今回は葬儀屋のキャリアプランについてのお話です。
まず「キャリヤデザイン入門」という本を紹介します。
是非、葬儀屋さん(特に20代・30代の葬儀屋さん)
に一読を勧めたいです。
内容はこんな感じです。
キャリアデザイン入門〈1〉基礎力編 (日経文庫)
著者:大久保 幸夫
販売元:日本経済新聞社
発売日:2006-03
(アマゾンのページから引用)
出版社 / 著者からの内容紹介
仕事を楽しみ、高い成果をあげることを両立させるには?対人能力、自己抑制力、持続力等、必要な基礎力をどう身につけ、今後のステップにつなげていくか、という「キャリアデザイン」について実践的に解説。
内容(「BOOK」データベースより)
対人能力、対自己能力、対課題能力等、仕事に必要な力をどう身につけ、今後のステップにつなげるか実践的に解説。
(引用終わり)
この本のポイントは
30代までの仕事を「いかだ下り」、
40代からの仕事を「山登り」
に例えているところです。
30代までは、大きな流れの中で、
目の前に迫ってくる仕事をひたすら捌(さば)き続けることが仕事である。
だが、40才を過ぎたら、
自分の登りたい山を見つけてそれを登っていくキャリアプランが必要
ではないか、と提言しています。
自分だけの専門分野を持って計画的に極めていけということですね。
葬儀屋の仕事って典型的な「いかだ下り」ですよね。
明日、どんな仕事がやってくるかすら予定がたたない。
その日、急に入ってくる仕事(葬儀)をさばき続けて1日が終わる。
その繰り返し。
そしてキャリアを終えてしまう。
最後までキャリアを終えられる人はまだいい方で、肉体的精神的にさばききれずに、川に投げだされる(転職する)人の方が圧倒的に多いはずです。
日々のお客さんとの出会いの大切さを考えると、ずっと「いかだ下り」でもかまわないという気持ちも自分の中にはあるんですけど。
でもね、川の流れ(景気や社会構造)も変わるときがくるだろうし、新人はどんどん入ってくるのだから、必要とされるいかだの数にだって限度はあるでしょう。
葬儀屋の業務において体力の占める割合が大きいことは以前述べました。
しかしずっと体力勝負のいかだ下りではいずれ若い子に負けてしまうはずです。
葬儀業界が本格的に大卒を採用し始めた2000年以降、業界に入ってきた人は、それぞれ社内で主要な戦力になっていると思います。
大卒を採用するようになって、葬儀屋の人種が変わってきたと私は感じています。
かつては、消去法で葬儀屋になった(ならざるを得なかった?)人が多かったようです。
しかし最近は主体的に葬儀屋になりたいという人が多くなりました。楽観はしてませんが、良い傾向だと思います。
しかしお手本になるキャリアを歩んでいる上司(メンター)を見つけられない人は多いんじゃないでしょうか?
一からキャリアを作っていくことを、お手本がないから大変と思うか、おもしろいと思うかは人それぞれだと思いますが。
どちらにしても、いざというときのために、登る山を見つけておく必要はあるんじゃないでしょうか。
えっ、私の登っている山ですか?
すいません。今遭難中なもので(^^;)
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