葬儀屋さんの資産運用




葬儀屋を経営するためのファイナンスの話ではなく、
葬儀屋の一従業員である私の資産運用の話です。
興味のある方のみ、どうぞ。

私が行っている資産運用は
国内外の株式(基本的にインデックス投資信託を積み上げたらETFへリレー投資)と国債への分散投資、
というものです。

グラフ

資産運用というと、「金儲け」を連想する人が多いのですが、
資産運用はダウンサイドリスクから考えていくのが基本。

葬儀業界が衰退していき、今の給与が
徐々に(年間3%マイナス)下落していくと想定。
もし平均寿命まで生きたらと想定。
妻は自分の死後25年間生きると想定。
将来年金制度が機能していないと想定。

以上のことから必要な利回りを割り出して、
計算上最小限のリスクを取って運用しています。
(自分の生い立ちや仕事柄のせいだと思うのですが、
自分がもし長生きした場合に生活費がかかる「リスク」を
なぜか少なく見積もってしまいます・・・)

もちろん計算通り行くはずもないのですが
こういう戦略を立てるのはなかなか楽しいです。

ちなみに上場している葬儀社は全国に4社あります。
(詳しくは、日本一葬儀社の株に詳しいZaimaxさんのサイト
ティアイズムがおすすめです)
私の場合、同業の葬儀社の株は購入していません。
個別株をほとんど買わないインデックス投資を行っていることも
理由のひとつですが葬儀社の株を持っていると
葬儀業界が不景気になった場合、所有株の価値も下がるし、自分の給料も下がる可能性があります。
つまり過剰にリスクを積み上げることになるのがイヤなのです。

ただ、一方で「自分が転職したい会社の株を買え」という考え方もあるので
上場している葬儀社に転職できなかった葬儀屋さんは次善の策として、
その会社の株を購入するという考え方もあると思います。

どちらにしても、投資は自己責任でどうぞ
( ̄ー ̄)ニヤリッ

 

私が資産運用で影響を受けたのは
内藤忍、山崎元、橘玲、木村剛の各氏からでしょうか。

余談ですが、この中では山崎元氏のキャラクターが自分にはしっくりくるかな。

内藤氏は性格良さそうだし、橘玲氏はドライだし、
木村剛氏はうしろに手が回っちゃったし(>_<)

人の悪さというか、自分のいる業界に対しての毒の吐き具合に関して
山崎元氏が一番自分に近いかなと(^_^;)

さて、最後に内藤氏の著作から間違いを指摘。

(185ページから引用開始)
大前研一さんが書いています。
「みんな、なぜそんなに貯金するの?」と言うと、
「いや、いざというときのために」と答える。
「いざというときっていつ?」と聞くと、
「いざというときはですね.…」と口ごもってしまう。
そしてしばらく考えたのち、
「老後、自分が死んでしまったときが、いざというときでしょうか」
という答えが返ってくる。
「それは何が困るの? 葬式代が困るわけ?」
「葬式代、困りますよね」
「それじゃ、葬式代って、いくらかかるか知ってる?」
「考えたことがありません」
このように、質問によって不安の中身を分析していくと、
常日頃不安に思っていることについて、ほとんどの人が、実は何も具体的に考えたことがないという事実に気づかされると言います。

ちなみに平均的な葬式の費用は250万円です。

毎日の生活に困らないなら、250万円だけ貯金があれば、
あとは全部使ってしまってもかまわない。そう考えることもできるのです。
(引用終わり)

葬儀費用に関して日本消費者協会のダメデータをざっくりと引用してしまっています。

内藤氏は普段、金融商品の相関関系やら長期分散投資の成果やら
きめ細かい統計データを誠実に使用しているのですが、
残念ながら間違えてしまいました。

(参照ページ:マスコミが報道する葬儀費用のウソ

そろそろ各方面に対して、いちいち指摘するのも、飽きてきたのですが(^_^;)
でもあきらめずに、言い続けます。











11 件のコメント

  • 物理教師さん、こんにちは!
    私のブログをご紹介いただきありがとうございます。
    こういった記事には特に興味がありますね(笑)

    資産運用にはいろいろな考え方がありますが、リスクを最小限に抑えるというのも有効な考え方ですよね。
    同業種である葬儀業界の株を買わないというのも1つの考え方だと思います。

    一方で、投資先の選定にあたっては、自分の詳しい分野から探すというのも有効な手法になります。
    確かに葬儀業界全体がダメになってしまうリスクを考えれば、葬儀以外の業種に投資しておくというのもいい方法ですが、急に葬儀業界全体がおかしくなるというのも考えにくいと思います。
    徐々に変調が現れてきて、ある時点で業績悪化という現象が表面化する、という流れになると思います。その場合変調に一番最初に気付くのが業界内部の人だと思います。この点から同業種の期待できそうな会社に資金の一部を投資する、という考えも私は有効だと思います。
    いくら期待できそうでも自社への投資はリスクが高いと思います。予期せぬ事態が起こった時に、給料も資産も減ってしまう恐れがあるからです。さらにはインサイダー取引などの問題もでてきます。
    長くなってしまいましたが、投資にもいろんな考え方がありますので、自分に合った方法で無理なく行うのが大切です。

    それにしても、葬儀業界でさえ不況になるような状況では、その他の業界は壊滅的なんじゃないですか(笑)
    海外にも分散投資しておいた方が安全ですね!

