先日
「モズ 葬式探偵の挨拶」を読んで
という記事で葬儀をテーマにした漫画の紹介をしました。
その後その作者の作品を調べていたら
この本が。
マンガで読める職業カタログ「お疲れさまです」
マンガで読める職業カタログ『お疲れさまです』 吉川 景都 日本経済新聞出版社 2009-09-19
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で、紹介されている職業の中に
「葬儀社の通訳」というのがあり、
なんじゃこれ?というわけで購入。読んでみると
葬儀社が雇っているエンバーマーが外国人で、その通訳をやりながら
葬祭スタッフをやっている女性であることが判明。
ということはあそこか・・・
暴力団の葬儀を引き受けたりチップもらったりするエピソードが出てきますがこの本が出版されたのが2009年なんで一応セーフ?
おそらくこの取材がきっかけで
葬儀探偵モズが生まれたのではないでしょうか。
で本題はそこじゃなくて、このエピソード。
社内のおやじどもの、手を握ったり抱きついたりのセクハラがひどくて
花屋の彼氏が耐えられないということで破局になったという話。
私はこういう(前近代的な)「葬儀屋にありがちなもの」を過剰に嫌っています。
この業界に足を踏み入れて以来ずっと
こういう連中をのさばらせてたまるか、という気持ちを常に持ってきました。
自分の勤め先では、こういう人種は現在淘汰されましたが。
いまでも上の世代が説教を始めると、
お前らが言うなと条件反射でかみついてしまいます。
(参考記事:
「だから、葬式は必要だ。―弔いびとが葬儀業界の真実を語る」はかっこ悪い)
自分より少し下の世代の同僚が、「ゆとり世代はまじめ過ぎておもしろくない」
なんて言ってるのを聞くと
「これでもまだまだまじめな人種は少ない。
チンピラみたいな上司に式中に殴られた経験をすれば分かるよ」
とつい老兵の繰り言みたいなことを思ったり。
(そんなに老いてはいないけど(^^;))
ルーズだったりコンプライアンスを守れない同僚を注意するときは
大きな声を出したりしません。
ただ
「まるで葬儀屋みたいだね」
と冷ややかに言う。
それが私の最上級の叱責。
業界外の人が読むと先人への敬意が足りないと思われるかもしれませんが
(もちろん尊敬に値する先輩も稀にいましたけど)
昔から業界内にいるとそういう思いになるのですよ。
私の勤務先では、セクハラおじさんは高齢化して減少傾向です。
代わって発達障害が疑われる若年~中年に、新型うつが多くなっています。
発達障害?と思われる人はどの年代にもいますが、中年層より上は「単なる
困った人」で済まされていた気がします。
管理職以上では、とにかく上のご意向のみ気に掛け、部下を顧みる余地のない
人が増えました。
今を去ること十数年前、
「仕事の要領が悪い」との理由で部下を指導した上司3名が逮捕されました。
50歳代の部下を30歳代と40歳代の上司が起こした事件で、指導方法が過激でした。
ドライアイスを体に押し付けて、「3週間の入院」。
更に前年には、「殴って骨折」をさせていました。
セクハラでは「民事訴訟はありましたが、刑事事件では記憶にありません」。
そのような気持ちを感じる時が私にもあります。
今となると「ああ習ったな~こう習ったな~」が嘘だったりどうでもよいことだったりとふと思い出ます(笑)で
馬鹿らしくなることがありますが私の後続を同じ気持ちにはさせていません。
はっちゃん様、
>新型うつが多くなっています。
えっ、そうなんですか。
葬儀業界ってストレスの強さの割にうつの少なさは異常と思っていたのですが。
prof様
>50歳代の部下を30歳代と40歳代の上司が
ちょっとこれ、ねぇ。
でも確かにヤンキー上がりの年下がいじめられっ子だった年上をいじめてる
構図ってありましたね。
社会性があれば当然矯正されるのに、それが持ち込まれるのが
葬儀業界の未熟さでした。
かかし様、
>私の後続を同じ気持ちにはさせていません。
はい、おっしゃる通りです。
でも私も10年後くらいに、若手から批判されちゃうんでしょうか(^^;)
葬儀業界はうつが少ないのですね。私の勤務先は製造業ですが、現場・事務に関係なく
メンタル系の休職者が急増し、会社も問題視しています。
そこで打ち出された対策が「あいさつ運動」。出社すると、管理職がズラリと並んで
挨拶をしております。挨拶がよく交わされる職場はうつが少ないそうで。
いや、物事の順序が逆だと思うんですが。
朝から見たくない顔が勢ぞろいなので、その日は別の入り口を使います。
はっちゃんさん
>その日は別の入り口を使います。
(^^;)