新卒の就職活動シーズンということで葬儀業界希望者のマイナビ・リクナビ(就職ポータルサイト)の見方について、語っていきます。
目次
マイナビ・リクナビから2017年の葬儀業界採用事情を読み解いてみた
その前に・・・
平成28年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(2月1日現在):文部科学省
どうも大手企業は採用枠を広げているみたいで売り手市場ですね。
こうなってくると葬儀業界の採用はキツい。
不景気なときなら採れていた人材が、大手企業に行ってしまうわけですよ。
葬儀業界は大企業が少ないというのもありますが、葬祭業新卒マーケットって真空状態になってしまうんですね。
それでも女性はまだいい。
結婚、出産というステージがあるからだと思うのですが、ちゃんと調べて考えて、名より実ということで葬儀業界を選んでくれる。だから年度ごとの質のブレが少ない。
問題は男性。そんなにみんなの知っている会社に行きたいかね。人気就職先ランキングのアンケートでANAとか三井物産とか答えている奴ってどうなんだろう?
大学進学率が50%という時代では、大卒と言うだけでは価値がありません。
私は採用の際、大東亜帝国を推薦で入りましたっていうレベルは、学歴を評価要素から外しています。そこから偏差値が下のレベルは採用後の評価と大学のレベルはリンクしないので、高卒と同じ土俵に並べるということです。ホスピタリティマインドがあって利発そうな高卒がいたらそっちを評価します。
リクナビ・マイナビの葬儀社ページに掲載されている月平均所定外労働時間は多分嘘です。
おまえんとこそんなわけないだろ、というのがいっぱいあります。
有給消化率は本当です。どこも低いでしょ(^^;)
休日の表記は実質出社になるところも多いので鵜呑みにはできません。
最初からメチャクチャ少なくても(たとえばここみたいに年間73日とか)さらに下回る場合もあります。
入社時の基本給の多寡は企業比較してもしょうがないです。手当や残業代(どこまで残業つけていいか、という暗黙の了解も含む)によってだいぶ変わってしまうからです。
入社してからの生産性と給料をちゃんとリンクさせている会社は
1~3年目は育成期なので低め→4~10年目までは右肩上がり→そこからは一定→その後キャリアアップで どう変わるか、という感じになっています。このあたりはマイナビ・リクナビでは分からないでしょう。
とはいえ会社説明会では聞きづらいですよね。聞ける範囲で重要なポイントは3年後の新卒の「生存率」ですね。7割下回っていたら危険信号です。
実はこのようにマイナビ・リクナビに掲載されている条件だけで、葬儀社の良し悪しを見抜くというのは難しいです。実際働きたいエリアでフィルタリングする学生さんが多いでしょうし、新卒を採っている葬儀屋さんは数が知れてますから、実際は全部の会社説明会回って判断した方が良いでしょう。
(詳しくはこの一連の記事をどうぞ→ 葬儀業界就職希望者向けの内容 : 考える葬儀屋さんのブログ )
リクナビから2015年の葬儀業界採用事情を読み解いてみた
<2015年に書いた記事を参考までに載せておきます。状況は2020年の今も変わっていません。>
そろそろ葬儀業界の新卒の募集が始まりましたね。
リクナビをのぞいてみると、「葬儀」カテゴリーで38社が登録しているようです。
私が就職したころはネットが普及してなくてリクルートの冊子が送られてきましたが
葬儀関係は3社くらいじゃなかったかな。
随分増えたとも言えるし、まだこの程度とも言えますね。
さてリクナビや各社の募集サイトを覗いて思ったことをつらつらと。
リクナビの印象は・・・
第一印象としては
美辞麗句が並んでいますなぁ(^^;)
確かに「ありがとう」と言われる素晴らしい職業なのですけど。
何を言うかも大事だけど、誰が言うかはもっと大事。
業界内の人にとっては
おまえがそれを言うか
ってのもありますね。
自分の息子に経歴詐称させてコネ入社させてそれを隠蔽した奴が
学生さんにキレイごとを語るのか、
とかね。
リクナビで良い葬儀社を見分けるには
それはさておき
一番わかりやすい法則は
サイトの情報量≒本気度
だと思います。
「先輩社員の声」の登録数や職務のバリエーションの見せ方で
大体本気度が分かります。
若社長が番頭を急かしてリクナビやってみました、的なところは
ちょっとひどいことになっているよね。
ちなみに社員の声は
現場2:サポート部門1くらいの割合が適切では?
