大手互助会アルファクラブ武蔵野さんが運営する葬儀社さがみ典礼が「また」やらかしたと聞いて。
遺体取り違え発覚
間違えて別の人を火葬してしまったようです。
島根県出雲市の葬儀場「さがみ典礼出雲葬斎センター」が遺体を取り違えていたことが9日、分かった。
同センターを運営する「アルファクラブ武蔵野」(さいたま市)の出雲支社によると、遺族が葬儀前に遺体を確認した8日に別人と気付き、同センターが調べたところ、既に本人の遺体は火葬されていたことが判明した。
取り違えられた2人の遺体は共に、同センターの霊安室内に安置されていた。一方の遺族の希望で対面室に遺体を移動した後、職員が霊安室に戻らず、誤って納棺し、別人の葬儀会場に運んだのが原因とみられる。双方の遺族には謝罪したという。 アルファクラブ武蔵野の各葬儀場では取り違えがないよう、遺体にネームタグを付けるなどの対応をしているが、同センターでは実施していなかった。
「遺体にネームタグを付けるなどの対応をしているが、同センターでは実施していなかった。」って意味不明なんですが・・・
つまり全然対応していないってことですよね。
過去にも遺体取り違え
あってはならない事件のはずですが、さがみ典礼さんは3年前の2014年にも同じことをやらかしてますよね。
埼玉県所沢市の葬祭場「さがみ典礼所沢葬斎センター」で今月6日、高齢の男性の遺体が女性の遺体と取り違えられ、女性の遺族のもとで誤って火葬されるミスがあったことが18日、同センター運営会社などへの取材で分かった。同社は両遺族に謝罪。男性の遺族は葬儀を取りやめ、女性の遺族は再度、葬儀をやり直したという。 同センターを運営する「アルファクラブ武蔵野」(さいたま市見沼区)によると、6日午後2時ごろ、男性職員2人が霊安室に安置されていた女性の遺体と間違って男性の遺体を搬出し、女性の遺族に届けた。男性の遺体は9日午前、所沢市斎場で火葬。同日午後5時ごろ、系列の「さがみ典礼三芳葬斎センター」(同県三芳町)で男性の通夜の準備をしていた遺族が、棺に見知らぬ女性が安置されているのに気づき、取り違えが発覚した。 関係者によると、男性の遺族のもとには火葬された遺骨が届けられたが、遺族は「本人のものなのか分からない」として受け取りを拒否。遺骨は現在、同社で保管しているという。 同社によると、霊安室の遺体には通常、全てに名札を付けているが、2人の遺体には名札がなかったといい、経緯を調査中。同社は問題発覚後、男女で色分けした名札を付けるなどの対策を行っており、「二度とこのようなことがないよう、お客さまの立場でのサービス提供を心がけたい」とコメントした。
なんでこんなありえないことが繰り返されるかというとこのさがみ典礼という葬儀社はマニュアルを作らないのが社風だからです。
以前このヘンなポリシーをとりあげたことがあります。
(参考記事:さがみ典礼さんのマニュアル不要論の不思議 )
遺体を取り違えるようなミスが起きてもマニュアルは作らない。
だってそれがかっこいい(と思っている)から!
うん、まぁそりゃこうなりますよね。
もちろん施行している他の葬儀がこの調子というわけではないでしょうが、ボトムの事故のひどさってその葬儀社のレベルを表していることが多いのです。
業界内で評判の悪い大手葬儀社のスタッフが、出棺の時に火葬許可書忘れた(≒火葬ができない)なんて話を聞くと、やっぱりなぁと思います。
さがみ典礼さんもここまで組織が大きくなったのだから、マニュアル作った方がよくないですか?
