葬儀における個人情報の謎

個人情報保護法が施行されてからしばらくたちますが
自分の中では一つの謎がありました。

なぜお葬式が終わった直後にパンフレットが届くのか

お葬式が終わると御喪家宅に送られてくる、四十九日のお返し物やお墓・仏壇のパンフレットの件です。
昔は、お年寄りならまとめて持ち上げられないくらい、パンフレットが送られてきたようようです。
パンフレットを送ってくるのはまだいい方で、故人に生前お世話になったなどとウソを言って、上がり込んでから営業をおこなう悪質なケースもあると聞きます。

これらの個人情報は一体誰が流しているのか?という疑問です。

お葬式が終わった直後にこの動きがあるので
お葬式の日にちと、喪主の住所が分かっていないといけないはずです。

犯人は誰?

この個人情報を知りうる立場の人をピックアップしてみると
・病院関係者
・役所の戸籍課
・火葬場勤務者
・葬儀屋
というところでしょうか?

どれもグレーではあるのですが、
病院関係者は、死亡日は分かるが火葬日を知りうる立場にはない
役所の戸籍課は、発覚したときに内部漏洩者の失うもののが大きすぎるような気がします。
葬儀屋は、んーまぁありえますかね。
しかし零細含めて全ての葬儀社が情報提供をするかは疑問ですね。
自社で四十九日のお返し物やお墓・仏壇を販売している、もしくは特定の販売業者と契約している葬儀社は多いですからね。
自分のところで施行した喪家の情報を、あえて他社に流すメリットはあまりないような気がします。

そうなると情報収集者の立場なら火葬場に内部漏洩者を作るのが、リスクと手間のバランスを考えると合理的なはずなんですが、少なくとも私はそんな噂を聞いたことはないですね。
たまたま、あなたが聞いたことないだけでは?と言われそうですが、この業界、ゴシップだけは確実に流れてくるんですよね。
他社の誰それが使い込みをしたとか(^^;)
よく言えばオープン、悪く言えば情報管理が大甘なのがこの業界。
だから耳に入ってこないってことは、実際やってないのかなと。

また、式場に電報局を装って電話をして、遺族を電話口に呼び出し、住所を聞くという手口が実際にあったと聞きます。そうすると名簿売買業者の手作業なんでしょうか。
でも全ての式場にローラー作戦なんか出来そうにないと思いますけどね。

で結局真実は藪の中です。
結論出なくてすいません<(_ _)>

ただ、個人情報保護法が施行されて以来、上記の個人情報の漏洩はめっきり少なくなっているようです。
これは良い結果だと思います。

葬儀屋さんブログの個人情報

あと個人情報ついでにこの話題も。
たまに葬儀屋さんのブログを拝見するのですが、
「昨日こんな葬儀を担当しました」
って感じで、そのときの遺族の様子を微に入り細に入り
書きつづっている方がいますけど、これ大丈夫なんでしょうか?

もちろん遺族の承諾を得て書いている方もいるでしょう。
でもタイミング的にお葬儀終わったばっかりで、
「あなたのお葬儀のこと、私のブログに書いていいですか?」って聞く、葬儀担当者もどうかと・・・

そのお葬式の内容がトラブル系のエピソードだったりすると、これ絶対許可とって無いよね、って思ってしまいます。

あと祭壇画像のアップも遺影写真ぼかしてりゃいいのか、っていう問題もありますよね。
もちろん個人が特定できないレベルならOKなんでしょうけど、なんかちょっと、引っかかるんですよね。

このブログにリアルタイムの詳しいお葬式のエピソードが少ないのも、そんな理由です。




コメントを残す