ストレス耐性は高い方だが、半日気分が落ち込んだ。
たまった肉体疲労も影響しているようだ。
こんなときはいつも顧客リストをめくる。
もうすぐ一周忌というお客様に電話する。
5コールくらいで電話がつながる。
「あの、わたくし、1年前にお父様の葬儀をたんと・・・」
「○○さん、ひさしぶりー」
初老の男性にしてはちょっと甲高い声。
どうやらずっと携帯電話のアドレス帳に登録してくれているらしい。
「これといった用事ではないのですけど。どうされているかと思って」
以降ずっと他愛ない会話が続く。
「そっち、どう、雪で大変だったらしいじゃない」
「ええ、やっぱり東京は雪、ダメですね。そっちどうですか?」
「うん、まぁ、年中積もっているから(笑)」
「そういえばお父様を病院にお迎えするときも、ずいぶんお待たせしちゃって」
今夜いっしょに当直の同僚が私の卓上にメモを貼る。
<21時30分○○病院。お迎え>
「電話、ありがとう」
「お声が聞けて良かったです。では」
さてもうひとがんばり。
病院に着くころにはまたあの重苦しい緊張感に押しつぶされそうになっているのだろうけど
もう少しだけこの多幸感にひたらせてもらおう。
ありがとうございました。
すごく共感しました(^-^)
お迎えの重苦しい雰囲気も、一周忌にお客さまに連絡してみる心境も…
元気そうにしてる相手の声を聞くだけで、次の担当へのやる気をもらえるような気がします♪
田舎の葬儀屋さん
コメントありがとうございます。
つらいこともたくさんある仕事ですけど
こういう出会いがあるから毎日がんばれるんですよね!