なんで現場の人を1人しか載せてないの?って葬儀社ありますよね。
リクナビではなく自社のサイトでちゃんと載せているところもあるので
そちらのチェックも必要ですが。
そもそも新卒の葬儀現場担当をガッツリ取りに来ていないところはちょっと怪しい。
新卒を育てて現場に使うっていう手間のかかることをやる葬儀屋さんて
取扱件数が伸びていて、かつ現場のクオリティを気にしているところだから。
それをしていないというのは業績の悪化を疑った方がいいかも。
とはいえ本当の業績って表に出てこないのが最近はやっかい。
以前はフューネラルビジネス10月号の葬儀社売上げランキングを参考にすることを薦めていたけど
今は全く信用できなくなったので。
採用計画の谷間なのか、そうでないのかが判断しづらくなりました。
互助会さんの戦略?
それから互助会さんてウエディング部門の情報量多いところが多いけど
ウエディングやりたいっていう層を引っぱって
葬儀屋へ、っていう作戦なのかな?
多分互助会のウエディングと葬儀の比率って金額比で2:8くらいじゃないのかなと思うのですけど。
前も言いましたが互助会でウエディングやりたい人も採用面接では葬儀やりたいと言うべきじゃないかな。
葬儀の方が間口が広いんだし、まず入社するのが先決で、入社しちゃえばどうにかなるでしょ。
あとピンとこない肩書きが多いですね。
セレモニーアドバイザーと
エンディングプランナーってどう違うのだろう。
私でも分からないんだから学生さんももっとわからないでしょう。
その他いろいろ
それから学生さんは
勤務条件やら初年度給与なんて(サイト情報から)比較するだけ時間のムダです。
勤務条件はまず守られないし
給与は、手当や労働時間や業績による変化率が大きすぎて
本当のことは見えません。
説明会しないで
一対一の面接が行えるっていうところは
やる気のある学生としてはうれしいよね。
一方でそもそも説明会やっても人が来ない≒欲しい人材がない
ってことも言えるかも。
まぁ良い葬儀屋さんでもなかなか学生さんが集まらないケースが多いのだけど。
またスタッフ紹介のところにオバサンがたくさん映っている葬儀社も注意。
新人育成(特に女性)がうまくいっていない可能性があります。
もちろんオバサンがダメっていうわけじゃなくて、若い女性を育てられない葬儀社って
組織構造に問題があることが多いので。
リクナビで葬儀屋さんの業務を説明してもムダ
一部の葬儀屋さんが勘違いしているところなんだけど
リクルートサイトで葬儀屋さんの業務内容を頭から丁寧に説明してもダメ
ってこと。
まず伝わらない。
なぜなら学生さん達は人が死ぬってことすら知らない人が多いから。
バカにするなそれくらい知ってるよ、って学生さんは言うかも知れないけど
我々葬儀屋さんの言う死とは、
新聞記事に載っている「死亡」という「言葉」ではなくて
老女の氷のように冷たい、枯れ木のような指先や
火葬炉から取り出されたばかりの大腿骨の熱気や
首にしっかり残って消えないロープの紫色の跡のことを指すので。
だから通り一遍の業務内容を掲載するのは悪いことじゃないけど
それはほとんど学生に伝わっていない。
だから学生自身の適性判断も、
全て間違っているつもりでかかったほうがいい。
ちょっと適性は疑問符がつくけど本人にやる気があってやりたいと言っているのだから採用
というような判断を面接官はするべきじゃない。
葬儀屋さんの採用は難しくミスマッチが起こりやすい。
面接官の目利きにすべてはかかっている。
名前でエントリー会社を決めるのは止めましょう。
(株)グッドフューチャーズ、神奈川県内の葬儀社。
2月に破産手続き開始決定。(民事再生で無いので)
「名前負け」でした。(ある意味では、激戦区に加えて施行単価縮小)
負債額は不明(ぼちぼち出る頃)ですが斎場が1軒、売りに出そうです。(叩けますヨ)
prof様
>名前でエントリー会社を決めるのは止めましょう。
日本長期信用銀行・・・
今年4月から始まったランク付け基準と就業要件
https://www.tokutenryoko.com/qa/2/51
A類が高級人材で85点以上が必要(世界ランク100位以内の大学と博士等)
B類が専門人材で60点以上が必要(これもかなり厳しい点数付けで、難しい)
C類はどうでも良い人間(99%の日本人はここ)
RビザはSS類またはS類が必要で、「国家が必要とする外人」。
昔の様に、日本人が中国で働くことは「夢」です。
日本企業の現地法人で現地採用されて、委託社員であれば可能?
