しそっとしてやれないものかと思う。

野村沙知代さんのご冥福をお祈りします。

追記 野村克也氏のインタビューが泣かせる

野村沙知代さんの死後、約1年経ってからの野村克也氏のインタビューが掲載されている。

沙知代さん、社会的にはどうしようもない嘘付きで見栄っ張りで、それをすべて分かっていながら「アイツじゃないとダメ」と言い切る克也氏の愛情の深さが泣かせる。
克也氏の野球理論に関する書籍は何冊も読んでいるが、このインタビューが一番感動的だった。

【魚拓】野村克也「生まれ変わっても沙知代と結婚したい」 あんな猛獣とうまくやっていけるのは自分だけ|芸能|婦人公論.jp

そしてさらにこの1年後(沙知代さん死去から約2年後)、後を追うように亡くなられた。

御冥福をお祈りします。




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