  • 葬儀社4社、霊園墓石・葬儀1社、湯灌1社の株価で好調なのは1社だけであり、その他は「塩漬」です。
    他の5社でも決算や材料が良い物もありますが、株価には反映していません。
    デイトレードならともかく、5年・10年で見ると葬儀関連株は厳しい部分が多いと考えます。
    しかし、これは国内に限った話ではなく、海外の葬儀関連株も低迷しています。

    日本と同様にアメリカでも葬儀単価の下落が続いており、日本より利幅が小さい関係から倒産や廃業が増加し、生き残った企業も決して好調とは言えません。(SCIもしかり)
    そのために、新たな活路として「アジア進出」を本格化しています。(アジア葬儀博で実感)

    ある葬儀社がアメリカで上場(ケイマン絡み)を計画しましたが失敗し、上海で上場しようとしましたがこれも頓挫。
    最終的には昨年に香港で上場しました。
    施行数や売上げは増加していますが、株価は下がる一方で、先月には香港の経済新聞で「今後、株価が下がる銘柄」に指定され、売り買いは増加しましたが、株価は微増。
    来月には始めての株主総会。(荒れる予感)

    世界的に見て、葬儀公開株で安定しているのは名古屋と韓国くらいでは?

  • Zaimax様、いつもブログ拝見してます。

    葬儀屋さんの株ってなんとなくバイアンドホールドな感じがしますよね。
    実際資産総額のわりには取引額が少ないような・・・

  • 物理教師さん、いつも役に立つ情報をありがとうございます。
    コメントを寄せてくれる方も詳しい方ばかりで、本当に勉強になります。
    prof様のコメントを見て調べてみたところ、ケアサービス(2425)という会社が湯灌サービスを行っていました。売上に占める割合は2割程度で、介護サービスが主力の会社のようです。

    私も葬儀屋さんの株はバイアンドホールドだな~と思っていましたが、上場4社の決算や株価を比較してみると、そうも言えないようです。ティア以外は過去6年で営業利益は横ばいですし、株価も日経平均並に低迷しています。
    私のブログで「上場している競合他社との決算比較~その2」という記事にまとめてみました。
    取引額が少ないので人気がないのは確かですが、その中でも選別が大事ですね!

  • Zaimax様、コメントありがとうございます。
    > 物理教師さん、いつも役に立つ情報をありがとうございます。
    いやー、それほどでも(^^;)
    > コメントを寄せてくれる方も詳しい方ばかりで、本当に勉強になります。
    これは全く同感です。Zaimaxさんを含めて。
    > ケアサービス(2425)という会社が湯灌サービスを行っていました。
    そうでしたか。ノーマークでした(^^;)
    業務の着眼点は良いと思いますが、成長性はどうなんでしょうね。

  • ㈱ケアサービスは国内湯灌最大手である㈱CSCサービスと関係(資本等はない)のある会社で、湯灌では古株、大手に分類されます。
    本来は湯灌専門企業でしたが福祉にも進出しました。
    その後は福祉へのシフトが高まり、現在では福祉事業に重点を置いています。
    これは、社会福祉法人設立と特別養護老人ホーム設置時期と重複しています。

    湯灌業者にとっては福祉は参入しやすい環境にあります。
    湯灌専用車両と入浴介護車両は共通であり(仕様やメーカーも同一)、異なる点は浴槽形状と看護師が必要との違いです。
    そのために、湯灌業者が看護師を雇用し役所に対して書類手続きを行うと、福祉への参入は簡単に出来ます。
    福祉は安定した収入と計画が可能であり、不確実性の高い葬祭業よりはリスクが低いのも事実です。
    しかし、介護保険点数が医療保険よりもはるかに低く、福祉は奉仕やボランティアとの意識が強い事もあり、人件費を抑えなければ厳しいのも事実であり、福祉従事者の定着率は非常に低いのが現状です。

    関東の互助会では社会福祉法人の設立と特別養護老人ホームや有料老人施設の設置をする企業もありますが(九州の互助会でも見られる現象)、ケアサービスの社福や特養とは目的が少々異なります。
    ちなみに、湯灌業界では国内2位と考えられます。

  • 大卒=優秀とは一概には言えませんが、その業界や企業のレベルを知るための指標になる事は明らかです。

    意外かも知れませんが、葬儀及び関連業で最も学歴が高いのが湯灌業です。
    大手では大卒が標準であり、中小では30~50%、大手では70~80%の社員が大卒以上も見られます。
    そのために、湯灌業全体としては60%近くが大卒と考えています。(学部学科はさまざま)

    一方、納棺・メーク業は学歴不問が標準であり、大卒率は10%以下と考えられます。
    近年では、大手葬儀社も大卒以上としている所も多くなり、20年も経てば国内での葬儀業に対する評価も大きく変貌するのかも知れません。

  • prof 様、コメントありがとうございます。
    > 意外かも知れませんが、葬儀及び関連業で最も学歴が高いのが湯灌業です。
    そうなんですね。
    他の葬祭業周辺業務の中では、
    確かに親の反対を受けづらい気はします。

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