もしくは、日本企業からの出向であればセーフ。
中国人に対しても本年4月から「格付け」が始まっています。
大学を出ても就職が出来ない ⇒ 優秀な人材から優先採用を推奨(上から雇えとの由)
給与の安い高卒ではなく、給与が高くても大卒や修士、博士を雇えと。
これで、「北京大学や清華大学出の葬儀屋さんが、ますます増えそう」です。
学士葬儀屋さんへの、葬儀学修士課程ももこの流れ。(来月が試行です)
prof様
>北京大学や清華大学出の葬儀屋さんが、ますます増えそう
現場仕事もさせるんですかね。
なんか秀才の無題使いのような気がしないでも無いです。
実は、中国の民政部(厚労省に相当)には特務機関の101研究所があり、
葬儀と遺体処置に関する事項を研究しています。
「民政部101研究所」でググつて下さい。(中国のアドレスは掲示板が拒否するので)
この中の遺体防腐整容班は武装警察(機関銃を持って突撃をしたり狙撃を担当)の
医学院(医学と医療の研究機関)との共同で運営をしています。(政府の研究)
1、民政部遗体防腐整容重点实验室:由我所和中国人民武装警察部队医学院共建,集教学、科研、培训为一体,是我国目前惟一从事遗体防腐整容研究的现代化实验室。建筑面积400m2,科研仪器设备600多万元。实验室现有工作人员33人,其中高级职称16人。主要开展遗体防腐整容基础理论研究、开发与应用,促进国内外遗体防腐整容技术的交流与合作,培养遗体防腐整容专业人才,探索遗体防腐整容的新理论、新技术、新方法和新途径。
大学や教授、101研究所であらゆる防腐方法や修復方法を研究、教育、普及を
行っています。
北京大学にも「葬儀学校」があり、近い将来には「葬儀学部に格上げ」を行います。
これが、北京大学に移動した理由です。
今後は、北京大卒が各地葬儀場の「中枢」となります。
やはり「文字化け」してますね
概略をすると、実験室(エンバーミング室)面積400平米、実験機器・エンバーミング機器等が1億800万円、研究員33名、このうち中級及び上級研究員が16名。
遺体防腐及び整容(修復や化粧)(エンバーミング)の研究と開発、国内外との技術交流
と共同研究、人材育成と新理論の確立、新技術と新方法の解明等。
研究員は医学または理系の修士や博士達と教授。
下級研究員は技術者達。
prof様
情報ありがとうございます。
>北京大卒が各地葬儀場の「中枢」
これって東大の中に葬儀学部があるイメージですかね。
いいなぁ・・・
IQや偏差値が高い=「優秀ではありません」。
確かに彼らは「テスト勉強は上手いです」が、サービス業と技術職は別の話です。
そのために、北京大学卒の葬儀社は「管理部門」につけます。
現場は「現場を熟知して、現場が出来る者に権利委譲(裁量権の拡大)をしなければ、
クォリティーと士気が明らかに低下して、生産性が著しく低下します。
北京大卒は現場に付けて現場を理解させた上で、「頭脳として重陽します」。
民政部の101研究所でも医学博士や理学博士達がエンバーミングと大規模災害遺体等
に対する処置を研究していますが、彼らには「遺体に関する実務経験が無い」ので
「What’s your point?」となっています。(皆、国立の一流校出なのだが、無駄使い)
政府による民政部101研究所(国立葬儀研究所)と大学や葬儀現場との温度差はあります。
今後の展開は既存の葬儀学部卒は現場最高責任者までとして,北京大や清華大卒、
MBAや葬儀管理学修士所持者がCEOとの割り振りにしたいと考えています。
既存の民間葬儀社、その他の各国の大手華僑系葬儀社のCEO及び幹部社員の
ほとんどは、MBAを取得しています。(国策施行、法令管理の葬儀なので当然)
イメージは、「警察庁キャリアシステム」(都道府県警察の階級)を参考にしています。
prof様
>北京大学卒の葬儀社は「管理部門」につけます。
分かってるな~、中国。
政府の重点課題は「遺体の防腐と遺体の修復」。(実は課題としては別)
中国には国の101研究所がありますが、こちらは最先端とは言いがたく、国の施策に
関連した項目の研究機関。
しかし、国の研究機関委譲に進んでいるのが大学や国以外の研究機関。
現在、中国には「3D遺体センター」が2ヶ所あり、北京と上海で稼動しています。
これは、映画のMIP(昔のテレビドラマではスパイ大作戦)に出てくる方法を行います。
具体的には、生前の写真から3Dプリンターで顔を作り、その上に「ラバーマスク
(シリコン)」を作成して、彩色後に遺体の顔に被せます。(被せてからメイクも可)
これは、長江での客船転覆事故、天津の化学薬品爆発事故で多数の被災遺体が
