おもしろい葬儀社のサイトを見て考えたこと




おもしろい葬儀社のサイトを見つけました。

「おもしろい」という言葉には
興味深い

笑える
の二つの意味がありますが、今回は後者です。

「葬儀代金の革命をおこした葬儀会社」
というキャッチフレーズの某葬儀社のサイトです。
http://sougikakumei.com/
(余談ですが、SEO的には「葬儀代金」ではなく「葬儀費用」にした方がいいと思いますよ。
検索にヒットしやすくなりますからね)

見所はその葬儀社の値段が安いとする理由説明の部分です

(引用始め)
安い理由1
まず初めに、高利益を求めて会社を作っておりません。 自分の身内の葬儀を自分が行っても当社で 行った葬儀の方々と違わない金額を目指しております。 友人・知人が困っているのを見て始めたのがキッカケです。 できるだけ安くできないかを追求しました。 

安い理由2
人件費を抑える事に成功しました。それは普段他の葬儀社にて働いているプロの中のプロを、当社にも兼用させて頂くやり方で多額の人件費を大幅に抑えました。

安い理由3
決定的なのが祭壇代です。 ここをどこまで安く抑える事ができるかによって葬儀代金の格差が大きく生まれます。 これも多くの人脈とノウハウで低額に抑える事ができます。

安い理由4
当社の範囲(テリトリー)は、ほぼ関東全域です。地元(町会単位)だけで経営をしている町の葬儀屋とは違い、グループ力を駆使し薄利多売で安定経営ができています。
(引用終わり)

さて、突っ込みいれましょうか(^^;)

安い理由1
まず初めに、高利益を求めて会社を作っておりません。
冒頭から凄い宣言ですね。

自分の身内の葬儀を自分が行っても当社で 行った葬儀の方々と違わない金額を目指しております。

これ、構文がおかしいため
身内の葬儀でも値引きしないことを目指している非情な奴とも読めるんですが。

できるだけ安くできないかを追求しました。
あの、安い理由というんですから、その理由というかビジネスモデルを提示しないといけないんじゃないでしょうか。
これだと「安いのは安さを追求したから」ってことで理由にはなっていないと思うんですが・・・

安い理由2
人件費を抑える事に成功しました。
おおっ、それは凄い。
それは普段他の葬儀社にて働いているプロの中のプロを、当社にも兼用させて頂くやり方で多額の人件費を大幅に抑えました。
いや、それってブローカーでは・・・
他社の人間に仕事流してるじゃないですか。
この葬儀社がボランティアでやっているならともかく、これって仕事の横流しの中間搾取してるってことでは。
だったらこの葬儀社が介在しない方が、お客さんにとっては葬儀費用が安くなるのではないでしょうか。
大体他社の雇われ仕事をする人ってプロ中のプロじゃなくて、ほとんどアルバイト社員なのでは?

安い理由3
決定的なのが祭壇代です。 ここをどこまで安く抑える事ができるかによって葬儀代金の格差が大きく生まれます。

うん、これはその通りですね。
でもどうやって安くするんでしょうか?
これも多くの人脈とノウハウで低額に抑える事ができます。
あの、なんで人脈で祭壇費用が安くなるんでしょうか?
侠気(おとこぎ)のある友人達がタダで働いてくれるとか。
本宮ひろし的ワールド(^^;)
ノウハウでって、どんなノウハウかを説明しないと「安い理由」の説明にはならないのでは・・・

安い理由4
当社の範囲(テリトリー)は、ほぼ関東全域です。地元(町会単位)だけで経営をしている町の葬儀屋とは違い、グループ力を駆使し薄利多売で安定経営ができています。

「薄利多売」てどっちかっていうとネガティブな言葉だと思うんで「安定経営」とまでは言えないと思うんですけど・・・
会社概要を見るとこの葬儀社は営業所が一つだけみたいなのでグループ力って言われても。
さらに営業エリアを関東全域にすると移動コストが負担になるんじゃ・・・

それから余談ですけど価格例の比較として「平均葬儀屋セット価格」っていう存在しないものをのせてます。でもこれ、景品表示法に引っかかるかもしれませんよ。
参照ページ(公正取引委員会ホームページより:サービス内容・料金の情報について,例えば,根拠なく市価や他の葬儀業者の価格より低廉である旨の表示を行うことは,景品表示法上の問題となることもある。)

ひとしきり苦笑した後で、ふと我に返りました。

じゃ、自分の勤めている葬儀社はどうなんだろう。

価格だけと言わず何か斬新なビジネスモデルを示して他社と差別化を図れているか?

(T_T)

例えば安いということを合理的に納得させるためには
なぜ安いかというビジネスモデルを示さなければ、消費者は納得しないでしょう。
安いのは何か裏があるんじゃないか、と思われてしまいますからね。

DELLのPCが安くても消費者が疑わないのは、オンデマンド(受注生産)のシステムで在庫を抱えずに生産するシステムをアピールしているからです。

うーん、ビジネスモデル・・・ねぇ。

葬儀費用の構成上、人件費が多くの部分を占めています。
(ちなみに、良くマスコミで報道されている「葬儀屋は高利益」という議論は人件費の視点が抜けていることが多いです。)
人件費の抑制という部分では
・賃金の安い国の人をやとう
・アルバイトを多く雇用する
という方法が思いつきますけど、サービス業としてはクオリティコントロールが難しいですよね。
(前述のDELLは日本のコンタクトセンタースタッフの多くを外国人にしたため、言語コミュニケーションの問題を含め、かなり質が低下してしまいました)

それに新しいビジネスモデルを考えたとしても、それはマネされにくいように参入障壁があるものでなくてはなりません。

「式場持ってないからないから葬儀費用が安い」なんていうのはビジネスモデルとは言いません。
子供だましです。
参照ページ(こんな葬儀社の選び方はやめましょう。

参入障壁のあるビジネスモデルっていったら・・・・
寺と結託して檀家の囲い込み?

ダメじゃん!(>_<)

んー、ブルーオーシャンはどこにあるんでしょうか?











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