それでは最後に、同じくやらかした過去のあるタレント左とん平さんが出演しているさがみ典礼さんのCMをどうぞ。
なんと3回目の遺体取り違え
2014年・2018年に引き続き2023年1月に3回目の失態を犯しました。
葬儀業界は監督官庁が存在しないので野放しですが、他の業種なら業務停止命令が出ているところです。
葬儀場で遺体取り違え、気づいた時には1人の火葬終了…納棺で確認怠る
埼玉県内葬祭業大手・アルファクラブ武蔵野(さいたま市大宮区)が運営する「さがみ典礼」の葬儀場で、2人の遺体を取り違えるミスがあったことがわかった。うち1人が別人とわかった時には、もう1人の火葬が終わっていた。同社は本来の遺族に遺体と遺骨を返還し、謝罪した。
両遺族とは和解しているとして、取材に対し、同社は取り違えのあった時期などの詳細は明らかにしていない。ただ、関係者によると、ミスが起きたのは熊谷市内の葬儀場で、昨年10月頃という。同社によると、安置されているはずの遺体がない一方、出棺されたはずの遺体があることに職員が気づき、取り違えがわかった。納棺する際に確認を怠ったのが原因という。
同社では2014年12月に所沢市の葬儀場で、18年1月には島根県出雲市でも同様の取り違えがあった。取材に対し、「再発防止に全力で取り組む。人の目のみに頼らず、ミス防止ができるシステムの導入も進める」としている。
難しい問題です
https://www.sagamitenrei.com/about
上記の、「”グループの顔”からの挨拶」を参照をすれば分かりますが、
TOPの人達が「マニュアル不要」を唱えて、これを進める限りでは
現場でのマニュアルは造れません。
伝統工芸や伝統演芸では師弟関係が確立をしており、マニュアルは有りません。
この分野では「見て覚えろ、経験をして覚える」の世界ですので、長い経験と
師匠や兄弟子からの指導で「知識や技術を会得」します。
しかし、サービス業においては「マニュアルは必須」ですが、マニュアル不要を
唱えることは「葬儀従事者はサービス業従事者ではなく、葬儀職人」との意識が強い
ためと思われます。(遺体関連企業ではマニュアル否定が多い)
マニュアルを持たない会社やマニュアル否定の会社では、「自分が世界一との意識が強い」との傾向があります。(客観的判断か主観的判断かの問題)
医療における公的評価機構では、「適正マニュアルの存在と履行、実施率」が評価
基準にもなりますが、葬儀に関連する法令や基準もない日本では「自己主張(主観的
基準)」が評価基準となるために、「マニュアルを持たないことも評価基準」です。
国や自治体、組織の基準やマニュアルを造り、これらの管理を行って来た私から
すれば「ストレス」ですが、「古い船を操舵出来るのは古い船長だけ」ですので。
しかし、実績を見ると「古い船の護送船団方式」の全国制覇が進んでおり、
ビジネスとして評価をすると「正解」とも言えます。
諸外国と異なり日本の葬儀は「公益性が著しく低い、私益ビジネス」ですので、
評価基準やマニュアル等ではなく、「売り上げや利益、斎場数や会員数」ですので
これらで評価をする限りは、「マニュアル否定のさがみ典礼は勝ち」です。
学問や科学としては、大きな葛藤です。
prof様
ブログを引っ越して第一号のコメントをいただきましてありがとうございます。
どうもコメントが承認制になっていたらしく、先程承認させていただきました。
申し訳ありません。
私がwordpressの操作に慣れるまでご容赦を。
それからこの会社どうも会社説明会で「ダメな奴はいつまでたってもダメだ」と社員が発言したらしく
参加した学生が「この考え方おかしくないですか。育てるために採用したはずなのに」と言っていました。
実際私が聞いたわけではないのですが、さもありなん、です。
いつも拝見しております
武蔵野ではありませんが私もさがみで10年ほど働いております
いまだに社風が昭和初期レベルで超がつくブラック企業だと思っております
同時に帝国主義的、恐怖政治といった言葉がピッタリな会社です
会議と称して二時間ほど延々と説教などなど…
仕事量も一人あたりのcapacityをはるかに越えており
働いているものとしては起こるべくして起こっていると認識しております
そして改善するつもりが全くない
だから何度も起こします
なんかスッキリしました(笑)
さがみのだれか 様
コメントありがとうございます。
3日間限定なら逆に働いてみたいです(笑)
そうか、マニュアルがないからみんな違う事言って、好き勝手にやってお客様から文句の電話がかかってくるんだ⁈
パワハラ、セクハラも横行していて、
そっちの方はセリフがマニュアル化しているのに。入社してもみんなすぐに辞めていく理由は、
何でだろうと首を傾げている貴方がたの様な気がします。