発生して、「国家として、遺体防腐と遺体修復に関する技術と開発、教育を進める」との
指示が出て、推進を進めた結果です。(天津の事故には間に合わなかったが)
現在、自然災害を除く災害被災遺体の修復は100万円程度ですが、これらは企業や
政府、保険等で賄われ、葬儀費用200万円程度と霊園・墓石を合わせて500~700
万円程度が必要ですが、これらの負担が「家族に来ることはありません」。
遺体の身体はエンバーミング(遺体防腐)で防腐保存と修復(腐敗修復も含む)、
遺体の顔面は3Dプリンター・マスクとの流れが最新の方法です。
ただし、3Dプリンター法は「時間と費用が嵩む」との問題もあり、全ての遺体に
対して適応対象とは言えません。(普及すれば、30~50万円程度で可能だが)
そのために、外科的に可能な場合は「IT修復よりも外科修復」が良いと思います。
アジアでは、ベトナムの遺体専門形成外科医が優れています。(1人しかいないが)
私の研究室でも「3D修復」は可能ですが私の担当が「Body」ですので、3Dは北京と
上海に任せています。(こちらはITと造型部門ですので)
3Dプリンター・マスクは作製に時間が掛かるために、日本では緩和ケア病床の
患者さんに適応かと考えています。
技術や方法、人員的問題が解決をすれば、「12時間以内も可能」ですが。(正味5時間)
5月中旬から8日間、政府主催の「葬儀と遺体処置研修」が行われ、各地の主だった
葬儀場幹部が参加します。
開催は大学院近くの会場(今回は大学院の施設は使わない)で、前葬儀学部長が
葬儀文化や歴史、目的等の講義、私が遺体部門の講義と実習を行います。
葬儀実務部分は葬儀学部OBで、現在も実務または実務管理部門の者達が
講義を行います。(次回からは、北京大学の方で?)
prof様
>生前の写真から3Dプリンターで顔を作り
とうとうそこまで来たのですね。
ということは私が亡くなったときにはトムクルーズの顔でお別れができる・・・
日本では、信越化学工業(信越シリコン)の製品を使用すると、なかなか良い顔が
出来ます。
電子工学修士に造らせていますが材料が悪く、made in japanの材料が一番です。
炭化遺体の修復では3D修復が優れていますが、中度修復までであれば演芸用の
特殊メイク等の「はり合わせ法」も効果があります。
希望があれば、「どんな顔でも造れます」。
学者達が集まると近代化は可能ですが、「どこかが違う気もします」。
prof様
「ミッション:インポッシブル3」はご覧になりましたか?
あんな感じでできちゃうんでしょうか・・・
精度と技術の差はありますが、「原理は同じ」です。
3Dで作り出した対象人物の3D頭部に対して離形材を付けて、薄膜材(ラバーや
シリコン等)でカバーを造りだして着色。(または遺体に装着後にメイク)
生体と異なり遺体の場合は「生物毒性」を無視できますので、3Dマスクの下の
部分(マスクは表皮、その下は皮下組織と考える)にウレタンフォーム等を使用
出来るので、弾性や装着問題も解消できます。
また、遺体は「汗や皮脂を分泌しない」ので、生体3Dマスクよりも簡単です。
薄膜材だけでは「皮膚感が乏しい」ので、少々の細工はいりますが。
フルフェィスの場合は「頭髪植毛」(通常は眉毛と睫毛も)も行いますので、高額です。
業務委託職員に造らせれば、「大儲け」が出来ます。(稟議書をどうぞ)
日本の葬儀業は「ビジネスでは世界一」ですが、技術や学問では後進国です。
日本と中国の違いは、日本が「10時発新大阪行きの、こだま号グリーン席」、
中国が「10時30分発博多行きの、のぞみ号自由席」です。(浜松辺りで抜かれる)
経営者はのぞみ号グリーン席に乗りますが、使用人はこだま号自由席のチケットしか
与えられていませんので。
prof様
私はトムクルーズの顔でお別れがしたいなぁ
西洋人頭蓋骨格と西洋人頭蓋骨格はかなり違いますので、トムクルーズ顔の
3Dマスクを105~110%尺度で造ります。
そして、西洋顔の特徴である「額」を出して(これをしなければ眼窩のクボミガでない)、
トムクルーズ顔の特徴を強調します。
自前の鼻は「クリッピング」をしますので、幅が狭くなります。
トムクルーズ顔であれば、「サンプル・ピクチャー」が多いのでデジタル化は容易です。
「禿げたトムクルーズ顔」ならば70万円、「好みの髪型+植毛のトムクルーズ顔」ならば100万円。
事前予約ですと、30%引きでOKです。(ラブアン口座の会社)
ただし、「ゆりあんりとりばーの顔と身体に石原さとみ顔」は絶対に似合いません。
prof様
>「禿げたトムクルーズ顔」ならば70万円
いや、それはちょっと(^^;)