葬儀業界で非正規雇用者が増加中?

ネット上で
帝国ホテルの接客スタッフにコンビニ並の時給で働くアルバイトがいることが
話題になっていました。 

帝国ホテルがアルバイトを使っているのはちょっと意外。
オークラのスタッフには「え。この程度?」と思うことが過去何度かあったのですが
帝国のスタッフには良い印象しかなかったので。

ホテル旧御三家の一角ですらこうなのですから
葬儀業界は推して知るべし。

漏れ聞こえてくるのは
M社の場合、打合せは正社員、お葬式の担当は外部の派遣会社にやらせているだとか
G社は葬儀の司会を大学生のアルバイトにやらせているくせに新卒の採用はしていないだとか。
どちらも葬儀業界を代表する組織なんですが・・・

実は葬儀業界全体のスタッフの質は年々向上しています。
背景には職業意識の向上と育成システムの洗練があります。
しかしスタッフの質とそれに見合った給与のバランスは5年くらい前が一番良かったのかもしれません。
今は相対的に賃金が低下し、従業のやりがいを経営者が食い物にしている状態。
食い物にしていると言っては言い過ぎかな。
このあたりは介護業界と事情は似ていますよね。
仕事のハードさと待遇のバランスが取れていないという・・・ 
利益を出せずそうせざるえないところも多いとは思いますが
それも含めて経営者の責任はあるわけで。

帝国ホテル

基本的にスタッフの給与とクオリティには相関関係があります。

今は正規雇用者を増やす余裕が無くなって、とはいえ給料を大きく下げるわけにもいかなくて
立場の弱い非正規雇用者の「やりがい」を利用している葬儀社が多いんじゃないでしょうか。

(このあたりについて以前 経済産業省の特定サービス産業動態統計調査を真に受けてみる 

という記事で引用した経産省のデータを調べてみました。
正規雇用者数は確かに横ばいなんですが、非正規雇用者が増えているというわけでもない・・・
とはいえ年間取扱件数が前年比減少という、そりゃねぇだろ的な数値も混じっているため
やはりこのデータはあてにならないようです。)

私は同一労働同一賃金であるべきという考えなので正規雇用者の給料を下げても

非正規雇用者の正規雇用化をすすめるのが本来の形だと思います。
とはいえ多くの場合、社会保障系の固定費がのしかかってくるのも現実。
このあたりの話は葬儀業界に限った話ではありませんが。
ただ労働者の流動性は他業種に比べて高く
正規雇用者を守る(≒非正規雇用者を排除する)労働組合も無い葬儀社が多いので
経営者が決断すれば実行は難しくないです。
ただし残念ながらそれ以前にやろうとするインセンティブ 自体がありません。
そもそも労働基準法すら守る気のない経営者が多いので((T_T)




10件のコメント

いつも勉強になりつつ、楽しい記事をありがとうございます。
非正規については、業界の特性上、業務の波に合わせた人件費の流動化という意味合いも大きいと思います。
葬儀社に特化した仕出し料理屋さんのスタッフなんて、まさにその波に合わせて働く非正規ばっかりだと思います。
それが良いのか、良くないのか。。。お互いが良いと思っていれば、それで良いという問題でもないのでしょうね。

この業界の非正規業務って
暇な時ちょっとだけ働きたいというわりとゆとりがありそうな人であったり、気楽にゆるく働きたい人向けの仕事ではありますよね
副業として利用しやすいかもしれません
そんな思いの薄い仕事でいいのかとは思いたくなりますが、提示賃金がね
帝国ホテルだって千円なんですから

やりがいを食い物にされているのは、社員も同じかもしれません。
給料は上がらず仕事は増える一方。
クオリティの高い仕事には、見合った報酬を払うべきと思うのですが。
話変わって、依然お知らせした碑文谷先生の件、調べましたが
わかりませんでした。自分が購読している新聞名で検索しても見つからず。。。
申し訳ありません。

コウ様
コメントありがとうございます。
葬儀業界に限らず、日本の産業界構造の問題でもあるんでしょうけど
難しいですね。

hodaka 様
ただ非正規でも昔はすごく割のいいアルバイトだった時代があって
いまはそれほどでもないですよね。
昔は女優の卵のセレモニレディがたまにいて、葬儀でその華のあるのは邪魔だっていう・・・

はっちゃん様
>申し訳ありません
いいえ、調べて頂いてありがとうございました。

prof様
>樹木葬、自然葬の「資格」が創られそうです。
もう何でもありですね・・・

公益財団法人の「樹木葬墓」。

見晴らしの良い場所で「高木を植えると2区画」となるので、200万×2=400万円。
夫婦で入ると+αが加算。

何か、「時代と逆行している気がします」が。
ビジネス的には疑問です。

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