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葬儀社にとってのテレビの宣伝効果について




このサイトに相互リンクいただいている
ティアイズム~名古屋の葬儀社ティアTEAR情報
というZaiさんの運営するサイトがあります。

投資家目線から葬儀社の企業分析をされており、いつも興味深く拝読しています。

最新の記事
によるとティアの冨安社長が村上龍の「カンブリア宮殿」に出演するそうです。

この番組は毎週録画してます。
見る時間が無くて15回分たまってしまいましたけど
(^^;)
あと村上龍つながりのネタとしては、「13才のハローワーク」にも「葬儀屋」が登場します。

先方のページにコメントを書きこませてもらおうと思ったんですが、
長文になってしまうことと、若干ネガティブな内容も含みそうなので、こちらのページに書くことにしました。

東京ローカルなのでティアの地元の名古屋には流れるのかどうか分かりませんが、テレビ東京は投資家がよく見てますからね、
株価に良い影響を与えるのではないでしょうか。
(とは言ってみたものの、投資判断は自己責任でお願いしますね。)

テレビ出演と言えば私の知人の葬儀屋さんが、かなり前になりますが、テレビに出演したことがあります。

しかしゴールデンタイムで全国ネットであったにもかかわらず、
テレビ出演は施行件数の増加にほとんどつながらなかった
とのこと。

その原因を考えてみたいと思います。
(その友人のテレビ写りが良くなかったかも、っていうのは置いといて(^_^))

テレビ

テレビって一方的に情報を送るプッシュ型の媒体です。
(逆にインターネットは必要な時に情報を引き出すプル型の媒体です)

葬儀の施行につながるためには受け手の購買意欲が立ち上がっている状態(近日中にお葬式をしなければならないという状態)でないと、そのプッシュ型の情報はノイズで終わります。
情報の受け手にアンテナが立っていないとスルーされるということです。

テレビ出演は、葬儀という商品の潜在購入予定者にどれくらい影響を与えるかをフェルミ推定のまねごとで考えてみます。

年間死亡者は国内で約110万人。
死亡した際に葬儀社選択の意志決定をする身内の人を2名とすると220万人が葬儀業界全体の潜在購入決定者となります。

テレビの視聴率が10%あったとしたら
220万人×10%=22万人

先ほど述べた購買層のアンテナが立っている期間が平均1ヶ月と仮定すると、確率的に放送されたタイミングで情報に興味を示すのは
22万人×(1ヶ月/12ヶ月)=18,300人
(実際テレビを見た後もずっとその葬儀社のことを覚えているという人は少ないと思います)

そして最大の問題は、その葬儀社の地元の人しか、その葬儀社から葬儀という商品を購入できないこと。
商圏が100万人都市全域だったとしても
18300×(100万人/1億2000万人)=152人

さらにマイナス要素としては地方に行くほど、町会や菩提寺の指定葬儀社に頼むというケースが増えていくので、実際の潜在購入予定者の人数はもっと少なくなるということが挙げられるでしょう。

つまりテレビ番組に出演したからと言って、152人のターゲットにしか届かないとすると、葬儀施行件数が劇的に増えることはない、ってことなんです。
当然152人みんながそのテレビに出演した葬儀社に頼むわけでは無いですからね。

強いてテレビの強みを言えば、葬儀の購買層はお年を召した方が多いので、ネットよりテレビの方が接する時間が多いということぐらいでしょうか。

でも最近はYahoo検索ぐらいなら団塊の世代は普通にできますからね。

ちなみにティアさんはローカルのテレビCMをうっているようです。
これはティアさんのように「地元」で「継続的に」CMを流しているからなんとか成立する話だと思います。

ちょうどいい機会なので、次回はティアを含め
名古屋の葬儀社を見学したときのことを書きたいと思います











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